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もう早、1月も終わろうとしていますね。 時節は受験シーズン真っ只中。若人達が己の道を切り拓くべく、ここ一番の勝負に挑む姿は本当に素晴らしく、それは眩しく見えるものです。 そのような訳柄もあって、本作は『新しい門出』を迎えようとしている若人達へ向けたエールの気持ちを込めて製作しました。 されば、此度は『作品の行間』を独り語りよろしく綴らせて頂きましょう。お時間の許す時にでも、ご一読賜れれば幸いです。 § 茄子に蝸牛 歪な形をした茄子の上に蝸牛(かたつむり)が這って
ようやく完成した拙作『茄子に蛙』。 この根付は ” 事を成して 無事に帰る ” という意を込めて製作しました。 即ち「茄子=成す」そして「蛙=帰る」を掛けているのです。こうした言葉遊びもまた、根付が内包する面白みのひとつと言えるでしょう。 此度は、古典からの引用ではなかったので、手本となるような雛形は無かったのですが、茄子にしても蛙にしても、数多の名人上手が題材にしてきたわけでして …… 。 さすれば、この凡庸なる若輩は、今は亡き名人上手たちが放つプレッシャー