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日本縦断歩き旅《沖縄編》9日目『峠』東村⇒宜野座


良い目覚め。
野宿とちがいキャンプ場ではゆっくり起きられる。
しかし、あと4日間で那覇空港まで行かなければならない事を考えると、この日は40km以上歩かなければ間に合わない。
すでに日没まで歩くことを覚悟していた。

8:00出発

この辺りでは軽トラックにパイナップルを積んでいるのをよく見かけた。
ヤンバル公園から離れるにしたがって豚のトラックを見なくなってきた。

昨日まで山道だったので海沿いの平たい道にしばらく癒される。

たとえ沖縄であっても、手の入ってない浜辺はゴミが多い。
台風の影響もあるだろうけど。
綺麗な砂浜は必ず誰かが綺麗にしてくれている。

この日も暑く、歩いてすぐに汗だくに。
水が流れていて、暑かったので頭ごと水をかぶる。
だいぶ癒された。

山道に入る。木陰が助かる。

おしゃれなコーヒー店に立ち寄る。

折角なのでアイスコーヒーを注文。

渋谷で評判の高いコーヒー店に負けない美味しさだった。
洗練され、しっかりとした豆の風味。
豆はエチオピア、酸味がささった後に香りが広がり、
苦みの後に渋みは無くスッキリとした後味!
今まで飲んだアイスコーヒーの中でトップクラス!

コーヒーのあまりのうまさを信頼して、
カレーも追加で注文。
すこし早いが昼ごはんにした。

カレーも美味しかった。
味は甘口でお米は柔らかめ。

海へ向かう下り坂で自転車集団に抜かれる。
商店があって立ち寄ろうと思ったが、
自転車集団で店が混んでそうなので先を急ぐ。

ボートなどの川遊びが盛んなようだ。

台風から一週間は立っているがいまだに残骸がある。

カカシ?
農作物を守るためではなさそうだが・・・。

先ほどの自転車集団の先頭に追い抜かれる。
坂道はきついらしく、
抜きつ抜かれつした。

この松の近くにトイレと自販機があり休憩。
その間に自転車集団に再び追い抜かれて、その後は見なくなった。

峠をまた登っては下る。

商店に立ち寄る。
品薄だったので、そばとゆで卵をいただく。
コンビニに比べるとどこも不愛想に感じる店も多いが、
十円玉ばかりの細かいお金でも
「いいですよ、細かいのでも。いってらっしゃい。」と声をかけてくれた。

暑い。

トンネルで涼む。

あと数日で日本縦断の旅おわる。
旅を生きがいにしてきたけど、
この先、旅の無い生活に戻らなければいけない。
うまくやって行けるのか。

旅を始めた頃は、帰るときには自信をつけて、
なんでもやって行こうと思えたが。

仕事でケガをしてから、そんな気になれなくなってしまった。

基地に近づいてくると、工事が多いのか一車線になっていて渋滞もよく見かけた。

沖縄では、なにか意図的に道路を狭くしているような気がする所がいくつかあった。

息苦しい渋滞の横を歩くのが終わり、歩道の木陰に避難。
道が広くなって良かった。

工業高校、クソでかい!
校門から校舎までどんだけ遠いんだ。

デカい!

長い橋を渡るとウォーキングしている婦人に声をかけられる。

一週間前に沖縄の西の方で、僕を見かけたらしい。

久しぶりのコンビニ。
ラストスパートに向けて買いこむ。

ねこ!

日もだいぶ傾いてきた。
足が痛くなってきたが、
日があるうちは休まず歩く。

沈んでしまう。

渋滞横を歩いた時に排気ガスを吸い過ぎたのか、
口の中がずっと気持ち悪く、
何度もつばを吐いてしまった。

日が暮れても暑く、
腕に汗がしたたり続けた。

オスプレイ

抗議の看板も基地が近いと多くなってくる。

すっかり日が暮れてきてしまった。

洗濯ものが溜まっていたのでコインランドリーに立ち寄る。
しかし、細かいお金がない、お札も一万円しかなく、自販機で崩せない。

仕方なく、最寄りのコンビニまで行くが、往復20分。

コンビニで晩御飯を買って、洗濯待っている間に晩御飯をすませる。
洗濯している間に疲れて寝てしまいそうだが、
まだ今晩の寝床を確保していないので眠らないように意識を保つ。


21時過ぎぐらいになってしまい、
道の駅の近くに大きな公園をみつける。
色々、橋の下など行くが、どうも虫はいそうだし落ち着かない。

結局、もう時間もふけているし、テントを張らずに屋根のある所を見つけて寝ることにした。

深夜、隠れて寝ている近くで、女性二人組がずっと談笑していて、立ち去るまで眠れなかった。


この日歩いた距離 42km

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ユキノブ 「日本縦断歩き旅」
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