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岡山県PTA連解散に思う事 追加:PTA集金杜撰使途

ウィキペディアによると、PTAは『日本におけるPTA(ピーティーエー、英語: Parent-Teacher Association)は、各学校で組織された保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体。皆等しく活動の支援対象でもある。任意加入の団体。』となり、その理念と目的は「保護者と教員が学びあうことで教養を高め、成果を家庭・学校・地域に還元すること。児童生徒の健全な発達に寄与すること」らしい。

なぜ、こんな書き出しをするのかというと、教員もその構成員でありながらPTAを上記のような団体だと思ったことは一度も無いし、要らねー、面倒くさいとずっと思っていた。

確かに、年に一度ほど「研修会」みたいなものを主催し「保護者と教員が学びあう」を提供する事もあった。

でも、要らねー である。

正直言ってテーマに興味を持ったことも無かったので、一度たりとも参加したことが無いような気がする。

いつの間にか存在意義が形骸化したのだろう、教員に対するロビー団体?であるかのような捉え方しかしてこなかった。

保護者の集まりはサロン化してている様だし(真偽は分かりません)、決めることと言ったら文化祭や体育祭のお手伝いをどうするとかいったところ。

確かに、感謝すべき所もあった。体育祭の時に、PTA会費で全校生徒にペットボトルのお茶配ったり。
ただ、具体的にこれを配る手立てとゴミの回収は教員任せ。要らねーっ てなるでしょ。

しかも、体育祭の時になると、どういうわけかPTA広報の腕章を付けた保護者が多数沸いてきて、トラック内や本部エリアへ傍若無人に立ち入り進行の妨げになる。で、注意は無視。自分の子どもの写真とか撮る隠れ蓑。やってられねー。

文化祭の時は、一番いい部屋をぶんどって、制服のリサイクル これは有り難い。でも、無料でお菓子や飲み物を提供する休憩室も併設。生徒の物販への影響は考えないのかね。
先ほど書いたとおり一番外部のお客さんが通る一等地ですよ、その部屋。お客さん総取り。挙げ句の果てには、休憩室の宣伝のために、保護者の方がコスプレをして校舎内を練り歩く始末。

入学式の後、PTA加入のオルグ活動?とクラスの役員決めのため、体育館を占拠して片付けが出来ない。 本当に、邪魔くさい。

そもそも任意団体なのに、恥ずかしながらそのことを知らずに20年ほど教員として生活して、学内のPAT総会の司会させられたり、クラス名簿片手に役員になる方がいないか探したりしてた。確か、PTA会費も天引きで強制徴収されてたし。怒りしか無い。

加入が任意だと知った瞬間、ふざけるなと直ぐに脱退しその次の年からは加入してないし会費も払っていない。そして、一切のPTA活動もしていない。

例えば、PTA会報向けに、部活動の紹介を書いてくれと言われても、「仕事でないので書きません」と断った。

任意団体のために、教務部にPTA担当という方がいて、その方が可愛そうではあるが、法律に基づかない仕事を振っている管理職に問題がある。

そして、それを押し返せない教員の姿勢も大問題。

ちなみに、徹底的に非協力で通したが、管理職は何も言ってこないというか言えるわけが無い。

余談です。ブラックな仕事ぶりが取り沙汰されることが多い教員の仕事だが、法律とお友達になると一発解消する。要は、押し通せるかどうか。まあこれが難しいわけですがね。

話しがそれました。要するに、現在のPTA活動というものは、教員に負担だけを強いるもので全くもって要らない組織であると言うこと。

そもそも、ピラミッド型の組織-高野連/高体連/高文連-や華道や茶道の組織って、油断がならない。いわゆる上納金がどう使われているのか、全くもって分からない。反社の方々と変わらない気がする。ヤバすぎます。実は、政治資金問題も同じ根っこですよ。

では、保護者の力は必要ないのか? そんな事はない。

体育祭の応援パネルを組み付ける単管を無償で組んでくれたり、文化祭の際の仕入れに協力してくれたり、その時その時で必要な力になってくれる。

あるいは、放課後の補習を保護者主体でやってくださったり、その現場でよく話し合い取り組めば、「保護者と教員が学びあうことで教養を高め、成果を家庭・学校・地域に還元すること。児童生徒の健全な発達に寄与すること」を達成できると考えている。

ただしここで肝要なのは、いかなる肩書き-それが校長であっても、自治会長であっても-全て平等な立場で議論できること。忖度が発生すれば、それは既存の活動と変わらない。

無論PTAが形骸化していないのなら、それそのものは否定するものではない。例えば、麹町中学校で、当時の校長工藤勇一氏が行ったPTA主催の「The 麹中座談会」みたいなことが出来るのなら、大いに賛成。

もっとも、工藤勇一氏の理念は受け継がれ無かったようで、今はただの旧態依然の学校に戻ってしまったようだ。すごく残念。ヒップホップダンスにまつわる騒動をみても、それは見て取れる。

どうでも良いが、指導者がいるとかいないとかいって言っているようだが、じゃあ他の部活の指導者っているのですか? 暗に圧力かけてるから、指導者がいるのでしょう。そもそも、部活動は自主的な活動なので、いわゆる指導者は要らないのに....

これを契機に、存在意義を失しない形骸化したPTA組織がドンドン解体され、教員も保護者も負担軽減になることを望む。

令和6年9月6日(金)追加

本日の朝日新聞の時時刻刻欄に、「PTA集金ずさん使途」の関する記事が掲載されていた。

要するに日P理事が日P会館の雨漏り工事に関して不正を行ったというものでる。然もありなん。何回も書くが、ピラミッド型の「上納金」システムでは絶対に無くならない不正である。だって、下部組織が上部組織に対して文句を言えないわけでしょ。だからこそ「上納金」なわけ。ある団体に所属するなら、「加盟費」で関係性は平等であるはず。(実際には、怪しいが)

さて記事を読んで?思ったことがある。いちからわかる PTAどういう組織 で示された活動内容が「保護者や教員が協力し、子どもの健全な成長を目的にバザーや防犯パトロールなどを行っている」とある。

まず、『子どもの健全な成長を目的にバザー』とあるが、何のこと? バザーをすると、子どもが健全に発達するの? そもそも健全ってどんな状態?

しかも、防犯パトロールも行っているんですね! いつやってるの? 任意団体のPTAに加入している教員がやるので、勤務時間外でも良いという隠れ蓑? 本来、行政が人雇ってやることでしょ。

もし、通り魔がでたらどうするの? 善意で、PTAのお手伝いであろうが無かろうが、児童生徒に関係があろうが無かろうが助けるでしょうけど、そういう危険に対してどう行動し、児童生徒や大人達を守るか検討しているの? もし怪我した場合の責任の所在は? 特に、児童生徒に何かあった場合には?

これらは法的関係を考えないお花畑の活動だと断言します。それが、堂々と活動目的の最初に書かれるとは.… しっかりやっているという事なら、謝罪しますけど。

さらに、バザーの収益はどうしているのか? 福祉団体などに寄付 これならまあ分る。

でも同じ記事の中で、「学校の財布扱い」という記事も書かれている。
学校の教育活動で必要なものは、公立学校だったら全て自治体でまかなうもの。だから、予算を割けずどんなに暑くても寒くても時期を区切って冷暖房を使うし教員・児童生徒共に大変なことになる。それをPTAに頼るのはおかしい。PTAの会員の皆さんは、生徒のために使うのだから良いと思うかもしれないが、いつまでもPTAが被っていればそれに依存して益々何もしなくなる。それでも寄付をしたいという事はあるかも知れない。その場合は、正規の手続きを取らないといけない。決して学校の第二の財布であってはならないのだ。(冷暖房費は、行政がしっかり徴収したら良いと思う。特にこの猛暑では、受益者負担でも仕方無いかも。それだけで、教室の学習環境は大分変わる)

と、これほどかようにも学校という現場は浮世離れした魑魅魍魎が跋扈するような場所であると断じたい。




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