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いよいよ 年の瀬 が迫ってきました。 なにしろ『師匠も走る』と言うくらいですから、働き者の皆様もまた独楽鼠の様に走り回っておられるのではないでしょうか。 という事で、こんな時節にぴったりの根付『丸鼠』を御紹介させて頂きましょう。此度は、作者の好きなアングルを中心に、全方向から愛でることができる『根付の愉しみ方』に触れて頂ければ幸いです。 1:小さな英雄 さて、根付ではお馴染みとなっている『丸鼠』。 とかく、害獣扱いされがちなネズミではありますが、実は『縁起を担ぐ動
待望の秋。 秋と言えば、人それぞれの「〇〇の秋」があると思います。けれども、古より四季を愛でてきた日本人の意識の中に組み込まれている「秋」は、恐らく「実りの秋」ではないでしょうか。 此度は、そんな秋の実りを象徴する「栗」を根付に仕立てました。 栗根付に込められてきた縁起(勝栗:武運長久)については、折に触れて記してきましたが、今作に関しては、縁起を担ぐことのみならず、生き辛い時代を生きる人々へのメッセージを込めながら彫り上げました。 それでは、お時間の許す方はお付
三陸地方の食文化や慣習に根差した根付作品「 陸前國シリーズ 」の 第3弾となる 陸前國 大蛸(りくぜんのくに おおだこ)が完成したので、遅ればせながらお披露目させて頂きます。 § 三陸沿岸は水蛸の産地 本作のモデルは、三陸の海坊主 大蛸です。 三陸沿岸で水揚げされる蛸は、主にマダコとミズダコの2種類が挙げられますが、ご存知の通り「マダコといえば明石」のイメージが強いですよね。さればこそ、三陸の海ならではの蛸としてミズダコをモデルにしたというわけです。 三陸沿岸で美味