煤光連結スプリギンガ(スプリガンズ+ギャラクシー/フォトン)
前回メレオロジック・アグリゲーターの記事を投稿してから1ヶ月、リミットレギュレーション改訂を受けてのリペア案を記事にしようと思っていたのだが、はじめての北海道旅行に大興奮していたり、ジャンプ系作品が一斉に無料公開始めたり(思惑に上手く乗せられてヒロアカ最新刊まで買ってしまった)、素直に日々の仕事疲れで気力が湧かなかったり、新弾フォトン・ハイパーノヴァ(PHHY)のカードを使ったデッキ改造の方にのめり込んだりでサッパリなのである。
よって今回はライトニング・オーバードライブ登場時より「スプリガンズ」を使っている筆者の新境地、【銀河入りスプリガンズ】を紹介してお茶を濁させてもらう。
PHHYでスプリガンズが手に入れた強化内容は2点
・「ギガンティック"チャンピオン"サルガス(CHサルガス)」というカテゴリ内の着地点
・「タリホー!スプリガンズ!」による擬似リクルート&蘇生という横展開手段
元々スプリガンズは「大砂海ゴールド・ゴルゴンダ(海ゴルゴンダ)」に強く依存している、言い換えればそれさえ引ければ再現度の高い盤面を築けるという特徴があった。しかし多くの場合、「メリーメイカー」+「バンガー」のサーチ先(「インタールーダー」か「ブラスト!」)の1妨害。
アルバストライクの発売で「烙印の気炎」を絡めた展開が出来るようになったものの、それでも「キャプテン サルガス(CAサルガス)」と任意のランク4を並べて未来龍皇が出てくる程度のものだった。
同じ背景ストーリー仲間の「トライブリゲード」や「デスピア」には大きく水を開けられていた。
だが長き11期も終盤、「スプライト」や「ティアラメンツ」で過熱したインフレの波は、雌伏の日々が続いた環境外テーマにもインチキカードを寄越してくれたのだ。
前者「CHサルガス」は「スプリガンズ」Xモンスターの上に重ねるエクシーズ・チェンジが出来るXモンスター。カテゴリサポートを失ってしまうが打点は元から2800あり、「海ゴルゴンダ」のパンプを受けた「エクスブロウラー」よりも高い。「インタールーダー」や「ブラスト!」の発動条件は満たせなくなってしまうが、それ以上にアーゼウスやヴェスペネイトを重ねずとも場から「スプリガンズ」Xを消せるようになり、次の「海ゴルゴンダ」の踏み倒しXに繋がるようになる。肝心の効果も、1つ目が「スプリガンズ」カード(ついでに「セリオンズ」カードも)サーチであり、今まで「バンガー」しかカテゴリ内魔法・罠に触れるカードが無かった事を考えると破格の効果だ。サーチ先に「ウォッチ」や後述の「タリホー!」があるため、大抵はこれらを経由して最終盤面を構築する事になるだろう。2つ目は場のX素材が取り除かれた場合に、場のカード1枚の破壊か手札バウンスかを選べる効果。対象こそ取るものの、モンスター・魔法・罠、表側・裏側、自分・相手を問わない選択肢の広さから、単純な妨害のみならず様々なコンボにも活用し得るカードとなっている。唯一弱点として、自身のX素材を取り除いて発動する効果を持っていない点が挙げられるが、それもどうにかしてしまうのが次のカードだ。
後者の「タリホー!」はそのまま使えばただのモンスターサーチだが、発動時に場のX素材を3つまで取り除く事ができる。そうするとその数だけ手札・墓地から「スプリガンズ」を場に展開できる大興奮効果がオマケに付く事となる。速攻魔法であるため相手ターンに「CHサルガス」のトリガーとなり得る上、これで出した後の展開上の制約や効果無効等も無いため、任意のランク4・8を並べられる最強の爆アドカードなのだ。(あまり発動機会は無いが、場のX素材を1つ取り除いて自己サルベージも出来る。「海ゴルゴンダ」のコストで墓地へ送った後展開を止められた際に思い出すと良い。)
変わらぬ安定感に爆発的な展開力が加わった結果の出力先として筆者が注目したのが、PHHYのパッケージイラストを飾る、このデッキのもう一つの主役「ギャラクシー/フォトン」だ。これまたランク4・8の展開に優れたテーマだが、同じタイミングで使いやすいサポートカード及びバ火力フィニッシャーが登場した。
新規を貰った後も「スプリガンズ」単体ではどうしても打点が足りず、相手ターンを凌ぎ切った後にライフを削り切る事が出来ない。
果たして「ギャラクシー/フォトン」と合わさる事でどのようなデュエルの流れを作れるようになったのか、前置きが長くなったが展開例を紹介しよう。
基本展開
・「スプリガンズ・キット」+「大砂海ゴールド・ゴルゴンダ」またはそのサーチ札+不要手札1枚
→フィールド:「ギガンティック"チャンピオン"サルガス(素材なし)」「FNo.0 未来龍皇ホープ(素材3)」「No.90 銀河眼の光子卿(「フォトン・エンペラー」含む素材2)」「スプリガンズ・キャプテン サルガス」
墓地:「スプリガンズ・バンガー」+除外コスト(任意の「スプリガンズ」カードサーチ)
海ゴルゴンダ発動キットAをコストにメリーメイカーssロッキー墓地送り&素材化 メリーメイカー素材にCHサルガスxsタリホー!サーチ ロッキー・メリーメイカー取り除いてタリホー!発動バンガーサーチ、キットA・ロッキーss 気炎サーチ不要手札戻す バンガー見せて気炎発動スプリンド・バンガー墓地送りキットBサーチ 自身効果でssキットA×ロッキー→キングレxsラミアサーチ ラミアns大公ゴルゴンダサーチ キットB×ラミア→銀河光子竜xsエンペラー墓地送り 自身効果でss CHサルガスで海ゴルゴンダバウンス キングレ×銀河光子竜→未来皇xs→未来竜皇xs 大公ゴルゴンダ自身効果でss エンペラー×大公ゴルゴンダ→光子卿xs エンド時スプリンド効果でCAサルガスss
タリホー!のサーチ時点でキット・キット以外の星4・バンガーが揃っていれば同様の展開となる、このデッキの目標盤面。このまま相手ターンに以下の妨害を放つ事ができる。
・モンスター無効2回
・フリーチェーンの表側破壊1枚
・以上の何れかに連鎖した破壊または手札バウンス1枚
魔法・罠への対策が無いのは不安要素だが、未来龍皇と光子卿は効果破壊耐性があるため、コントロール奪取以外にはある程度強く出られる。また相手ターンにのみ使える光子卿の効果で、忘れず「銀河の召喚師」をサーチしておこう(壊獣や三戦の才、冥王結界波が怖いので相手ドロー後推奨)。
ターンが帰ってくれば以下の流れでフィニッシュ出来る。
手札:「銀河の召喚師」
墓地:「フォトン・エンペラー」
召喚師nsエンペラーss星4に 召喚師×エンペラー→銀河光子竜 エンペラー取り除いて遠征サーチ エンペラー自己ss 遠征発動銀河眼の光子竜ss エンペラー×銀河眼の光子竜→プライムxs→ネオプライムxs
モンスター効果を受け付けない攻撃力6100の3回攻撃、適当な2体でペンテスタッグを添える等してやれば、懺悔の用意をする間もなく対戦相手は宇宙の塵と化す事だろう。
各カードの採用理由や枚数配分、使ってみた感想や追加の展開例等はまた後ほど追記する予定。
#遊戯王ニューロン
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