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32インチモニターのVESAにWebカメラアームをセットした話

 三階ラボの宮澤さんが投稿されていた記事を読み、大型のモニターにWebカメラをマウントできるカメラアームを増設した話をまとめる。

発端

 この記事を読んだことが切っ掛け。

 そもそも32インチモニターは縦にも横にも大きく、普通にモニターの上にWebカメラを置くと上から見下ろすような形で映像が映し出されてしまう。カメラ位置のためにモニター位置を下げてしまうと今度はモニター自体が見づらくなってしまい本末転倒だ。

 この記事のようにVESAマウントにカメラアームを用意することができれば、Webカメラの位置はちょうど良い場所になるし、上手く改造すれば向きも自由自在できると判断した。そして成功した。

必要なもの

 おおよそ必要なものは宮澤さんの記事に掲載されているものの、大型モニターに対応させるには不十分であったためいくつか追加の材料をピックアップ。私が購入したものは以下の通り。

メインカメラロッド

 32インチモニターは横のサイズが大きい。通常のカメラロッドは長くても40cm程度なのだが、それでは長さが足りない。最低でも45cmは必要。固定を考えると50cmは欲しい。そこで30cmと20cmのロッドを組み合わせて実現することにした。

サブカメラロッド

 32インチモニターは奥行きサイズも大きい。元の記事のように雲台だけで前にWebカメラを持ち出すのは非常に難しい。そこで短いカメラロッドを追加で取り付けることにした。

直角90度ロッドクランプ

 メインとサブのカメラロッドを90度のロッドクランプで接合する。メインでモニター横まで距離を稼ぎ、サブで前面までの距離を担う形だ。

自由雲台

ロッドプラグ

 サブのカメラロッドにプラグをねじ込み、その先に自由雲台を取り付ける。モニター全面に顔を覗かせるのは雲台とWebカメラだけになるはずだ。

スチールプレート2枚

ロッドクランプ2個

M4 18mmネジ

ナイロンワッシャー

M4〜M5 皿ネジ

 その他に必要なものは宮澤さんの記事に書かれているものとほぼ同じだ。唯一異なるのはスチールプレートの取り付けに18mmネジを採用していること。私が使用しているDELLのU3223QEはVESAマウントの取り付け位置が6mm少し窪んでいる。ナイロンワッシャーをスペーサー代わりに7mm分差し込んでスチールプレートが干渉しないように調整を施した。

取り付けと成果

 基本的な取り付けは元記事を参考にして問題なく進められた。

VESAマウントへの取り付け

VESAマウント付近

 元記事と異なり、カメラアームはVESAマウントの上に来るよう調整。上側にカメラアームを取り付けてもモニターアームの接合部分には干渉しない。下側にアームが来るとモニターの取り回しや配線調整時に邪魔になるので個人的には上側に取り付けることをオススメしたい。

カメラロッドの接合

カメラロッドの接合部分

 先述した通りメインカメラロッドは30cmと20cmのロッドを接合している。注意点としては接合部分をロッドクランプで挟まない位置に調整することと、あまりギリギリの位置まで引き出さないこと。カメラロッドとWebカメラ、それと配線の重みでモニターの重心が片側に寄ってしまう。可能な限り反対側にもカメラロッドを引き出しておいたほうが良い。

サブロッドの取り付け

90度ロッドクランプでサブロッドを接合

 メインカメラロッドの端に90度ロッドクランプを使ってサブクランプを取り付ける。メインカメラロッドをVESAマウントの上側に取り付けているため、サブカメラロッドはメインロッドの下に来るよう配置をして高さを整えると良い。

引き出し量を調整

 サブロッドの先端にロッドプラグと雲台を取り付ける。その後、雲台がモニター前面に届くようにサブロッドの位置を前後に調整する。

Webカメラの取り付け/調整

モニター横のWebカメラ

 ロッドの調整が終わったら、最後にWebカメラの調整を行う。32インチモニターは大きいため正面を向いた状態でカメラを取り付けると自分がフレームアウトするので内側に少し傾けるのが良い。

最後に

 メインカメラロッドとサブカメラロッドを組み合わせることで様々なWebカメラに対応できる作りになったと思う。また位置調整も前後左右に動かせるため、より柔軟な視野調整が可能になった。

 大型モニターに限らず27インチ/24インチ程度のモニターにも有効な設計だと思うのでカメラアームの取り付けを考えている人は参考にしてほしい。

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