悪意ある人間との接し方~ネット編~
現状問題
インターネットって本当に便利ですよね。
だって、家に居ながらにして全国、ひょっとしたら海外の「誰か」と
気軽にコミュニケーションが取れちゃうんですから。
ところが負の側面もあって。
twitter等のSNS(ソーシャルネットワークサービス)や動画サイトでの
誹謗中傷から自殺を図る、そこに留まらず命まで落としてしまった等の
ニュースを耳にする機会が増えてきました。
パソコン、スマホは1人1台は当たり前の今、どう向き合っていけばよいでしょうか。
14歳からインターネット環境に身を置き続けてきた私からの
「気づき」をアウトプットしようと思います。
ネチケットとかつての時代背景
もはや死語になっていますが、ご存じでしょうか。
ネットでのエチケットの造語です。
端的に言うと、
「匿名性に乗じた誹謗中傷や、犯罪行為等はやめましょう。」
「個人情報は気軽に出さないようにしましょう。」
って話です。
僕の世代は、義務教育の範囲や高校で「情報の授業」がありましたから
この言葉に馴染みがあります。
大学も一応、情報系経済学部だったので
それで知っていたのかもしれません。
インターネット普及の黎明期(80年代以前)での利用者は
いわゆる「紳士淑女」が大半だったと言われています。
当時のパソコンは大変高価でしたから、
自然と教養のあるインテリや道徳観のある人間しか使い得なかったんです。
情報教育の今
少し調べてみました。
中・高校の範囲で情報の授業が義務化されたのは1998年のこと。
和暦にすると平成10年のことです。本当に最近なんですよね。
小学校では「パソコンに触れてみよう」程度の時間がわずかに設けられる程度でした。
それから教職課程の項目に”情報”が認定されたのは2001年。
2020年になって「小学校でのプログラミング教育が義務化」されました。
…私、知らなかったです。去年のことなのに。
日頃の生活の中で、お子様の習い事に「ダンスやプログラミングスクール」が増えたのは何となく感じてましたけど。
ちなみに中学校でのダンスの授業が必修化されたのは2008年です。
はえぇ……。
なぜ誹謗中傷するのか
前項より「教育の範囲では回避しきれない今どきの問題なんだ」ってことが分ってしまいました。
問題のケアには、なぜどうして?の部分へ目を向ける必要がありそうです。
ネットの世界ってほぼほぼ「匿名」なんですよ。
ハンドルネーム(ニックネーム)こそ付けたりするものの、
「どこの誰か判らない状態で物を言えちゃう」んです。
だからこそ、身近な人には言えないような相談や
割り切った付き合いを出来るような利点もあります。
ところが……画面越しの相手がたとえ同じ心の通った人間でも、
「秘匿性」に守られてるもんだからつい強気な発言や、
攻撃的な振る舞いをしてしまう人も少なくないんです。
例えるなら
車に乗ると性格の変わる人や、公衆便所にあるラクガキのようなもんです。
見えてないから本能的に悪さをする。
…人間らしいですよね。良くも悪くも。
行動心理学でいうと
(※少し調べた程度です、素人の意見と捉えてください※)
匿名の場で言いたい放題言う人間は
「日頃抑圧された環境に居て、自由に自己表現出来ない人、
或いは社会的地位が低く、満たされていない人」が多いそうです。
いじめられっ子が秘匿性に乗じて新しいイジメ相手を見つけてる、と考えると解りやすいかもしれません。
結論
ネットの気質(秘匿性)とその状況下に置かれた人間の心理を理解することかと存じます。
なにより相手にしないことです。無視。
答えると粗探しが加速します。
「所詮ネットだから」と割り切った人のほうが割合多いのかもしれません。寧ろ、その姿勢こそ自身を守る術とも言えそうです。
とはいえ、先述した通り
「ネットだろうがなんであろうが対等に平等に接することのできるものさしを持った人」もいます。
どうぞ人を傷つけず、そして悪い言葉には「割り切ることを忘れずに」。
お互いネット生活を楽しんでいけたらと存じます。