あなたとつながルミナス
◎自室
SE ドアが開く音立ち絵
立ち絵 アイラ(生徒会長衣装)
アイラ
「ここが寮での君の部屋だ。今日から好きに使ってくれ」
◯◯
「うわぁ…すごい立派な部屋」
アイラ
「一応生活に必要な物は揃っているけれど、何か自分で欲しい物とかがあったら買ってくれて構わない。それとエアコンとか故障で使えなくなったりした時には遠慮なく、私や学園の先生に言ってくれ。なるべくすぐに対応する」
◯◯
「ありがとうございます。アイラさん」
アイラ
「生徒が快適に学園生活を過ごせるように生徒会長としての務めの一つだ。礼には及ばないよ」
新しい学園での生活。
どうなるか昨日までは不安だったけど、とりあえずアイラさんみたいに優しくて頼りになる人が生徒会長で良かったなあ。
アイラ
「何かわからないことがあったら何でも聞いて欲しい」
◯◯
「何でも、ですか?」
アイラ
「ああ。私で答えられることなら」
◯◯
「えっと、そうですね…」
⭐︎選択肢
・学園生活ではどんなことをすればいいですか?
・今は特にないです
・(アイラさんのことを好きになってしまってもっとよく知りたいのでとりあえずまずは)休みの日に何してるか聞いてもいいですか?
学園生活ではどんなことをすればいいですか?←
◯◯
「学園生活ではどんなことをすればいいですか?」
アイラ
「どんなこと、か。そうだな。他の学校と同じように勉強とか部活動とかを頑張る、とかかな。後は自分の好きなことを好きなようにやってみるとか」
◯◯
「好きなことですか?」
アイラ
「仲の良い友達と放課後に遊んだり、休日にどこか旅行に行ったりとか、まずはそういう相手を作ってみたらどうだろう?一度きりしかない限られた学園生活なんだ。何かを共有できる仲間と一緒に過ごす方が楽しいと私は思う」
◯◯
「わかりました。かなり参考になりました。ありがとうございます。アイラさん」
アイラ
「ならよかった。私からの説明はこれで終わりだ。君の正式な転入は明日からだから、今日は学園内をじっくり見て周るといい」
◯◯
「いいんですか?」
アイラ
「既に先生たちは君のことを知っているから誰も君を部外者と思う人はいない。授業ももう終わってる時間だし、どこでも好きなだけ自由に見てもらって大丈夫だ」
◯◯
「わかりました。じゃあ遠慮なくそうします」
アイラ
「ではまた明日。たまに私も君の様子を知るためにここに来るかもしれないがその時はよろしく」
◯◯
「はい!ありがとうございます!」
SE 歩く音とドアの閉まる音
アイラさん、本当にいい人そうだな。
よし、アイラさんに言われた通り今日はこの学園を見て回ろう。
どこに行ってみようかな
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◎教室
◯◯
「ここが私が明日から授業を受ける教室か。思ってたより広いなぁ」
前に私がいた学校よりも少し大きい気がする。
今は誰も教室にいないけど、どんな人たちがいるんだろう。
私が座るのはどの席で、隣にいるのはどんな人なんだろう。
私ちゃんと仲良くできるかな…
SE ドアが開く音
立ち絵 ジニー(制服)
ジニー
「あれ?あなたこのクラスの人?」
◯◯
「え?」
後ろから声をかけられて振り返って見ると、そこにはこの学園の制服を着た女の子がいた。
ジニー
「ごめんね。いきなり声かけちゃって。初めて見る人だったからつい気になっちゃって。このクラスの人じゃないよね?他のクラスの人?」
◯◯
「あ、私転校生で明日からこのクラスで授業を受けるんです。それでクラスを見ておきたくてここに」
ジニー「そっか、転校生の人だったんだね。私はヴァージニア・ロバートソン、私もこのクラスの生徒だから明日からは同じクラスの仲間だね。よろしくね」
◯◯
「よろしく。ヴァージニアさん」
ジニー
「ジニーでいいよ。皆そういう風に呼んでくれるから。あなたの名前も聞いていい?」
◯◯
「私は◯◯」
ジニー
「可愛い名前だね。初めまして◯◯ちゃん、それとこれからよろしくね」
私はジニーちゃんと握手をする。ジニーちゃんの手は柔らかくてあったかい手だった。
ジニー
「忘れ物しちゃってここに取りに来たんだけど皆より先に◯◯ちゃんに会えてよかったなぁ。◯◯ちゃんはもう部活動って決まってるの?」
◯◯
「部活動?ううん、まだ。何があるかもよくわかってないし」
ジニー
「そっか、じゃあ仲間だね。私もまだどこの部活動にしようか悩んでるんだ。いのりちゃんやミラーシャちゃんはもう入ってるんだけど、私だけ出遅れちゃったんだ。どこも楽しそうだし面白そうだな〜って思ってたらなかなか決まらなくて。それでね、だからっていうわけじゃないんだけど、今度私と一緒に色々な部活動を見学しない?」
◯◯
「えっ、えっと……」
⭐︎選択肢
・是非そうしたい
・大丈夫。一人でやるよ
・他の人も一緒の方がいいかも
是非そうしたい←
◯◯
「私もこの学園のこととか全然知らないし、もしジニーちゃんがいいならそうしたい。いいかな?」
ジニー
「うん、もちろんだよ。それじゃあまた明日だね。私この後他の友達と約束あるから。改めてこれからよろしくね」
◯◯
「よろしくね。ジニーちゃん」
SE ジニーが去る音
ジニーちゃんは自分の忘れ物を持って教室を出て行った。
◯◯
「ジニーちゃん、かぁ…まさかいきなり友達ができるなんて思わなかったな」
明るい笑顔が綺麗なとても優しそうな子だったな。
ジニーちゃんと同じクラスならとりあえずクラスの中では安心して過ごせる、かな?
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◎廊下
SE 大きな爆発音
◯◯
「うわあぁっ!!?えっ、何今の凄い音…向こうの方からだよね…」
廊下を歩いていると突然大きな音がした。
びっくりした…地震とかじゃないみたいだけど気になる。
私は音の正体が気になって、音のした方向に向かうことにした。
SE 廊下を歩く音
◎科学室
◯◯
「科学室、たぶんここから聞こえてきたと思うけど…何の音だったんだろう。し、失礼しまーす…」
SE 扉を開ける音
恐る恐る私は扉を開けて中に入った。
室内は煙が充満していて椅子がいくつも倒れていた。
???
「ケホッ、ケホッ、ま、またやってしまったのです…」
◯◯
「人がいる?あの、大丈、ケホッ、大丈夫ですかー!!」
???
「マ、マリアは大丈夫なのです!少々お待ちください」
中には人がいるみたいだった。声の感じからして同い年くらいの女の子。
その女の子がたぶん科学室の窓を空けた音がして、部屋の煙を外に逃してくれた。
煙が晴れて目の前がよく見えるようになると部屋の中には思った通り、白衣を着た私と年の近そうな女の子がいた。
立ち絵 マリア(科学部衣装)
マリア
「大変失礼しました。お怪我はありませんか?」
◯◯
「うん。私は平気…」
マリア
「それはよかったのです」
◯◯
「貴女は?」
マリア
「申し遅れました。私はマリア・マグダレーネ・ディートリヒ、この科学部に所属している部員なのです」
◯◯
「こ、ここの人だったんだね」
ここは科学室なんだからマリアさんが科学部なのは当たり前のことではあるんだけど、さっきの爆発の衝撃が強すぎてそんな深いところまで考えてる余裕なんてなかった。
マリア
「貴女は、初めてお会いしますね」
◯◯
「私前の学校からこの学園に転校してきて明日から皆と一緒に授業を受ける予定になってるんだ。それで学園がどんな感じなのか知っておきたくて。あ、私の名前、◯◯って言います」
マリア
「なるほど。転校生の方でしたか。それなら尚更、驚かせてしまって申し訳ありません」
◯◯
「マリアさんはここの部屋で何をしてたの?科学部だし、実験とか?」
マリア
「まさに仰る通り。先ほど少々このノートを元に過去に行った実験の再現をしていたのですが、どうやら失敗してしまったようで…結果、前と同じく爆発を」
マリアさんの目線の先にある机の上には確かにノートが置いてあった…辞書くらい大きくて分厚い物が
あれ、ノートなの?
それで爆発って、実験に失敗して爆発するなんてそんなマンガみたいなことが本当にあるんだ…しかも前と同じく、って頻繁に爆発してるってこと??
マリア
「ご心配とご迷惑をおかけして大変申し訳ないのです」
◯◯
「あ、うん…」
マリア
「ところで、転校生ということは貴女はもう入る部活は決めているのですか?」
⭐︎選択肢
・まだ決めてなくて
・今決めた!マリアさんと同じ科学部にする!
・マリアさん面白そうだから、マリアさん観察部の部長になることにする
・まだ決めてなくて←
◯◯
「まだ決めてなくて。前の学校では帰宅部だったからここでは何か新しく始めたいって思ってて、とりあえず学校を周りながら部活動の様子を見てたんだ」
マリア
「それはいいと思います。この学園には部活動はたくさんありますから、慌てずじっくりと見てから考えてみるといいのです」
◯◯
「うん。そうしてみる。ありがとうマリアさん」
マリア
「いえ、こちらこそ心配してくれてありがとうなのです。また会えるのを楽しみにしています」
◯◯
「私も。またね」
SE 扉を閉める音
◯◯
「マリアさん、なんだか不思議な人だったなあ」
マリアさん。今まで出会ったことのない不思議な雰囲気の人だったな。
実験で爆発を起こしがち、って聞くとなんだか危なそうな感じがするけど、悪い人ではなさそうだしこれからも科学部の部屋に行って会ってみようかな。
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◎馬場
私が訪れたのは授業を受ける校舎から少し離れたところにある馬場。
◯◯
「うわぁ!すっごい…この学園って、こんな広い馬場あるんだ」
そのあまりの大きさに私は驚いた。
私の前にいた学校じゃ馬場なんてなかったし、こんな大きな場所で活動している部活動もなかったから。
???
「大きくてびっくりするわよね。私も最初そうだったわ」
◯◯
「え?」
立ち絵 シルヴィ(馬術部衣装)
後ろから声がして振り向いて見ると、馬術部の人と思われる人がいた。
たぶん上級生かな?私よりも大人っぽくて、オレンジの髪が綺麗でメガネがよく似合う人だった。
???
「ごめんなさい。急に声をかけたりして。さっきの貴女の反応を見るのが、新鮮だったからつい」
◯◯
「あ、大丈夫です。ここの部活動の人ですよね?その格好」
シルヴィ
「ええ。私はシルヴィ・カリエッロ、高等部の生徒で馬術部に所属しているわ」
◯◯
「私は◯◯です。明日からこの学園に転校することになってます」
シルヴィ
「転校生だったのね。道理で見ない顔だと思ったわ」
す、凄い。シルヴィさん、喋り方も仕草も凄いお姫様みたい。
昔読んだ絵本に出てくるようなお姫様がそのまま今目の前にいるみたい。
シルヴィ
「転校生ってことはここに来たのは見学?それとも入る部活はもう決めてあるの?」
◯◯
「まだです」
シルヴィ
「だったらいい機会だし馬に乗ってみる?」
◯◯
「え、ええ!?」
シルヴィ
「ちゃんと私も一緒に乗って落ちないように支えてあげるから。もちろん無理に、とは言わないけどせっかく来たんだしどう?」
⭐︎選択肢
・え、遠慮しときます
・少し怖いけど、シルヴィさんが一緒ならやってみます
・乗らなくていいのでシルヴィさんの匂いを嗅いでみたいです
・少し怖いけど、シルヴィさんが一緒ならやってみます←
◯◯
「少し怖いけど、シルヴィさんが一緒ならやってみます」
シルヴィ
「そう言ってくれると嬉しいわ。じゃあさっそく、と言いたいところだったけど今日はもう無理そうね」
◯◯
「どうしてですか?」
シルヴィ
「空を見てみて。雲行きが怪しくなってきたわ」
◯◯
「空、あっ」
シルヴィさんに言われて空を見上げてみると、薄暗い雲が太陽を隠して段々と広がっていた。
これから雨が降りそうな、空の感じだった。
シルヴィ
「これだとちょっと厳しそう。私から言っておいてごめんなさい」
◯◯
「シルヴィさんが謝ることじゃないです。次の楽しみにしておきますね」
シルヴィ
「ありがとう。私も貴女が来た時のために準備しておくわ。今日は会えてよかったわ」
◯◯
「はい。その時は是非よろしくお願いします!」
SE 立ち去る音
シルヴィさんにそう言って私は、校舎へと戻る道を歩き出した。
馬に乗って走るのってどんな感じなんだろう。
シルヴィさんと一緒に乗るその時が楽しみになってきたな。
NOWLOADING…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎♪
◎自室
◯◯
「なんだかんだ色々動いて疲れてきたな。でも、明日から本格的に新しい学園生活が始まるんだ」
そう、始まるんだ。このルミナス学園で。
私の新しい学園生活が。
どんな出会いがあって、どれだけたくさんの思い出が作れるのか、今から楽しみ。
頑張るぞ。一度しかない学園生活。
私の好きなように好きな色で彩ってみせる!
???
「え?『私を占って欲しい?』…いいぞ、私に占いを頼む奴なんて久々だしな…えっと、なになに。お前の今のラッキーカラーはオレンジ、その次がライムグリーンか。これを明日からの生活にどう活かすかはお前次第だからな。ま、あんまり変に気張らずにほどほどに頑張れよー」
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