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世界の希望と絶望が交差する時、あなたはどちらを選ぶのか_第7話

昨日投稿できませんでしたすみません

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「そういえば、弾がもうないって言ってたんだっけ」


エイラがそう言うと、凜は頷いた。


「なら、もしかしたらあの人なら作れるかもしれない」

そう言うと、要塞に向かって歩き出した。


「にしても、あの時は本気で死ぬかと思った」

誰かが呟いた。

「でも、これからは恐らくこれが日常なの。申し訳ないけど我慢してもらうしかないの」

真剣な眼差しでエイラは答える。


要塞に着くと凛はエイラに質問した。

「あの人って言うのは…」

「こっち」

そう言われてついて行くと、そこには鍛造や鋳造に使うような道具が沢山置いてあった。

「金属加工のプロフェッショナル、 アクセリだよ」

「あ、どうも、アクセリ・セプレスと申します。お話は伺っています」

彼がそういうと、エイラは部屋を出て行った。

「吹谷凛と申します。よろしくお願いします」

手早く自己紹介をすると、銃弾を手に取りアクセリに渡した。

「これ…なんですけど作ってもらえますかね…」

「うーん…分解してもいいですか?」

アクセリはそう言うと、工具を持ってきた。

「無効化しないと火が付くんで、それだけ外さしてもらっても…」

凜はそう言うと雷管を慎重に抜き、弾を渡した。

「火薬ってあるんですか?」

凜はアクセリに質問した。火薬がなければ薬莢が出来ても意味はない。

「火薬なら花火とか夏に時々やるんで探せばあると思いますよ」

アクセリはそう言うと、さっそく作業に取り掛かった。

凜はしばらく作業しているところを見ていた。すると

「今日はもう遅いので寝てください。僕は夜型なので」

と言われた。特に起きている理由も見つからなかったため凜は自分の部屋に戻り布団に入った。この部屋には前に戦いで亡くなった夫婦が住んでいたらしい。

部屋に入って左側の区画に自分の物などを置くことにして、その区画しか使わないようにしている。

「今日でここに来て一週間か…戦況はどうなっているかな…みんな…生きているかな…自分だけ、こんなところに居て、いいのかな…」

「來夏…元気にしてるかな…生きて帰って、絶対にもう1度、一緒に、生きたいな…」

凜は決意を新たにして、眠りについた。