おじょうさまのお部屋係
母の部屋は洋室で、じゅうたん敷。
大きなベッドがあります。
姿見サイズの鏡のついたドレッサー。
ラタンの衣装引き出し。
大画面テレビもあります。
わたしの部屋は2階の和室。
古いタタミにゴザ敷。
布団はもちろん、押し入れへ。
衣服はプラスティックの衣装ケース。
1階を片づけて不用品がでると
ここに運びこんで収集日を待ちわびます。
だんだん片づいていく母の部屋と
反比例するようにカオス化するわたしの部屋。
これは、まるで
おじょうさまのお世話をする
使用人のようではありませんか!
おじょうさまの名前は・・・カトリーヌさま。
ヨーロッパ某国富豪のハコ入りムスメ。
永遠の20歳で
90歳は自分の年齢ではないと主張している。
わたしの名前は・・・トメさん。
貧農の家にうまれ、6歳から奉公にだされ
いまはカトリーヌさまのお世話係のばあや。
そんな設定を想像する今日このごろ。