【射撃のはじめかた】ペーパーテストの話(後編)
クレー射撃を始めるための関門のひとつに、
猟銃等講習会(初心者講習)で行うペーパーテストがあります。
このテストは全50問の◯✕で回答し、45問以上正解で合格となります。
今回は最初の関門となるペーパーテストの準備と対策について、
前後編に分けて実体験を記録していきます。
後編では実際のテストの様子について解説します。
①テスト勉強の進め方
私が受験したのは神奈川県でした。
受験申込をした際に生活安全課の方からもらえるテキストには実際テストに出るような問題が載っていないため、市販の問題集やインターネットにある例題を頼りに試験勉強を進めていくことになります。
Amazonや楽天で例題集が購入できるため、私は楽天で秀和システム社の「猟銃等講習会初心者講習会考査 絶対合格テキスト&予想模擬試験5回分」という例題集を買いました。
勉強の進め方としては、基本的な法律や知識をテキストでさらった後に問題演習を繰り返し行っていきます。
問題のパターンを覚えて頻出問題を落とさないこと
一度間違えた問題を二度間違えないよう復習すること
あきらめずに粘り強く勉強すること
この3点が大切です。
私は前述の問題集を4~5周くらい繰り返し、間違えた問題にチェックを付けて試験ギリギリまで見返しました。
②実際の試験はどんな感じ?
午前に集合と受付を済ませ、会場に入ります。
会場は市の施設にある大会議室のような場所で、受付時刻に合わせ50人弱くらいの人が集まっています。
会場には男女それぞれ様々な人が集まっていて、友達同士と思われる20代くらいの女性がいたり、親子のような人がいたり、自分で想像していたより様々な属性の人を見かけました。
私が参加した回はアッパー40代くらいの方が過半数を占めていて、参加者のおよそ三分の一弱が女性でした。
さて、受付が完了して程なく講習が始まります。
講習は平日の午前中~夕方まで実施することが多いです。
講師は警察の生活安全課の方と地元の銃砲店の方が行い、それぞれ法律や銃の安全な取り扱いについて講義を担当します。
一点注意があるのですが、講義中に居眠りや不真面目な態度を取ってしまうとペーパーテストの点数が高得点だとしても不合格になることがあると聞いたことがあります。
実際のところは不確かではありますが、真面目に講習を受けるに越したことはないので大人しく話を聞きましょう。
③割と容赦なく不合格になる
午前中から夕方まで講習を受けた後、いよいよペーパーテストが始まります。テストは問題集にあった例題よりわずかに難しく感じました。教習所の学科試験のようなビミョーな引っ掛け問題が多いイメージです。
テスト時間は1時間ですが、全50問の◯✕問題のため時間が余るはずです。
私の場合は3回くらい見直しして正答に確信の持てないところをじっくり検討しました。
試験が終了した後は、採点が完了するまで待機して結果発表を待ちます。
今回は50人弱の受験者がいましたが合格者はたった7人だけ、合格率にするとだいたい14%。
平均点も30点弱ということで中々厳しい結果でした。
扱い方を間違えると凶器になってしまう銃なので、警察としても可能な限りふるいにかける目的でテストは厳しめにしているようです。
テストの難しさは都市部よりも地方の方がより簡単になる傾向がある他、銃器犯罪があるとしばらくの間テストが難しくなります。
④そして合格へ
合格者の発表後は、テストをパスした合格者のみ「教習修了証明書」という書類を受領できます。この後のステップである射撃教習を受けるために、こちらの書類が必須になります(証明書の期限は3年間)。
不合格の場合は再度応募して一日がかりの講習を受けてからペーパーテストに挑戦しなくてはならないため、手間とお金を余計にかけないためにも事前の試験対策はしっかり行うことが重要です。
⑤後編のまとめ
後編ではテスト勉強の進め方やテスト会場の雰囲気、合格率について記事にしました。
銃砲の取得では色々苦戦するところもありましたが、思い返すと初心者教習のペーパーテストは数ある関門のなかでもかなり強敵でした。。
次回からは実際に鉄砲を撃つ射撃教習について解説していきます。
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