北海道縦断歩き旅6日目「あの見えている岸すべて歩く」松前郡原口~
当初予定していた一日40kmをいままで超えることができず。
この日は江差町までのおよそ40km、長距離を目指す。
朝4時ごろ目が覚め6時ごろ撤収。
テントを畳むのも少し早くなってきた。
アリが結構多かったがテント内に一匹も入らないのは、ネイチャーハイクのテントすごいと思った。張るタイプの虫よけが効果が切れてきたと感じたのでカバンなどに貼り直す。
移動中、顔の周りに虫がくるのが嫌なので、麦わら帽子にも貼る。しかし、これは汗と虫よけの臭いが混ざり不快なので、やめておけばよかった。
朝食はカロリーメイトのみ。コンビニを期待して先を急ぐことに。
朝は車も少なく、大きな山が目の前に広がり、来てよかったと思う。
相変わらず歩道がなく、坂道も多いが朝は、心も体も余裕がるし、日差しも車も緩いので気持ちがいい。
朝4時出発が理想的だとこの時から何度も思うが、一度として4時に出発できたことはなかった。
朝に弱い。
こういった歩道がない長い橋を渡る事も増えてきた。大型トラックが来ることも多いが交通量が少なかったため。
空いたのを見計らってダッシュした。
千砂子トンネルの前にきて全長1080mの看板を見てビビってしまう。
今、振り返ると大した事ないが、当時トンネルに慣れてなくて、歩行者を想定してないだろうトンネルを、1キロも歩けるのか不安だった。
左にある迂回ルートを選ぶ。
迂回ルートは民家の中を歩き、自動販売機でアイスコーヒーを飲む。
日本海側にきて自動販売機の脇にゴミ箱がなくなり基本的に持ち帰ることになる。(もし旅行される人がいればご注意を)
歩き旅だとゴミの荷物は煩わしいが、うまくバッグに固定する方法を身につけ始める。
迂回ルートは山から海に向かって下り、また上ることになるため、きつい坂道を上り続ける。
日差しも強かった為、トンネルルートにすればよかったと思った。
ここは歩道がないに等しい幅で、しかも長かったので大変だった。
車が通ると手すりによるが、高さもあるので怖い。
ようやく民家が見え、歩道が復活して、ホッとする。
歩道が消えるが、白線脇が広いので景色を楽しみながら歩けた。
昨日、目標に設定していた公園に4時間かかってたどり着く。
iphonの地図を使っていたが、予想より時間がかかる事を痛感する。舗装された道を通るから登山の時より早いとずっと思っていたが、20kgのキャリーバッグを引きづることでスピードが一定になって急げないようだ。
綺麗なトイレで用をすます。
野宿で心配なのはトイレで。特に大きいほう。
登山でトイレに困る事は多かったので心配していたが、この旅では割と困る事はなかった。
水を大量に飲み、日が強かったので日焼け止めを塗り直す。
歩道復活
道の駅もんじゅに着く。
この旅では久しぶりの道の駅利用した。
ゴミがたまっていて捨てたかったのだが、捨てられずに困る。
これが本当にキツイ。
一番人気らしい、てっくい天丼食べる。
久しぶりのまともな食事。
ものすごい腹が減って思い切り食べるつもりなのに、食べると箸があまり進まない。
急に油もの食べたせいなのか、食べずに進んで胃が小さくなったのか、最後は詰め込むように食べる。
食レポ向いてないなぁ。
道の駅、2階のレストランからの景色。
この見えている岸をすべて歩くと思うと、なんか信じられない。
江差町に入るころには、足の痛さで意識がもうろうとしていた。
旅の前から、おそらく2,3日目までは足が痛くなると予想していたが。
6日目のこの日、足の痛さが尋常ではなく、痛さをかばった歩き方でないとキツく。前を進む思考を保つのがやっとだった。
ホテル 寺子屋 に宿をとる。
ロビーが小さくもセンスある内装で、またいつかゆっくり泊まりたいと思った。
旅行慣れしてなかったが、部屋をとった後の行動もだんだんと慣れてきて。
荷物を広げる→充電→風呂→洗濯→干す→外出(食事、買い物とか)
となってきた。疲れているから着いたらすぐに眠くなるが、洗濯ものが翌朝までに乾かないのでそれだけは必ず早めに行った。
外出してすぐに、薬局でオロナイン(家に忘れた)と大きな絆創膏(小さいのしか持ってなかった)を買う。
これで足回りの痛みは軽減されるが、この時まだ本質の痛みに気が付いていなかった。
軽く散策しようと思ったがコロナのせいか店が開いてない店舗を見かけ。
足が痛いので早めに切り上げ、コンビニ弁当を夕飯にすることにした。
ずっとデスクワークで日焼けしてこなかった体が、急に日焼けして鏡の自分が別人のようだった。おなかは少しへこんだが、さわるとまだまだ出ていた。
■6日目終了 約37km