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作品の紹介

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伝吉の手による根付や彫刻作品を紹介しています。
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2023年1月の記事一覧

【作品紹介】『草履に蛙』の謎に迫る#後編「丸屋履物店に救われる の巻」

 早速、自己脳内整理用の記録を綴って参りましょう。  なお、小見出しの番号は、#前編 からの通し番になります。 4:スケールの謎  #前編 で例に挙げた 正直 が彫り上げた ガマガエル(下画像)は、裏返しになった草履と比較すると頗る大きなカエルであることが分かります。  逆に、ガマガエル の全長(吻端から総排出口までの長さ)を、その種の最大サイズ 16㎝ に仮定した場合、この草履は 20㎝程度 になるわけです。  となると、何か微妙な感じがしてきませんか?   そう、

【作品紹介】『 草履に蛙 』の謎 #前編

 昨年12月末に、ほうほうの態で完成した拙作『 草履に蛙 』。  古くから伝わるお題だけあって、先達たちの手による味わい深い作例を目にする機会も少なくありません。  此度は、拙作の紹介ともども『 草履に蛙 』に込められた意図や背景、そしてモチーフとなった蛙や草履などについて探っていこうと思います。  興味のある方は、お付き合いください。  1:『 草履と蛙 』の意図と背景  『 草履と蛙 』の肝は、以下の点にあると僕は感じています。 1:性質の異なるモチーフ(静物と生物

謹賀新年

 明けまして おめでとうございます。  本年も宜しくお願い申し上げます。  読者の皆様のご健勝と平穏無事を『 勝栗 』に込めて祈念いたします。