犬の健診からの愛しの?ダニーとGのことなど
4月は狂犬病予防注射の季節なので、一緒に年に一度のパブロフの健康診断をしています。そういう犬のオーナーさんは多いのでしょう、春は動物病院が混雑気味です。
暖かくなって、緑が芽吹いてくるとノミ・マダニや蚊の活動が盛んになってくるので、ノミ・マダニの駆虫薬と、蚊が媒介するフィラリア症の駆虫薬を開始します。
フィラリアの薬は開始前に、すでにフィラリアにかかっていないかということを確認するために必ず事前に採血検査します。というのも、フィラリア症にかかっているのを知らずに、駆虫薬をのんでしまうと、体内にいるフィラリアの幼虫が殺虫されたときに出る成分によって重いアレルギー症状で死んでしまう危険があるんだそうです。
というわけで、春には採血するついでに血液検査も一緒にやろうというね。
血液検査による検査項目は人間のそれとだいたい同じです。
血液中の赤血球、白血球、血小板などや腎機能、肝機能などを見るための指標、中性脂肪やコレステロール値など…。
パブロフの結果は、ひとつだけ老化によるものと思われる数値の上昇がありましたが、それ以外は正常でした。
ノミ・マダニの駆虫薬は、事前検査は不要なのでパブロフは先週の受診後からすでに飲んでいます。ダニーはすでに、もう何回か、パブロフと一緒にうちまで連れて帰って来たことがあるのでね…。
林の中の獣道みたいなところを歩いたり、笹やぶに頭突っ込んで、匂い嗅ぎしたりしているパブロフなのでダニーはついているものと思って、帰宅したらブラッシングしたりタオルで体を拭いたりしています。
私の足にくっついて来たこともあって…(・∀・)獣医さんからも「ニンゲンも注意ですヨ!」と言われました。
むしろ犬のほうは薬のおかげで、かみついたダニーは敢え無くポロリと落ちてお亡くなりになるだけですが、人間はそうはいかなかったりする(-_-;)
ダニーによっておこる人の感染症についての本です↓
吸血するダニー。
もちろん、私もあまり好きではないけど、そういう時こそ調べてみようってことでちょっと読んでみました。
ダニによる感染症を専門に研究されている5人のお医者さんたちが各章を執筆されているので、血液検査の話とかちょっと高度に専門的な内容もあります。が、とっても面白いところが、編者でもある忽那賢志(くつなさとし)さんが書かれている序論。
忽那先生がダニによる感染症を研究するために、命を懸けて断崖絶壁をよじ登ってダニ採取に行くエピソードがとってもユーモラスに書かれています。
忽那先生目線では、ダニを狩るのとポケモンGOにはまる心理は同じだそうです(^◇^)。この本が発行された2016年当時、ちょうどポケモンGOが流行っていたんですね。
本の巻末には、忽那先生がフィールド研究されて作成された貴重な「マダニ地図」なるものがおまけとして載っています。そのマダニ地図によると北海道は、何種類かのマダニによるヒトの感染症が発生しているところなんですね。もちろん、関西以西だけや日本中で発生している感染症もあります。
発行から5年たっているので、マダニの分布域もさらに広がっているかもしれませんね。
G(黒くてテカテカでカサカサ移動したまに飛ぶヤツ)と並んで嫌われ者の代表格ダニー。人間からは嫌われていても、彼らだって命を懸けて持てる能力を駆使して生存しようとしているユニークな存在(*^_^*)
人はヨクワカラナイモノを嫌いがち…
だから、まずは知ろうとしてみるのもいいかも?
で、私はこんな本も好きなんです。
著者の盛口満さんは、少年時代から筋金入りの虫好きで、学校での授業を通して子どもたちに生き物の面白さを伝えていらっしゃる。そして、ある時、本当の意味での「身近な自然」を再発見された。誰でも手軽に(?)家の中でも出会う虫…
盛口さんの本はG以外にほかにもたくさんあります。
どの本にも生き物や自然に対する畏敬の念が、きめ細やかな観察とほのぼのエピソードと緻密なスケッチという形になって登場するんです。読んでいるとどんな虫でも蛇でも蜂でも、みなとても愛おしく思えてくるから不思議。
ぜひ「盛口満」で検索してお気に入りの一冊に出会ってくださいませ(*^^)v
今日も読んでくださってありがとう。
週末の夜更かしを引きずって眠い眠い(˘ω˘)
今日は早く寝よう、おやすみなさいませ。