新北風(ミーニシ)
てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,34
2023年11月13日号
こんにちは。
てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。
今日は11月13日、旧暦10月1日の新月です。
今年も残すところ約一か月半となりました。
そろそろ冬支度をしたり、
鍋やおでんなど温かいお料理が恋しくなる季節ですね。
今回は「新北風・ミーニシ」についてです。
南国沖縄に秋の訪れを告げるのが
「新北風・ミーニシ」です。
その年初めて吹く北風、という意味で
暑く湿り気のある夏の風から
10月ごろから
涼しくてカラッとした風に変わります。
琉球王国時代には
このミーニシが吹く時を待って
中国への船旅をスタートさせたのだそうです。
ミーニシに乗って渡り鳥のサシバ(小型の鷹)
もやってきます。
吹き始めたころは
薄曇りの肌寒い日が続き、
降ってはやむ小雨は「鷹ぬシーバイ」
(鷹のおしっこ!)
と呼ばれています。
ちょうどそのころモクズガニも産卵シーズンで
海から川に上ってくるので
別名「鷹がに」と呼ばれています。
ミーニシが吹くと
台風の訪れる季節もおしまい。
農作業も一安心です。
ニンニク、ニンジン、ジャガイモなど
冬野菜の植え付けも始まります。
涼しくなって草取りにも最適な季節。
作付けの後は前述の「鷹のシーバイ」の
やさしく降る雨も
有難い天の恵みです。
まぶしく生命を謳歌する夏から
植物が葉を落とし、エッセンスを凝縮していく冬へ。
ミーニシは季節の変わり目を告げてくれる風です。
*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを
ご購読いただきありがとうございます。
今日も良い日となりますように。
私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。
2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、
手加工で竪琴・ライアーをはじめ
心を込めた手作りの楽器をお届けしています。
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編集後記
昨年から始まった新作業場工事も
雨仕舞や隙間を埋めたりで、終わりが近くなってきました。
2階は楽器展示場や試奏室のスペースとなります。
現在は毎週日曜日に録音をして、
音をお届けしています。
今回完成した楽器の写真は2階スペースで撮影しました。
(のり子)
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