エンドウ豆が情報収集ツールになったハナシ
畑で実ったエンドウ豆を持って
実家の近所の知人を訪ねました。
今の畑の地主さんを紹介して下さったので
たまの収穫くらいは、お味見してもらはなくては。
と、そこで思いがけず、母の話を聞きました。
小旅行のグループで信号待ちしていたら
母一人が、スタスタと車道を渡ってしまい
同行したみなさん、ヒヤリとさせられたとか。
ウチの母なら、やりそうな行動です。
ボケてやってるのではなく元から
人の後ろで、ひたすら待つのがイヤ、
という性格なのです。
「ちょっとした道で、
みんなそろって青信号を待たずとも
各々でサッと渡ればええやん。」
と言い切る顔が目に浮かびました。
しかし、高齢者の自主的なイベントなので
だれも他人のサポートをできません。
なにかあっては怖いので
それ以来、誘いを控えておられる
とのことでした。
一人でいるより、人と交流するのが好き。
それなのに我が強く、
人の考えや感情にむとんちゃく。
元気なときは、それでもなんとかなっていたのでしょう。
足腰が弱り、判断力も低下すると
危険がともなうので
他人から敬遠されるのは当然です。
高齢者が性格や行動原理を変えることは
おそらくありません。
記憶力が低下しているのですから
こういう理由で、この点を改めなさい
と話し聞かせても、忘れてしまいます。
そういえば、外出につきあうのは
病院と墓参のときばかりになっていました。
あそびに付きあうのも、たまには必要かも?
わたし自身は、出不精なのですが。
ともあれ、実家の近所づきあいなんて
親のモノのように思っていましたが
ときどきは、じぶんの顔を出しておくと
本人以外からの情報が入るものですね。