シェア
新年 明けまして おめでとうございます。 今年も宜しくお願い申し上げます。 稀有で酔狂で賢明なる読者の皆様の健勝と平穏無事を祈念しております。 本年の開口一番は「瓢箪鯰」です。 丸くてツルツルした瓢箪で、ヌルヌルした鯰を押さえる・・・それは正に、要領を得ない人間の有様を表しているのです。 『要領を得ない』と言えば、いつまでたっても自然災害を予知することができない人間、そして、国土強靭化を謳いながらも見通しがつかないまま右往左往している我が国のことを思い浮かべてしまうのです
新年早々に完成したのは、これまで幾度となく彫ってきた「 草履に蛙」。 この古典的題材についての詳細な話は、過去記事(本稿末尾にリンク有)に譲らせて頂くことにして、ここでは本作ならではの部分について、淡く触れさせて頂きたいと考えています。 お時間の許す方は、どうぞお付き合いくださいませ。 草履に蛙 人の親になって以降、自分の身上よりも若人の平穏無事を願うようになりました。それは、日常生活に因らず、作品のテーマやモチーフを決める時にも影響しているようで、折に触れて「草履
新年 明けまして おめでとうございます。 今年も宜しくお願い申し上げます。 稀有で酔狂で賢明なる読者の皆様の健勝と平穏無事を祈念しております。 達磨禅師と言えば「面壁九年」。 「面壁九年」とは、一般的に「物事を忍耐強くやり遂げること」と解釈されているようですが、禅師ご自身は「壁を睨んでいるだけでは、壁に穴を穿つことはできない。」と悟ったとか、悟らなかったとか。 娯楽性の高い時代小説を多く発表した山本周五郎もまた、「面壁九年」をモチーフに「松風の門」を紡ぎ出して
先月下旬には完成していた 瓦に蛙。 去る「災厄を喰らう」という記事で取り上げていた根付ですが、ようやく首尾が整ったので御紹介させて頂きます。 瓦に蛙 軒瓦の上に大きなヒキガエルが一匹。まるで門番のような佇まいです。 この根付の名前は「瓦に蛙」。 これもまた「丸鼠」や「草履に蛙」と同じく古典的な題材です。 1:小さな命に寄せて 作品紹介の前に、少しだけ余談を綴らせて頂きます。 此度は、穏やかな心持ちで製作を続けることが出来たように思います。それはやはり、カエル
明けまして おめでとうございます。 本年も宜しくお願い申し上げます。 読者の皆様のご健勝と平穏無事を『 勝栗 』に込めて祈念いたします。