鉄火巻89本目
何度か書いてきましたが、現在、転職活動をはじめました。
面白い話ではないので読まなくても結構ですが
お子さんいる方とかはこれから学校大丈夫なのか
考えてみていただければと思います。
私は今の職場にはあまり不満もなく
仕事も好きなので定年まで勤めるつもりでいました。
今回、いわゆるモンスターペアレンツに絡まれたので
面倒になって辞めることにしました。
だいたい教育現場におけるモンスターペアレンツは
何かしらの小さな瑕疵を過大に取りあげて
大騒ぎをするものなのですが
今回は学校・保護者・生徒全員が
私には一切責任がないと明言しているのが変わったケースです
このため、当初、私は問い合わせに対応している程度だったんですが
途中から要求がエスカレートし、
「緊急事態なんだから24時間いつでも対応しろ」
「休暇や勤務時間はそっちの都合だから知らない」
「閉門後に連絡がつかないから自宅の電話番号を教えろ」
と要求され、メールは1週間で50通近く、
夜は0時過ぎ、朝は5時前にも届くようになりました。
以前、こんなニュースがありましたね。
芸能人の方が「18時過ぎて対応しないのはおかしい」と言っていました。
それを擁護する声も相当数あったようです。
保護者からすれば「そんな緊急事態そうそう起きないんだから」と
思うのかもしれませんが、生徒1人につき年1回そういうことが起きれば
300人以上生徒を抱えている学校なら毎日が緊急事態になります。
24時間365日対応すればよいでしょうか?
実は今回の初動でもし、私に瑕疵があったとすればここです。
休暇中に重大なイジメがあったという連絡が保護者からきたので
休暇を切り上げて出勤し、昼夜問わず対応していました。
しかし、状況が明らかになると単なる喧嘩だとわかり、
第一報は虚偽であったことがわかりました。
そこで、対応を業務時間内・平日のみに切り替えたところ
モンスターペアレンツを呼び覚ましてしまったわけです。
最初から「サービス対応」をしなければこうはならなかったかもしれません
要するに善意のサービスすら教員を危険にさらすわけです。
一般企業ならトラブルが発生すれば残業は当たり前かもしれませんが
我々には残業代がありません。なぜサビ残が求められるんでしょうか?
「そんなもん残業代を出さない学校が悪い」
と思われるかもしれませんが、学校は儲けを出せる企業とは違います。
公立では限られた予算(=税金)で人件費を払っていますし
私立でも実際には税金から出る補助金で人件費をまかなっています。
教員をこれ以上働かせるなら教育予算の大増額に伴う大増税を
国民全体が了解する必要があります。
その覚悟が無いなら学校に多くを求めるのは間違っています。
私の学校はサポート体制がしっかりしていて
すぐに上司が弁護士を通じて警告を発してくれたので
モンスターペアレンツは借りてきた猫のように大人しくなりました
ただ、嫌な思いをしてまでやるような仕事ではないので
転職活動を頑張っていきたいと思います。
まだ辞めるとは一言も言ってないのに
管理職に呼び出されて慰留されたので
辞めるにもひと悶着ありそうですが苦笑