駄菓子文「俺の実家の引っ越しと言う話、その1」

結婚して一軒家買ってそこに住んでます(挨拶)

田舎住みなんで、こういう人生割と一般的です。
で、こんな事言ってますが、自分が結婚する前に住んでた家、つまり【実家】と呼ばれる物は借家でした。
まぁまぁ25年間くらいガッツリ住んでたので本当にボロッボロの家で3月11日の震災は耐えたんですけも、正直「もう勘弁してけろ」状態でした。

そんな借家も俺が一軒家買った事によって親共々お引越し、今では自分達家族以外誰も住んで無かったので取り壊しになり、駐車場になってます。

この引っ越しがギガトン大変だったと言う話です。

ちょっと中程度の倒壊が始まってるんじゃないかな?って物件であり
冬では枕元に置いといたペットボトル飲料の残りが朝になって凍ってたり
15年間レベルで開けてないタンスや押し入れがあったり
母親が読んだ小説が大アリクイに食われるアリ塚くらい山になって捨てられてたり
ぶっ壊れた冷蔵庫が中身そのまま20年間放置されていたり
何気にダンボールどけたら食洗機が出てきたり
(18年ぶりにお会いした彼の中にはお皿がビッシリ入ってたよ☆)
風呂も、全面石でカッチン!カッチン!ンボッ!!みたいな感じで沸かす方式の奴だったり、シャワー無かったり、リビングの電灯がコンセント式だったり、なぜかカーテンが家の外側にかかってたり(物心ついた時からこのままずっと放置)、テレビの同軸グリグリしないとテレビ映らなかったり、等々等々等々等々……。

もう、映画に出てくる恐怖の館なんか目じゃない程の恐怖の館でした。
ゴミ屋敷のテレビ特番とか「ひっでーーwwww」とか言いながら自分の家の中身を見ないふりしながら見るレベルの家でした。

引っ越しも決まり、大家から「ぶっ壊すから家の中の物全部どけて」との連絡が来た際、母親と顔を合わせて出た言葉が「放火魔とかが火ぃ点けてくれねぇかな……」だったのを思い出します。

最近ツイッターにも「辞める勇気が大事!!」って言う人がいたので、俺も「片付けを辞める勇気が大事!!」って言いたかったんですけども、どうやらそうもいかず、とにかく物を捨てまくらなくてはならなくなりました。
市指定ゴミ袋が100近く出て、その日のゴミ収集業者から大家に「不法投棄レベルでゴミあるけどコレ何?」って電話かかってきたりしましたが、俺と母親で鬼のように家の物を捨てまくりました。

それで一応ひと段落して母親と「私達! やってやったね!!」なんて言ってね「以外と出来るもんだね!」「重い腰上げればやってやれない事なんてないんだね!!」ってなんなら軽くお茶でもしながら言ってたんですけども、大家から電話着て「家財の一切が残ってんだけど」との事。

だって、手で持ち上げられなかったし……そう言うの……。

タンス、テーブル、冷蔵庫(例の奴も)、何なら地デジ前のテレビとかそう言うの全部残ってっぞ!との事だったんですけども、はい。

と言うわけでこの話はまた次に続きます。

いいなと思ったら応援しよう!