小説「愚道一休」を読んだ
稚児に手を出す僧侶、悪人に惚れている母など、ひどい話が続くが、気になって先に進んでしまうし読みやすい本であった。
9章の半分くらいから10章は少し読みにくいがたぶんこの本の肝なのだとは思う。
全体的にに気持ちいい小説ではない。
地獄太夫の地獄柄の着物の話は、ついイマドキの不良が思い出されるが、そういう柄の服を着る始まりはこんなところからだったのだろう。
一休さんの様々な行動の意味が少しは分かるかと思ったが、そう簡単ではなさそうだ。
小説なので半分は創作だと思うが、やはり読みやすいのがとてもいい。
私は気持ちがいい作品が好きなので好みではないが、こういう作品が好きな人は多いと思う。
分からなかった歴史が繋がったことが数個あったので、そう意味では読んで良かった。