8.レシピの行間を伝えたくて!

◆料理力ゼロだったワタシが、人前でデモンストレーション◆

note、しばらく立ち止まって、考えていた。

ワタシ、何でコレ書いてるんだっけ?半分呟きであり、半分blog的に書く感じで、思考を整理しているのかも。今回のタイトルがフッと浮かんできた。常々こう言ってたじゃん、「レシピの行間を伝えたい」って。初心忘るべからず!

料理力ゼロ時代は、料理を失敗すると、レシピに書いてある通りにやったのに何でこうなるの💢と腹立たしくなってドーンと落ち込んだ。例えば材料選び、タマネギ1個って記載してあっても、野菜の大きさまちまちだし、新タマネギとひねタマネギでは水分量も味も用途も違う。料理月刊誌なら季節に合った食材で掲載されているけど、昔の普通の料理本は「料理するあなたの常識に委ねた」的な壁がある。そこで躓くと「も〜ヤダ!!」と腹が立つ。火加減だって中火も人それぞれ、鍋選びもそれぞれ。料理教室に通うようになって、それが分かった。だから、料理本の通りには出来上がらず、挫折した人多いよね。

それが私だけの問題じゃないと知ったから「レシピの行間を伝えたい」と思った。

家庭料理検定と通信講座で料理を学んで「わ、ほんとに美味しくできた!」と感動した私は、求人広告で偶然(これも必然だけど)運命の仕事に出会った♪新しくオープンするスーパーマーケットのキッチンスペースでお客様に向け、料理のデモンストレーションをする仕事。これだ!20年以上専業主婦だけど働こうとは思っていなかった。ただ、直感でこれだ!と思った。ところが応募資格は「調理師」または「栄養士」、どちらも該当してないのに「家庭料理技能検定3級」だけで応募した、強気のワタシ。即、採用!

そのマーケットで発行している「季節の情報誌」に掲載のレシピを実際に作って「今夜のお夕飯にいかがですか?」と提案するのが仕事だ。まず指定のレシピを見てサンプル品を作り店内にディスプレイ。デモンストレーション時刻に合わせて、試食とデモの準備。マイクをつけて材料や作り方を喋りながら同時進行で調理を見せる。ここまではテレビの「3分クッキング」のイメージ。長々デモンストレーションをやっても、最後まで観てくれないから、10分以内でやる。テレビと違うのは実際に試食で味を見てもらい「あら、美味しいわ。今夜は何を作ろうかと迷っていたから、これにしよう。」というお客様ににこやかにレシピを手渡すという仕事。だから、旬の食材を使って、店舗の特売と連動している。マネキン販売とは違う。

よそのお家の台所は見えない、それぞれの環境に合う料理になるようナビゲートしなくてはならない。レシピを見ただけで完成の着地点がわかる達人なら問題ないけど、普通の主婦には難しい。そこで、食材選び、段取り、細かな注意点、「こうすると失敗しませんよ」とか「子供向けにはこうすると食べやすいですよ」などとアドバイス。様々なお客様の家庭に寄り添って、レシピには書いてないこと、「行間」に隠れている所を伝える。デモ前に2回は料理を作るので、間違えやすい箇所や手順をチェックして、よりわかりやすく伝えるために準備。よそのお家の台所は見えないから、コミュニケーションは欠かせない。熱源はIHなのかガスなのか。高齢者がいるのか子供が小さいのか。お弁当作りがあるのか家族の夕飯時間がまちまちなのか、諸々。次第に常連さんも増えてきて、沢山の人に喜んでもらえるのが楽しくなって、その仕事は13年も続いた♪

【懐かしい味 ピーマンと牛肉の焼肉サンド レシピ】4人分

ピーマン、赤ピーマン・・・各1個 ヘタとタネを除き縦8つ切り

玉ねぎ・・・1個 薄切り

レタス・・・4枚 食べやすくちぎる

貝割れ大根・・・40g 根本を切り落とす

サラダ油・・・大さじ1

牛細切れ肉・・・300g

 A 醤油・・・大さじ3

   砂糖・・・大さじ1

   豆板醤・・・小さじ1/2

   ニンニク・しょうが(おろし)・・・1片分

   白いりごま・・・適量

サンドイッチ用食パン・・・8枚

マヨネーズ・・・適量

◆作り方◆

①フライパンに油の半量を熱し、ピーマンと玉ねぎを炒め一度取り出す。残りの油を熱し牛肉を炒め調味料で味付けしてピーマンと玉ねぎを戻し炒め合わせる。

②食パンにマヨネーズを塗り①とレタス、貝割れ大根を挟む。ラップで包んで置き、落ち着いたら食べやすく切る。

昔、母がこんな感じのサンドイッチを豚ひき肉で作ってくれたのを思い出した。豆板醤なしだけど、甘辛味が美味しかった。



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