北海道歩き旅5日目「忘れ物」松前~
とりあえずは小樽を目指す!!
昨日は諦めかけたが旅を続けることにする。
昨晩、旅館で落ち着けたので、色々整理できた。
■計画
当初は宗谷岬まで20日間くらいを想定していて、天候などで2,3日延びるだろうと想定していた。
その場合、小樽までは10日間で着く計算で動いていたが、もう5日目にして最南端近くにいる。
このことから、予定を変えて小樽まで15日間とした。
■荷物
せっかく広い部屋に泊まれたので荷物を再確認して捨てた。
・ヒートテックのインナー上下(キャンプ時、北海道の夜は寒いかもしれないと思っていた)
・パーカー(寒いかもと思ったが、いらないし重い)
・地図(スマホでいい)
・本(小説2冊持ってきたが読まないので一つ捨て、もう一つもカバーを捨てる)
・コンビニの歯ブラシセット(ホテルの使い捨てのほうが軽い)
・お菓子、調味料を減らす
・缶詰も減らす
・ボディーソープ
1キロくらい減った気がする。
キャリーバッグは計っていないが、
2Lの水含めて総重量20キロくらいだったと思う。
詰込みもさらに安定した。
玄人からすればまだまだ重量を削れると思うが、素人の旅なのでここからの成長を期待してほしい。
温泉旅館矢野で朝食。
これから歩くために栄養を取りたかったので、玉子と納豆の追加をお願いするとサービスしてくれた。
チェックアウトの時、女将さんが応援してくれた。
旅館の前は綺麗な城下町のような通りを歩く。
この日は目的地が遠く、長距離になる予定にしていたので、
かなり気合が入っていた。
名前は知らないがこの白い花が道路ではよく見かけた。
ホームセンターがあり。
歩きながら荷物が取り出せるポーチが欲しかったので探す。
セール品の安いやつを買う。
これがあると色々便利になった。
■風力発電
この旅で初めて風力発電を見る。
あの細い羽根で回転してるのが不思議だ。
撮影していると、着信が入っていたことに気づき電話する。
宿泊していた旅館からだった。
どうやら充電器具をコンセントにさしたまま忘れていたらしい。
だいぶ歩いた為迷ったが取りに戻ることに。
この日の予定距離は遠かったので、荷物を隠して、急いで引き返す。
まだ午前中だったが、だいぶ時間をロスしてしまう。
日本海側に入って海が青さが増したように感じた。
日本海側に入ってからは交通量もすこし落ち着き、歩道もあって歩きやすかった。
これまでの山越えや崖沿いの道はきつかったが、望んていたような道が続き旅を続けられそうに感じた。
通りすがるバイクも手を振ってくれる人が増え
道行くドライバーも窓から手を出して親指を立てくれる人もいた。
緩くて長い坂をよくとおるようになる。
坂になると荷物を引く手が疲れてくる。
左右交互に持ちかえるが手にマメができ始めていた。
緩くて長い下り坂。
日焼け止めを塗ったが、袖の近くを塗り忘れて、たまにこすれて痛い。
予定より遅れているため少し急いで歩くもペースが上がらない。
荷物は軽くなったのにバッグが重く感じる。
タイヤをよく見ると真っすぐだったタイヤが八の字に傾いてきていた。
宗谷岬までは無理でも、バッグの代えが買える札幌まで壊れないでくれと願う。
セイコーマートで休憩。この先セブンイレブンやローソンは激減してほとんどセイコーマートになっていく。
セイコーマートで流れる松山千春がだんだん好きになってくる。
バイカーもこのあたりからコンビニに2,3台は止まっている事が多くなってくる。
アイスコーヒーと雪見大福を食べて生き返る。
■廃校
廃校らしき建物を見かける、海に近く広い敷地。
ここの生徒は当時どんなふうな学園生活を送っていたのだろうか
廃校を見るたびに想像してしまう。
中をのぞきたい気持ちがあったが時間を食うので諦める。
どんどん遅れていた少し急ぎ始める。
民家を横切り進んでいると、若いお兄ちゃんが自転車に乗って追いかけてきた。
「歩いて旅しているんですか?」
「この先なにも無いですよ?」
「うちの親父がお茶でもどうかって言ってるけど休んでいかない?」
時間に余裕があれば、話を聞きたい気持ちはあったのだが、遅れていた為に断ってしまう。
すこし進むと、今度は車にのって追いかけてきて。
「この先、ほんとうになにもないんですよ」
「親父がもう一回休まないか聞いて来いって」
「車で送るから休んでいかないかって」
その時はきっと民宿の人だろうと思って、旅の序盤で2日連続宿泊してたら予算がやばいと思って、再び断って先を急いでしまう。
これは後で後悔する事になった。
お兄ちゃんの警告の後、わりとすぐに民家は見かけなくなる。
それは地図で確認していたので覚悟していたが、歩道が無くなったのがキツかった。
その為、山道と同じような狭い白線脇を通り続ける事に。
虫が増え、海鳥が増えた。
海鳥のフンを少し欠けられてしまい。
カミキリムシが首から背中の服の中に入り軽くパニックに。
日もだんだん暮れ始める。
しかし、街灯がない。
日が沈む前に目的地に着きたいが、遅れを取り戻せない。
あのお兄ちゃんの警告に従っておけばよかった。
この時、本気でそう思った。
日没までに目的の公園に絶対たどり着けないと分かり、公園を諦める。
次に街を見かけたら小さい公園がないか探そう。
公園がなければ海岸で泊まれないか探そう。
疲れていたのもあって、そう切り替えた。
町の施設の裏手を借りて寝ることにした。
どこもアリが多くて荷物を広げにくく、疲れていたのもあって食事は作らなかった。
カロリーメイトを食べてこの日は日没と同時にすぐに寝る。
5日目終了 歩いた距離(約26km)