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経営の失敗学/株式会社ガイナックス

経営は未来を見据えること
未来=過去(予測可能な未来)+不確実性(予測不可能な未来)
不確実性に対しては、期待値で物事を評価し、予想外の出来事に備えてリスクコントロールが必要です。
まずは経営に失敗をしないようにするにはどのような力を身に着けるべきか考えてみよう。

なぜなら、、、
経営者は、リスクを最小限に抑えながら、会社の成長を促進させる必要があるからです。社員を路頭に迷わせることはあってはなりません。

今回は映像製作会社ガイナックスの倒産について整理してみます。


主要な要素

株式会社ガイナックスはなぜ倒産したのか


同社は1984年の設立で、ピーク時には約35億円の売上高がありました。2012年頃から飲食店経営など事業を多角化したが業績が悪化。今年5月に事業を停止していました。『新世紀エヴァンゲリオン』(現在は株式会社カラーが著作権を保有)がヒットしました。

会計・資金調達の観点からの考察

  • 脱税事件の影響: 15億円の所得隠しは、企業イメージの悪化だけでなく、税務当局からの厳しい監視を招き、資金調達を困難にした可能性があります。

  • 運営幹部への無担保貸付: 運営幹部への巨額の無担保貸付は会社の資金を私的に利用した行為とみなされ、企業の信用を失墜させ、金融機関からの融資を困難にしました。

  • 現金・預金の急減: 短期間で現金・預金が大幅に減少したことは、資金繰りの悪化を物語っています。


人・組織的な観点からの考察

  • 経営陣の資質: 経営陣による多額の負債は、会社全体の信用を大きく損ないました。ロイヤリティ未払いや委員会除名といった事態は、従業員に対する信頼を裏切る行為であり、会社への帰属意識を低下させました。

  • 関連会社の乱立と経営責任の放棄: 地方に多数の関連会社を設立され、自社内で多くの退職者を出しアニメーション制作のコア事業の機能が無くなったことは、会社全体のガバナンスが機能していないことを示唆します。

  • 従業員のモチベーション: 経営状況の悪化や経営陣の不祥事は、従業員のモチベーション低下につながり、企業全体の活性化を妨げた可能性があります。


経営・事業戦略の観点からの考察

  • ヒットに依存した経営: ヒット作に頼りすぎる経営は、次のヒットが出ない場合のリスクが高まります。投資作品の失注が増えました。

  • 見通しの甘い多角化経営:2012年ごろから見通しの甘い飲食店経営、無計画なCG会社の設立があり更なる負債を抱えました。

  • ブランド力の低下: 脱税事件や経営陣の不祥事により、ブランドイメージが大きく損なわれ、顧客離れが進んだ可能性があります。


学びと補足

ガイナックスの倒産は、会計、組織、事業戦略の多角的な要因が複雑に絡み合って起こったと考えられます。旧経営陣の経営能力の欠如、財務状況の悪化、外部環境の変化などが複合的に作用し、企業の存続を困難にしたと言えるでしょう。


映像製作業界のDX推進

DXコンサルタントとして、業界のDX推進について調べてみました。

映像製作のリファレンス分析としてChatGPTを使う事例もあるようです。

→DropBox Replay
「画面にマーカーで指示を描けること」だった。クライアントが修正指示を出す際に、言葉(テキスト)で表現するよりも簡単であり、エディター側でも指示を誤解するリスクを減らせる。

★シーズ
・Project PLATEAU 国土交通省が主導して3D都市モデルのデータの日照シミュレーションなど

→複数の「Blender」ユーザーがネットワーク越しにシーンを共有し、3Dモデルのリアルタイムな共同編集を実現する。


★映像業界DXで、ご紹介可能なプロダクト

詳細が知りたい方は、コメントください。

・カメラとパソコンの映像を切り替えながらの配信や複数名が同時出演するライブ配信プラットフォーム

・外部パートナーとのコラボレーション管理

・映像製作業界やゲーム業界で使われる安定性のある通信回線
・各種映像製作のアウトソーシング

etc…


※β版 Google Appsheetをベースとした道路申請自動化/アウトソースツール
→検証に参加いただける方、資金調達のご支援をいただける方はコメントください。



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