死ぬまでにやりたいこと
先日、スカイダイビングをした。
飛ぶ直前、正確にはセスナから落ちる直前、
これは人間がやることじゃない、と思った。
当たり前だ。
高度3800m、大きく開いたセスナのドアをのぞけば、ふだん上にあるはずの空が下にあって、他には何もなくて、自分の力で飛ぶこともできないのになぜ自ら落ちるのか。頭おかしいよ…笑
しかし、足がすくんだのも束の間。
インストラクターにくくりつけられた私は、押されるがままにその一歩を踏み出すしかなかった。
こうして叶えられた「スカイダイビング」という経験は、実は、1年ほど前に書き始めた Bucket List(死ぬまでにやりたいことリスト)の1番上に書いた項目だった。
時間やお金ができて、なんかやりたい!って思ったときに、その瞬間は思いつかなくて、でも後から「そういえばこれやりたいと思ってたのに…!」ってなるのが嫌で(よくある。日々に忙殺されてると忘れがち。)書き始めた。思いついたら随時書き足していく方式で、1月末時点で31項目。行きたい国や、やってみたい職業なんかが多い。
ところが、
1番上の項目、書き始めて1番初めに思いついたことが達成されて、なんだか他はどうでもよく思えてきた。
できたら嬉しいけど、特に「これやらないと死ねない!」みたいなことはないなーと。
その理由は、大きく2つ。
1.やりたいことは、その場で叶える
もちろん、お金が必要だったりいくつかの段階をふむ必要があったりもするけど、大概のことは、すぐできる。本気なら。
○○やってみたい、どこどこ行ってみたいーって言いつつやってないのはそれほどってこと。だから人との約束も、「○○しようね!」って言ったら私は本当にします。ちゃんと誘います。本当にしたかったら。笑
2.領域を超えたことはしなくていい
なんというのか...スカイダイビングって、もう人間の域を超えているというか…「空を飛ぶ」って、人間の個体の能力としては不可能なことであって。それを「空を飛びたい」という人類の永遠の夢(だと思っている。少なくとも私にとってはそうだった)を叶えるスカイダイビングなるものが編み出されて、そこにはきっとたくさんの失敗やケガや死があって。さらに本来であれば自分で覚えたり練習したりして装備の使い方やパラシュートの操作など特訓しなければならないところを、今回はお金を払うことで全部免除してもらって...
完全に自分でコントロールできる域を越えた経験だった。
そして、それだけの経験をして、
もうこれ以上望むものはないだろうって、そう思ったのだ。
これからも、欲はいろいろ出てくるだろう。
それを否定するわけではないし、むしろ積極的に欲に正直に生きていこうと思う。
今やりたいことを、今。
そうやって叶えていくと、手の届く範囲が広がってきて、それまでは”域を超えた”ことだった何かがまた欲として現れてくるのかなーとも思う。
今やりたいことを、今。