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少し変わったお土産

鳥の研究者のかたを森にご案内しました。
森を歩けば必ず聞こえる鳥の声
でも,その鳴き声の主が誰かはほとんどのケースでわからない私
でも,専門家がいてくださると
「これはキビタキ。」
「これはヤブサメ。」
「これはウグイス。」

ウグイスは私にもわかります。
たいていの人が聞き分けられる声

と思いますでしょう?
でも,いつでもすべてのウグイスが『ホー法華経』とは限らないのです
特訓中で「ーケキョ」とか「ホーホーホーキョキョ」とか
『ホー法華経』の不完全型をとるのはよくあることでこれはわりと聞き分けが簡単

でも不完全型でもないとき
それでもなんか声量や声の高さや声色がなんか耳馴染みが??
みたいなケースでもプロにはわかる
「今のはウグイス。ホーホケキョじゃないけどね。」
すごい!

そして,ウグイスとヤブサメは近縁主でかたっぽうは草原のような開けた場所で,もうかたっぽうは森の中にいるとか
なるほど。
解説のとおり,開けた場所から林内に入ったらヤブサメの声が

面白いったらありませんでした

そして,道から見える木にキツツキの穴を発見
その木の根元まで林内分け入って,根元に落ちた木くずを確認し,穴の大きさなどを観測されていました。

文字通り地道な作業なんですね?
これを何百本とやるのかあ…
ただただ頭が下がりました

そしてその木の測定を終えて作業道に戻られた研究者のおひとりが手渡してくださったもの

8㎝×4㎝ほどの小さな透明のチャック付き袋に入った木くず数片と
体長1.5㎝ほどの黒くてがっしりしたアリの死骸1匹

「おーー!!え?こんなデカいアリ?」

「それあげます。お土産です。」

「えーーっ!!いただいちゃって良いんですか?わあ!一匹でも蟻が十!」
とか寒いギャグで御礼申し上げる

木の根元で拾った木くずとアリの死骸1匹

これをお土産としてもらって喜べる自分がとても誇らしかった(笑)
そして,きっとこれを喜んで受け取ってくれるだろうと察してくだっさった研究者のかたの鋭い観察力に感服!
だって出会って1時間くらい一緒に森を歩いただけですから。

野生動物を相手に調査研究する人の秘めたる資質みたいなもの

こんなところに肌感覚としてキャッチした次第
あっぱれ!

今日も読んでくださってありがとう。


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