身につまされる
「獅子座」
監督=エリック・ロメール
1959/フランス/103分
https://eiga.com/l/i81j
わたしはパリの街を彷徨い続けていた
どうしていいか分からず
頭を抱えていた
金がない金がない金がない
四十にもなって
根っからの怠け者の私が
今さら働けるはずがない
スマホの電源はとっくに切れている
おしゃれ人間たちが集うカフェで物乞い
本当ならわたしはあの席に座って
こじゃれたケーキと淹れたてのコーヒーを飲んでいる人間なんだ…
…という気分を味わう103分。
演出、てこういうことだよな、
とも思ってた
街なかの陰影が印象に残る映像
胸に迫るものがあった
街なかを彷徨っている気分にさせる
ある意味でロードムービーだった
そして音楽が素晴らしい
某ヒットアニメ映画がポップミュージックの2時間使ったPVだとしたら、
こちらは暗澹とした気分を
いい意味で増長させる粋な音楽の映画…
とも言えるくらいに素晴らしかった
最後の顛末は、
お気楽すぎて拍子抜けしたけど
でも、そこよりも今のわたしに身につまされる話で
ピエールと歩きながら考えていた
わたしはピエールとは違って働くのが好きなんだから
がんばろう~♪と思った
今ならしかるべき行政窓口へ行き
暮らしの支援の手続きを取る…
てとこで終わるのかな笑