HHKBのDeleteキーの位置について気づいたこと
HHKBのDeleteキーの位置は、通常よりも1段低く、\(バックスラッシュ)の位置にあります。この配置は小指で押しやすくなるのでいいと言う人もいれば、通常の配置とは異なるので購入の二の足を踏む原因となっている人もいるでしょう。人によっては頑張ってリマップして通常の配列にして使っている人もいるかもしれません。
かくいう僕も、正直通常の配列のままでもいいよなと思っている派でした。たしかに押しやすいけどね。ほかのキーボードで混乱するくらいなら変わってないほうがよかったよね、くらいな感想を持っていました(わりとどっちでも良くはある)
そして、このDeleteキーの位置の変更に伴って、本来そこにあったはずの\(バックスラッシュ)が一つ上の段、=の横に配置され、そしてなぜか`(バッククオート)がその右隣に配置されています。Deleteキーのサイズ感の領域を有効活用した形でしょうか。正直、タッチタイピングの難易度が上がって、難しくなった印象です。ただでさえ僕の小指は-と=で迷子になりがちだというのに、その横に新たに2つもキーが追加されれば、僕の小指をピアニスト並みに鍛えねばならなくなります。
そう考えると、なおさらDeleteキーを1段下げるメリットがわからなくなってきました。そのままでよかったのでは?なんて思い始めます。
さて、そんなある日。HHKBをUS配列にしたのでWindows用のキーボードもUS配列にしようと新しくDucky Mecha SF Radiant Series Emerald Editionという60%コンパクトメカニカルキーボードを買いました。デザインが抜群に良いうえに、銀軸のキーボードと、完全に一目惚れでした。キーの音も最高で、値段は張りましたがいい買い物をしたと思っています。
僕のWindowsPCはゲーミング用途なのでしばらくは何も思わなかったのですが、ちょっとプログラムを書こうかなと思ったときにふと気づきました。
`(バッククオート)がない。。!
そう。最近人気の60%キーボード。HHKBと同じサイズ感の一般的なこのコンパクトキーボードの場合、`(バッククオート)が本来あるはずの箇所にはEscキーが配置されています。では、`(バッククオート)を入力したいときはどうするかというと、Fnキーとのコンビネーションとなります。このFnキーが押しにくいんです。
HHKBの場合、Fnキーは結構押しやすい位置にあります。ですが、この手の60%キーボードの場合はブラインドタッチで多用されることはおそらく考慮されていないため、AltとCtrlや、十字キーの間など難易度が高い位置に配置されています(慣れだとは思うけどね)。
そのため、`(バッククオート)をサッと打つのは難しいです。
また、~(チルダ)に関しても同押しが必要です。Shift + Fn + Escか、もしくはShift + Escの同時押しで大抵は入力できます。
この二つのキーは一般ユーザーであればそもそも入力する機会があまりないので気にならないかもしれませんが、エンジニアであれば多用するキーです。
`(バッククオート)は言語によっては使うでしょうし、最近ではマークダウン記法のコードブロックとしてかなり使います。
たとえばこんな感じでね
マークダウン記法はこのnoteでもショートカットとして使えますし、最近人気のNotionを使っている人もなじみがあるでしょう。それらを使ってコードブロックを使いたいときは`(バッククオート)を使うことになります。
これをするのにいちいち手元を見てFnとの組み合わせをするのはちょっと(だいぶ)ストレスです。
また、~(チルダ)も結構使います。こちらはターミナルでホームディレクトリへのエイリアス(と言っていいのかな?)としてかなり使うと思います。
まあこれに関しては、Shift + Escで入力できるので同時押し数は変わらないんですけどね(普通もShift + `の同時押しなので)。
そう考えると、HHKBの60%配列はプログラマーにとって快適な配列で、かつコンパクトであるという気がしてきました。Escキーが1の左隣に来てしまうことでなくなってしまう、`(バッククオート)を、Deleteキーを一段下げて分割した右側に持ってくるという采配はファインプレーです。
これによって、文字入力をする際に同時押しをしなければならないというキーは1つもありません。よく変態配列だと言われるHHKBですが、文字入力に関しては同時押しをしなくて済むような配列になっていたのだということに気づかされました。
一般的にHHKBの配列を語るとき、Deleteキーの位置はよく言及されますが、なかなか`(バッククオート)あたりの配列に関しては触れられていません。ですが、実はほかの一般的な60%キーボードを触ってみると、その配列の妙に気づかされます。
と、同時に、プログラマーでそのあたりのキーを多用するのであれば、HHKB以外の60%配列を買う際は注意しなくてはということにも気づかされました。
Keychron k7買おうとしていたのですが、コーディングするときには結構使いにくいかもなと気づいたというオチです。
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