古い物が増えていく
古物商許可証を取得してから、来年早々に開催されるイベントに出店する準備を進めています。
そんなわけでこの1ヶ月の間に、家の中にはちまちまとした古い物が増えています。
そうなると当然置き場所が問題になってくるわけで、自宅に放ったらかしにしている物を捨てて、場所を確保したりするのですが、自分の不用品を捨てて、誰かが不要になって市場に流した物を買っている行為に、何だか矛盾めいたものを感じたりもしますσ(^_^;)
きっと、「好きかどうか」で置いてる物よりも、合理性や利便性から置いている物や、何となくうちにやってきて、何となく捨てにくくて放置していた物たちが、私の身の回りにあふれているということなのでしょう。
関西各所で開催されている蚤の市にも、足繁く通っています。
活動を始めて最初の頃、蚤の市では何を見たらいいのかわからず、でもそのわからない状態が面白くて、割とくだらない物でも簡単に飛びついていたのですが、ちょっとずつ自分の嗜好性を手繰り寄せながら見るようになってからは、蚤の市に行くとまずその店舗の多さ、物の多さに圧倒されてしまって、何から手をつけたらいいんだろうという気分に陥ってしまいます。
そこで決して焦らず、決して心を閉ざすことなく、一軒一軒時間をかけてゆっくり丁寧に眺めていると、やがて何かわずかなシグナルみたいな物を感じ始めます。突然びっくりするくらい美しい物が目に飛び込んできたりもします。
そうして手に入れたものは、ひとつひとつ愛着を覚えますが、それでも傍目には割とくだらない物だったりするので、自分のアンテナに引っかかるものと、人様が「いいね」と感じる物に、とんでもなくギャップがあるんじゃなかろうかと不安になったりします。
そんな私に、西洋アンティークを扱っている友人は、自分が好きと感じる物を集めてたら、やがてそれが自分のカラーになって、それが良い、それが面白いと感じてくれる人は絶対出てくるよとアドバイスしてくれます。
先日一箱古本市に参加しました。
あまりお客さんは来られませんでしたが、本好きの出店者さん達と色々話しができて、とても楽しかったです。
古物商になって初めての古本イベントだったので、値段のつけかたにかなり迷いましたが、他の出店者さんの価格設定を見ていて、少し迷いがなくなってきました。
とにかく自分の「推し本」は、「この価格でもいいから読んでみたい」という人に手に取ってもらいたい。値付けに作品へのリスペクトが感じられます。
(売りたくないけど陳列はしたい!という本には、とんでもない値段をつけてたり。。σ(^_^;))年内には貸し棚を契約して、自薦の本を置かせてもらう予定をしています。また来年の春頃には出版社のイベントの一環として開催される、一箱古本市への参加も決まっています。
なんだか急に日常が賑やかになり始めて、それにまだ順応しきれない自分もいて、ふとどこかに心情を吐露したい気分になります。
そんな揺らぎの最中、不意にnoteに戻ってきたりするのです。
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