Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8は最高のお出かけレンズ
休日にスナップ写真を撮りに行くときはZfに40mm f/2.0を付けてお出かけをしています。Zfはフルサイズとは思えないサイズ感とデザインで、ファッション性が高く気軽にカメラを持っていくことができています。
そんなZfですが、流石に持って行ったり取り出すのがちょっと恥ずかしかったりするシーンがあります。例えばただの居酒屋に友達と行くときや、家族と普通に会うとき、フォーマルな場所で食事をするときなどです。
40mmのレンズはとてもコンパクトで小さいですが、なんでもないところでカメラを向けられると互いに気恥ずかしさが出るシーンが多々あります。チェーン店の居酒屋とかで一眼レフ向けられたらちょっと恥ずかしいよねってやつです。
目的が写真撮影じゃなくてショッピングのときなどは、そもそもカメラを持っていくかどうかも大変に悩みます。一枚も撮らなければ持ってこなくてよかったとなるからです。
そんなとき、ライカのように小ぶりでファッショナブルなカメラだったり、FUJIFILMのX100シリーズのような薄くてコンパクトなカメラだったら威圧感も全くなく、ショッピングを楽しみつつ、あ!撮りたい!と思ったときに悪目立ちすることなく撮ることができます。
実際、X100Sを持っていたときはちょっとした外食のときでもなんでもいつも首からぶら下げていました。
一枚も撮らなくても苦にならないのでとりあえず持っていく気になっていたのです。
Zfもそんな感じでどこにでも持っていきたい。せっかくのいいカメラなんだからどんなところにでも持っていきたいわけです。
そこで、Zマウントのパンケーキレンズ NIKKOR Z 26mm f/2.8なわけです。
フルサイズ版コンデジかのようなサイズ感
この薄さです。僕の中では勝手にフルサイズ版X100とか、フルサイズ版高級コンデジモードとか思ってます。
このレンズの一番気に入っているところはレンズキャップ。このレンズキャップがとてもおしゃれで、一気にファッション性を高めています。
カフェのすごく小さいテーブルですがこの感じ。まったく悪目立ちせず、スマホ感覚で写真が撮れます。
先日も家族と普通のご飯に行きましたが、スマホと同じ感じで小脇に置くことができて全く邪魔になりませんでした。
これ、フルサイズですよ?
26mm f/2.8
画角は26mmです。スマホのカメラと同じような画角なので「撮る」という点では非常に使いやすく、そういう意味でも写真がメインじゃないときのお出かけカメラとして非常におすすめです。料理も撮りやすいし、距離が近いテーブルでの友達や家族も撮りやすいです。
かなり高級なところでの食事だったのですが、ジャケットにZfと薄いレンズだったのでそこまで嫌な顔はされず(たぶん)、スマホ写真と同じように気軽においしい料理を撮ることができました。
これは買って最初のスナップの時の写真です。僕は28mmとかの画角のレンズが苦手なのでスナップでは難しいですが、この画角が好きな人は抜群に相性がいいのではないでしょうか。
26mm f/2.8なので寄らないとそこまでボケ感はないですが、フルサイズではあるので遠景を撮ってもこれくらいはボケます。もちろん料理写真のように寄ればきれいにボケます。
描写
素人なので解像感がどうのとかはわかってませんが、まあめちゃくちゃ綺麗です。S Lineのレンズではないのですが、パンケーキレンズでありながらS Lineに迫る描写性能を持っているようで、28mm f/2.8という少しだけ大きくなるレンズと比較してもこちらのほうが描写性能は高いらしいです。
いやまあ、めちゃくちゃ綺麗ですよ。これご飯食べながらえい!って撮っただけですからね。しかも僕はJpegでしか撮らないので、最初からこの透明感です。
これだけ綺麗に撮れて、それでいて頑張って持って行った感はないですから、最高のレンズです。
フルサイズのパンケーキレンズ
Zfに合わせているので今更ですが、このパンケーキレンズはフルサイズ向けです。フルサイズだと26mm、DXクロップ(APS-C)すれば約40mmになるので困りません。
フルサイズ、しかもZfですから描写もダイナミックレンジも最高です。僕のように上手くもない人がさくっと撮っただけで思ったように撮れてくれます。わざわざRawで撮ってあとから暗部を持ち上げたりなど調整しなくてもJpegでこれなので、そういう意味でもお手軽モードというか、フルサイズコンデジ気分です。まあ僕はどんなレンズを付けていてもJpegでお手軽気分で撮ってるんですけどね。
気になるところ
パンケーキレンズなので、流石に気になるところはちょくちょくあります。
フォーカスの時に音が大きい。ちょっと昔のレンズみたい。
全群繰り出し方式なので、常にこの薄さではない
電源を入れるとレンズが伸びるので、レンズキャップを付けたまま撮影データを見たい人や、飛び出た部分が不安な人はレンズフードを付ける必要があり、付けるとパンケーキレンズが少し分厚くなってしまう
周辺減光が強めで、ファインダーをのぞいた時に全体的に暗い印象がある。露出は明るめにしといたほうがいい。また室内だと周辺減光が目立つので別のレンズがいいかも。
高い & 高い(新品で6~7万くらい)
全部軽さと薄さとのトレードオフなので、普通に撮る気があるときはこのレンズはそもそも使いません。あくまでもファッション感覚の時、そして一応バッグに入れておくときにめちゃくちゃ便利なレンズです。
レンズフードについて
レンズフードが同梱されているのですが、このレンズは全群繰り出し方式となっていて電源を入れると少しレンズが飛び出してきます。自分が使っているときは見えないので個人的には気にしておらず、薄さ優先でレンズフードはなしにしていました。カフェの画像もレンズフードは付けていないです。
ただ、レンズキャップを付けているときに電源を入れるとレンズがキャップにぶつかってエラーを吐いてしまいます。しばらく使っているとそこが気になり最近はフードを付けています。
フードを付けるとせっかくの薄さが少し分厚くなってしまうのですが、それでも薄いほうなので全然いいかなと思ってます。40mmや28mmの小ぶりなほかのレンズと似たような厚さにはなるのですが、レンズキャップが飛び出さず、デザインもいいので見た目の印象は全然違います。
理想を言えば、電源入れたときにはレンズが飛び出さない仕様とかだったらいいのになぁと思いますね。数年後に改善版でないかなぁ。
あと、レンズフードのありなしどちらでもレンズキャップはしっかりハマるので安心してください。ただしレンズフィルターを付けるとちゃんとハマらなくなるみたいなので、個人的にはこのレンズにはフィルターはなしがおすすめです。前玉がとても小さいので、神経質にならず思い切って使えばいいんじゃないでしょうか。
価格
一般的な「薄くて・安くて・写りはそんなに良くないパンケーキレンズ」と違って、「薄くて・描写が非常に良く・高いパンケーキレンズ」です。
パンケーキレンズは本気で撮らないんだからもっと安くてもいいのになぁと思ってはいましたが、実際使ってみると「パンケーキレンズを装着して後悔しない写り」というのはなかなかいいなと思いました。
せっかくフルサイズのZfを持っているのに、安くて写りの良くないパンケーキレンズを付けてお出かけし、取れた写真に後悔してしまうくらいなら、値段は高いが写りのいいレンズのほうがふさわしいというか、欠点がなくいいのではないでしょうか。
だってこんなに綺麗に撮れるんですよ。Zf持って行ってよかった!って思えるのは最高じゃないですか。
このレンズは7万くらいしちゃいますが、お出かけ用に別のコンデジとか小さ目なサブカメラを買おうと思ったらそんな値段では収まらないので、そう考えると安いのではないでしょうかと思うわけです。