ルミナスウィッチーズと私【後編】
2ndライブから少し経ったある日、ルミナスウィッチーズへの熱量が冷めていなかった私はふとこんなことを思いました。
『アイラ様にも戦うウィッチだった頃に仲間っていたんだよなぁ』と。
アイラ・ペイヴィッキ・リンナマー、ルミナスウィッチーズのリーダーでかつてはストライクウィッチーズやブレイブウィッチーズに登場したウィッチのように戦っていたが、戦闘での負傷により前線から離れて歌うウィッチになった。
そんな過去を持つ彼女は今でこそグレイスやエリーといった新たな仲間たちがいますが、その前にも当然仲間はいてもしかしたら最終話での出来事もアニメでは描かれなかっただけで、かつて共に戦った部隊の仲間たちもアイラの声をどこかで聞いていたのではないか。そんな想像が頭に浮かびました。
するとそんな想像から少し経った日、島田フミカネ先生があるイラストをTwitter(現:X)にあげられました。戦うウィッチだった頃のアイラが負傷した時のイラストです。
そのイラストを見た瞬間私は驚きました。
偶然戦うウィッチだった頃のアイラについて考えていたところに公式がその頃のアイラをイラストとしてあげてくれたことに、勝手に驚いて勝手に嬉しくなりました。
そして奇しくも似たような奇妙な偶然はここからまた少し経った後も続きました。それが池袋のアニメイトで行われたトークイベントです。
私が三ヶ所で開催される予定だったトークイベントの中から、池袋のトークイベントを選んだ理由はシルヴィでした。
ルミナスウィッチーズを初めて知った時キャラクターのイラストを見て最初に気になったキャラがシルヴィだったので、シルヴィ役の吉北梨乃さんがいる回にしようと思ったからです。
そして池袋のトークイベントには吉北さんの他にいのり役の細川美菜子さん、アイラ役の真宮涼さんもいました。
アイラについての妄想を考えていたところにフミカネ先生のイラストがあげられて、そのアイラを演じる真宮さんの参加する回を選んだ…完全にたまたまですが、物凄い偶然にまたしても勝手に驚きテンションが上がりながらトークイベント当日を迎えました。
声優さんのトークイベント自体もこの日が初めての参加になりましたが、トークイベントは2ndライブとはまた違った楽しさがありました。
そしてトークの後にはお渡し会がありました。
お渡し会に関しても私は情報としては知っていたものの実際に体験するのはもちろん初めてです。
なので
『うわっ、始まっちゃった。何も考えない。あっ、皆声優さんとお話ししてる。どうしよう、こういうのって何を言えばいいんだろう』
と待ち時間のかなりの間頭の中で悩んでいました。
幸いにもお隣にいた過去にトークイベントに参加されたことのある優しい方に『自分の伝えたいことを言えば受け止めてくれますよ。緊張してるのはわかってくれると思うので』(うろ覚えです)と教えて頂き、不安になりながらも自分の番が回ってきました。
この時のこともさすがに細かいところまでは覚えてませんが、大体は記憶に残っています。
吉北さんは『2ndライブ行きました』と言って持参した2ndライブのバックに反応してくれました。←(2023年7月の2ndライブMV集のトークイベントでお話しした際、この時の服装覚えられてたのは本当にビックリしました)
真宮さんはトークイベントに行くなら下げておいた方がいいとツイッター(現:X)で知って、急遽用意した名札を見て名前を言ってくれました。
細川さんは『初めてなので緊張してます』と伝えたら、『緊張することなんてないよ』と優しく声をかけてくれました。
あまりにも距離が近くてビックリしました。声優さんと僅かな時間ながらも会話をして気持ちを伝えることができる。
ルミナスウィッチーズに関わらず色んなジャンルで近い体験をした人の感想を見たり聞いたりしてはいましたが、実際に自分が体験すると衝撃が凄かったです。
これは病みつきになる人も多いのもわかるな、と何度もイベントに参加しているであろう方々の気持ちが少しだけわかったような気もしました。
トークイベントが終わると私はあることを実行することを決めました。
それはアイラの小説を書くことです。
元々文章や話を考えて書くことを趣味としてはいましたが、SNSのような顔見知りじゃない人に見られるようなところに投稿したりはしていませんでした。
けれどもこの偶然がいくつも重なったことに『これはもうやらなきゃいけないような気がする』と舞い上がっていた私はツイッター(現:X)にあげるためにnoteをインストールし、小説を書き上げました。
完成させた小説をツイートすることには最後の最後まで迷いました。
『こんな自分の書いた物なんか読んでくれる人いるかな。読んでくれたとしてもキャラや話に違和感がある!って怒ったりしないかな』
『イラストや漫画と違って読むのは時間がかかるだろうし、あげても感想とかないだろうな』
などといったマイナス思考な考えがありました。
ですがここまで来たなら後はもうなるようになれ、と最終的には勢いに任せて書いた作品を投稿しました。
ウィッチーズの方と交流を持ちたいと思って2ndライブ終了後に作ったばかりのアカウントでフォロワーの方も今に比べてもかなり少なかったので、反応ははっきり言って薄かったです。
ただいいねやリツイートしてくれる人がいて、たぶん読んではくれてるんだろうなという人がいるのはわかったので嬉しさは確かにありました。
その嬉しさと一回行動に移したことによる抵抗の薄さも相まってその後も私はウィッチーズ関連の話を書いて投稿しました。
それを繰り返している内に反応してくれる人も増えて、内容に関する感想を伝えてくれる人も現れました。
中にはキャラをお借りしている立場でしかないの自分なんかの書いた話で『泣いた。感動した』『◯◯のこういうところほんと好き』と言ってくれる人もいました。
更には同じ話を考えたり文章を書くことを好きな人たちや、ウィッチーズに関する新しい情報があると一緒に楽しんで盛り上がる方々とも仲良くなりました。
2ndライブからこの記事を書いている8月11日以前、つまりルミナスウィッチーズ3rdライブまでの間は一年も経っていません。
なのにこの一年未満の間に自分を取り巻く環境は大きく変わりました。もちろんいい意味でです。
これまで色んな作品を見たり触れてきましたが、この僅かな期間でこんなにも影響を与えてくれた作品ふルミナスウィッチーズが初めてです。
ルミナスウィッチーズという作品と作品に携わった方々、作品を愛するファン(ナスチーズ)の方々、キャストの皆様にはもう感謝しかありません。
本当にありがとうございます。
最後になりますがルミナスウィッチーズ3rdライブもこれまでのイベントのように大成功を収め、2ndライブに参加した時の私のようにいい意味で刺激を受けるような人たちが増えてくれることを願っています。
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