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小麦粉ないない問題
telecookは、台所をzoomでつないで一緒に料理をします。必要な材料、道具などは事前に公開されるので、同じメニューを作りたい人は、自分で必要な材料や道具を揃えます。でも、材料や道具が手に入らないこともしばしば起きます。
4月のtelecook開始当初から、よく問題になるのが小麦粉。緊急事態宣言以降、家で料理やお菓子作りをする人が急激に増えたのか、近所のスーパーでは、小麦粉の棚が1ヶ月以上空っぽです。全国各地のスーパーでも同じ現象が起きているようで、大人気の皮から作る餃子やバスクチーズケーキ、スコーン、うどんなど、材料に小麦粉が入る会では必ず”小麦粉ないない”問題が生じます。
私は●●市在住ですが、近所のスーパーで小麦粉が売ってません。
料理の会の前日に、参加者のSNSグループでこんなメッセージが流れることも少なくありません。そして、他の方たちの返信も色々です。
私も●●市に住んでますが、▲▲というスーパーで見かけましたよ!私が買った時にもまだ残っていました
スーパーにはなかったけど、コンビニで薄力粉、買えました
という小麦粉の目撃情報や
うちに薄力粉がたくさんあるから、xx区から自転車で移動できる範囲だったら、手渡しでお分けできますよー
というおすそ分けの申し出。
薄力粉が手に入らなかったら、他のモノで代用してみましょう
という材料の変更の提案。
私も手に入らなかったから、今日は作らないで見て楽しみますー
という共感の声など、暖かいメッセージが並びます。
実際に、同じ区内の人に小麦粉を自転車で届けたり、郵送で小麦粉を送ったり、近所のお友達に分けてもらったり。
小麦粉が手に入らない、という一見残念な状況でも、図らずも緩やかで優しいやり取りがあちこちで生まれ、それが可視化されているのが、とても面白くて素敵です。
「お醤油が足りないからちょっとお隣で借りましょう」という昔のご近所づきあいにも似た感じ。telecookは、遠くのご近所付き合いの場です。