日本縦断歩き旅《島根⇒佐賀編》1８日目『3本の電信塔と西海橋の渦潮』佐世保⇒西彼
朝、早めに起きてサウナ３セット。
カプセルホテルの受付でスタッフと話す。
長崎市に向かうなら３本の大きな電信塔が見えるよ、と教えてもらう。
この日は曇り、歩くにはいい天気。
佐世保駅前。
軍艦が見える。
うどん店に入る。
セルフがある場合、ネギとゴマをしこたま入れるのが好きな食べ方。
この先、売店が減っていく。
長崎までの２日分飲み物を確保するため酒屋へ。
酒屋の人と軽く話す。
重そうな飲料をいくつも運んでいて、
倉庫での仕事を思い出す。
聞いていた３本の大きな電信塔が見えた。
向こう側におそらくハウステンボス。
行きたかったが、日数に余裕がない。
急な坂の上を子供達が自転車で走っていて。
この辺の子供はすごいな、とか思っていると、
日本縦断の看板を見た子供が
「うわーー、ガチですかー？」
「みんなーガチだってよー」
「がんばってくださーい」
と応援してくれた。
話た子はガキ大将ぽい感じで、
声変わりなのかカスれた声だった。
小さなお城に見える。
西海橋前の公園でトイレへ。
案内看板があった。
トイレに自殺防止のポスターがやたら多かった。
東尋坊ではトイレに入らなかったけど日本縦断してきて、
ここまでトイレに自殺防止ポスターがはってあったのは初めて。
何も意識してなかったが、
この後その原因がわかる。
西海橋を渡る。
歩道は手すりに近づくため、怖い。
下を見ると渦潮だった。
初めて渦潮を見た。
さっきの自殺防止の看板の意味がわかった。
ここから飛び降りたら助からない。
何か引き込まれるような感覚になり
気合を入れて振り払う。
なかなか長い橋。
歩道は狭く、車が来たら危ない。
荷物もあるので重心がフラつくので細かく振り返ったり出来ない。
車が比較的空いたタイミングで早歩きで通る。
結局何度か車に追い抜かれるのだが、
その時歩道に寄るのが恐ろしく怖い。
大型車が通れば橋が揺れる。
瞬間的恐怖は縦断旅でトップクラスに怖かった。
通過した後も、
なんだか引き込まれるような怖さが残った。
ハッ！！ハッ！！ハッ！！ハッ！！
っと何度か気合を入れ顔を叩き、
気持ちを切り替えようと足掻いて進んだ。
霊感はなく、そういうことは気にするタイプではないが、
この旅の後、残りの縦断旅までの間、辛い事が立て続けに重なり。
その度に、この橋を思い出しては
「いっそ・・・。」
とぼんやり思う事となった。
この時、変な霊を持って帰ったのかも知れない。
食べ物屋が少なくなっていくので、
少し早いがハンバーガー屋へ立ち寄る。
なんでも、佐世保バーガーが食べられるらしいので、
佐世保で食べられなかった分食べておきたい。
店内は、少しレトロ感が会って小洒落ていた。
美味しかった。
風車。
ハウステンボスに行けなかったので立ち寄ってみると、営業してなくて人が居なかった。
暗くなってきたので、運動公園に行って野宿する事にした。
誰も居ないと思っていたが、
意外とトイレを使う人がいて、
設営場所をもっとトイレから離せばよかった。
ずっと鳴き声がしていると思ったら、トイレの天井にツバメの巣。
この日の夜は強風で、
テントが飛ばされないか心配だった。
この日歩いた距離 34 ｋｍ
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