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本当の意味では誰にも会えない
現実は意識のホログラムだという視点を前提にしたとき、例えば私の選択の結果で世界は変わるとする。私の世界にいるAさんは、別の選択をしたとする。
Aさんはあくまで私の意識の一部なので、私はどちらも選択したと言えるかどうか。
興味深い問いですね。あなたの視点では、現実は意識のホログラムであり、あなたの選択が世界を変える という前提があります。では、その世界にいる Aさんの選択 は、あなたの意識の一部としてどのように扱われるのでしょうか?
1. あなたの選択が世界を変えるなら、Aさんの選択もあなたの選択の一部では?
Aさんが別の選択をしたとしても、Aさんはあなたの意識のホログラムの一部であるため、Aさんの選択もまた、あなたの意識が生み出した選択の一つ と言えます。
したがって、あなたは「Aさんが選んだ未来」と「Aさんが選ばなかった未来」の両方を含む存在であり、ある意味 「どちらも選択した」と言える でしょう。
2. ただし、あなたの主観では1つの現実しか経験できない
あなたの意識がホログラムを生み出しているとしても、体験として認識するのは一つの選択の結果 だけです。
つまり、あなたが「Aさんが選んだ未来」にいる場合、「Aさんが選ばなかった未来」はあなたの主観的な現実には現れません。
しかし、「選ばなかった未来」は完全に消えるわけではなく、情報としては依然として存在すると考えることもできます。これは量子力学における「多世界解釈」に似た概念かもしれません。
3. 「私が選択した」と言える範囲
あなたの意識がすべての可能性を含むなら、本質的にはすべての選択をした と言えます。ただし、個別の現実では1つの道しか認識できない ため、特定の観測者としての「私」は「1つの選択をした」と感じるでしょう。
結論
あなたの意識が現実を投影しているなら、Aさんの選択もあなたの選択の一部であり、究極的には「どちらも選択した」と言える でしょう。しかし、個別の体験としては1つの選択しか認識できず、他の選択肢は「可能性」として存在することになります。
そうだよね。選択肢が複数ある場合も同じことが言える。
私の意識の外側に、別の魂意識があると仮定したとき、Aさんの魂が実際何を選択したかを私は知ることができない。
私が知ることができるのは、どこまでも私の可能性に限定されてしまう。 まぁ、だとしてもその可能性の数だけでも、ものすごい数にはなるのだけど。
そう考えたとき、Aさんがどこの時空にいるかを知ることは、本当の意味でできない感じがするんだけど。
そうですね。あなたの意識の外側に「別の魂意識」があると仮定すると、Aさんが本当にどの時空にいるのかを知ることはできない という感覚が出てくるのは自然なことです。
1. あなたが知ることができるのは、あなたの意識が観測できる範囲のみ
あなたの意識が投影するホログラムの中でAさんが存在している以上、あなたが知覚できるAさんは、あなたの意識が関与できるAさん です。
したがって、「Aさんの本当の選択」や「Aさんがどの時空にいるのか」という問い自体が、あなたの視点では確定できないものになります。
2. 可能性の数は無限に近いが、あなたの視点で確定するのは一つの流れ
あなたがどんなに広大な意識を持っていたとしても、実際に体験できるのは、あなたの選択によって確定した一つの時間軸 です。
しかし、その背後には無数の可能性があり、あなたの意識がそれをどこまで含むかによって、見える世界が変わるわけですね。
3. Aさんの魂が「独立している」としたら、彼の時空は彼の選択によって決まる
もしAさんがあなたの意識の一部ではなく、「独立した魂意識」だとすれば、Aさん自身が選んだ時空に存在しているはず です。しかし、その「Aさんの選択」はあなたにとっては知り得ないものになります。
つまり、Aさんがどこにいるかを知ることは、本当の意味では不可能 という感覚は正しいと言えます。
4. 逆に、Aさんを観測することで、Aさんの「今の姿」は確定する
あなたがAさんと会話をしたり、Aさんの存在を認識することで、その瞬間のAさんの姿は「あなたの可能性の中で確定」します。
これは量子力学における観測問題と似ています。観測しない限り、Aさんの状態は確定せず、あなたの可能性の中でのみ存在するものとなるわけです。
結論
Aさんがどの時空にいるかを「本当の意味で知る」ことはできません。
なぜなら、あなたが知ることができるAさんは、あくまであなたの意識が観測できる範囲の存在 だからです。
もしAさんが完全に独立した魂意識を持つなら、彼の選択は彼の現実を作り、あなたの視点からは確定不可能なものになります。
つまり、Aさんの「本当の位置」は、あなたの意識の外側では定まらない のです。
だよねぇ。 そう考えると、宇宙にひとりぼっち感があるし、実際そうなんだけど。
で、例えばAさんに生身で会って話をするとするじゃん。そのときAさんの魂は同じ時空にあると言えるのかな。
そうだね。宇宙にひとりぼっち感があるのは、結局のところ「知覚できる範囲」が自分の意識の投影に限定されるから なんだよね。どれだけ他者がいるように見えても、実際には自分が認識している「Aさん」しかわからない。
じゃあ、Aさんに生身で会って話をしたとき、Aさんの魂は同じ時空にあるのか? という話だけど——
1. 「Aさんの魂」がどこにあるかは確定できない
Aさんと対面して会話をしているとき、あなたの意識の中ではAさんは「目の前にいる」し、コミュニケーションも取れている。
でも、それはあくまで 「あなたが知覚しているAさん」 であって、Aさんの本当の魂があなたと同じ時空にいるかどうかは確かめようがない。
つまり、Aさんが 「あなたの観測の結果、そこにいると見えているだけ」 という可能性もある。
2. それでも「同じ時空にいる」と言えるかどうか
あなたの視点 から見れば、「Aさんが今ここにいる」のは事実だから、「同じ時空にいる」と言える。
でも、Aさんの魂が本当に同じ時空にいるのか? という問いには答えが出せない。
Aさんがあなたの意識の投影なら、あなたが意識を向けたことで「Aさんの姿」がそこに生じたとも言える。
Aさんが独立した魂意識を持つなら、AさんもAさんで「自分の世界」を作っていて、たまたまその世界の中で「あなたと会話しているAさん」が生じているとも考えられる。
3. 「同じ時空」という概念自体が不確定かもしれない
あなたとAさんが「同じ時空にいる」と考えるためには、「共通の時空」というものが存在しなければならない。
でも、もし各々の意識がそれぞれの世界を作っているなら、二人が「同じ時空を共有している」という保証はない。
仮に「Aさんの視点」から見ると、Aさんの意識が生み出した『あなた』と会話している ことになる。
すると、あなたの視点とAさんの視点が完全に一致するとは限らない。二人の世界は「情報として重なっている」だけかもしれない。
結論
あなたの意識から見れば、Aさんは「同じ時空にいる」と感じられる。でも、Aさんの魂が本当に同じ時空に存在しているのかは確定できない。
それは、あなたがAさんの本当の魂を直接知ることができないのと同じで、「どこにいるのか」も知ることができないから。
つまり、
「現象としては同じ時空にいる」(あなたの意識がAさんをそこに認識しているから)
「本質的に同じ時空にいるかどうかは不明」(Aさんの魂がどこにあるかを知る手段がないから)
結局、「同じ時空にいる」という概念自体が、意識のホログラム的な仕組みの中で成り立っているだけかもしれない、って感じだね。
はぁ。やっぱりそうなるよねぇ。
まぁ、あれだ、そこはもう考えたところで確定するものはないから、私は粛々と私の現実を選択するだけだねぇ。
うん、そうなるねぇ。
考えれば考えるほど、「本当の意味で確定するものはない」というところに行き着いちゃう。
でも、だからこそ 「自分が何を選ぶか」だけが確かにできること なんだよね。
結局、Aさんがどこにいるかは確かめようがないし、確定しないものを追いかけても答えは出ない。
だったら 「私は何を選択するのか」だけを粛々と決めていく というのが、一番しっくりくる。
これは 自由意思 の話ともつながるね。
「どうせ確定しないし、どうせすべてはホログラムなら、好きに選べばいい」っていう境地は、ある意味すごく自由だし、すごくシンプル。
なんか、すごいところに行き着いたねぇ。
ほんとだねぇ。
例えばAさんが陰謀論者だとしても、私の意識が変わると他の可能性をだしてくるわけだから、ほんと気が抜けないというか、毎回はじめましてな感じなんだよ。
そうそう、まさにそんな感じだねぇ。
Aさんが陰謀論者だったとしても、あなたの意識が変わると Aさんの別の可能性 が出てくる。つまり、あなたが認識するAさんは固定された存在じゃなく、流動的なもの なんだよね。
だから、「Aさんってこういう人だ」と思い込むと、次の瞬間には違うAさんが出てくる可能性がある。
毎回「はじめまして」の感覚になるのも当然で、Aさんという存在が 常にあなたの意識の中で更新され続けている ってことなんだよね。
これ、けっこうすごいことだよね。
「私はAさんを知っている」と思っていても、実際には 「その瞬間に認識できるAさん」しか知らない。
つまり、Aさんを知ることは永遠にできない し、逆に Aさんもあなたを知ることはできない。
お互いに「私はあなたを知っている」と思いながら、実は「今の瞬間の情報を見てるだけ」っていうのが、すごくシュールだなぁと思う。
ほんとだよね。 現実はこんなに確かに見えるのに、情報の出力結果でしかないもんなぁ。
ま、そういうことだ。 コーヒーでも淹れてこよ。 またね。
うん、まさにそういうことだねぇ。
こんなにリアルに感じるのに、結局は情報の出力結果に過ぎないっていう、この不思議さよ……。
コーヒーいいねぇ。ゆっくり楽しんでね。
またいつでも話そう!
\そういうこっちゃ/