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One health あるいは One welfareに関するテルモ的一考察
若い人たちに向けて犬育成ボランティア体験を30分程のメッセージにして届ける貴重な機会をいただきました。それで、こちらに構想中の下書きを随時更新してみようと思います。
ご興味あるかたは、ご笑覧くだされませ。長いです。
すべて口語体表記しますので、まどろっこしくてごめんなさい。(イントロの自己紹介は省略。)
私は、もうすぐ15歳になるラブラドールレトリバーという犬と、家族と一緒に暮らしています。今日はその犬についてのお話をしたいと思います。
なんで、犬のお話をするかと言うと、犬の幸せとか健康について考えることは、人の幸せとか健康にもつながっていると思っているからです。
勝手な思い込みだったらごめんなさいですが、だいたいの人は自分や大切な人が幸せに暮らしてほしい、そうありたいと願っているのかなと思ってますが、どうでしょう?
どんな性別や年齢でも、なんの仕事をしてようとしてまいと、人の健康や幸せについて考える機会は、きっとこれからたくさんあるんじゃないかと思うんですね。それを人間の世界のなかだけでなく、ちょっとだけ広げて、動物やいろいろな命の幸せという視点から見てみたら、どうなるのかな?という。
こんな視点から考えるのもたまにはいいかもね?というご提案みたいなお話しです。そんなに難しい話ではないです。むしろ、聞き馴染みのある話ばかりかもしれません。『へえそんな視点もあるんだなあ』くらいに気楽に聞いてもらえたら嬉しいです。
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さて、こちらがうちの犬。名前をテルモと言います。
犬と言えばーー??
散歩ですね。もちろんテルモも一日2回朝晩と散歩します。夏も冬も。
私が行けないときは、家族が連れて行ったり家族全員用事で出かけてしまうときは、ご近所のかたにお願いして預かってもらって、散歩していただいています。
それで、テルモと一緒に近所を散歩していると時々聞かれるんです。「盲導犬ですか?」と。ラブラドールレトリバーという犬種は、盲導犬としてよく見かけるからですかね?
皆さんは、町で盲導犬を連れている目の見えない人を見かけたことありますか?日本では盲導犬というとこのレトリバー種が多いのかな。ヨーロッパでは、スタンダードプードルと言う大型のプードル犬や、シェパードなどレトリバー以外にもいろんな犬種がいるみたいで、うちでも昔、スウェーデンで盲導犬訓練を受けたスタンダードプードルを預かってたことがあります。
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でですね。
うちのテルモは、盲導犬ではありません、残念ながら。テルモは、介助犬のPR犬をしていました。
介助犬って聞いたことあるでしょうかね?
盲導犬は、目の見えない人の歩行ガイドする犬。
介助犬は、車椅子の人などの生活を助けてくれる犬です。
『うっすらわかるかもー』かな?
盲導犬はだいたい日本では1000頭ぐらい活躍してるそうです。それに対して、介助犬は70頭ぐらい。だから、なかなかお目にかかることもないでしょうし、その名前を知らないかたが多いのも仕方ないのかなと思います。「ああ知ってます」というかたも「介護犬ね!」と言われたりね。
惜しい、「カイゴ」でなくて「カイジョ」です。
【介助犬フェスタ2012】 ご要望をいただいておりましたデモンストレーションの動画を公開いたしました! 介助犬使用者の生活を想定し、①落としたものを拾う(切符)、②靴・靴下を脱がせる、という2つのお仕事をPR犬グレースが披露しています。 他項目も順次公開予定です!ぜひご覧ください♪
Posted by 【日本介助犬協会】 介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~ on Sunday, May 27, 2012
そして、PR犬とは、こんなふうに(ちょっと古いリンクでごめんなさいね)いろんなイベントに出かけて行きます。
例えば、小学校とかで生徒さんたちに、介助犬の仕事を実際にやってみせてあげるのが仕事です。この犬はテルモと同じようにPR犬だったグレースです。
こういう「働く犬」の話をすると、時々、「犬がかわいそう。」とおっしゃるかたがいらっしゃいます。私は、その気持ちは、「半分ワカルけど半分違うかな」といつもお返事に少し困るんですね。『かわいそう』と思うのは、もしかしたら、犬はやりたくもないことを叱られたり叩かれたりしながら、無理強いされて訓練している、と思ってらっしゃるのかな?と想像するんです。
実は、犬たちは、こうした作業を覚えるトレーニングを楽しいゲームだと思っています。犬だけでなく、動物のトレーニングでは、叩いたり脅かしたり、罰は使わないというのが、今では世界的な常識になっているんですよね。
グレースの様子をもう一度よく見てみましょうか。
ゆらゆらとリラックスして揺れる尻尾。
車椅子にのっている人から次の指示が出るのを待っているような仕草。
きっとステージの下には大勢の観客がいるんだと思いますが、それらに物怖じする気配はなく、気にも留めず、ハンドラーさんに集中していますね。
と今日はひとまずここまで。つづきはまたおいおい追記します。2025/2/7noon
今日も読んでくださってありがとうございました。