音に名前をつけよう
はじめに
楽器の音といっても、いろんな音があります
音程、強弱、ニュアンスや音質などいろんな要素があります
いろんな要素のうち、音程のことだけを論じるのが音楽理論です
どうやったらかっこいい音になるか、どうやったら深いサウンドを出せるかなどは、音源をコピーしたりいろんなライブを体験することで少しずつ身についていきます
このような音を出すことそのもの についてもぜひたくさん考えてみて欲しいですが、音楽理論も知って損はないのでこちらも適宜勉強してみましょう
前提など
これから取り組んでいく音楽理論では、音の種類が12種類しかないことにしてその並べ方や組み合わせ方を考えていきます
音のさまざまな要素のなかで音程だけを抜き出して考えることにし、その音程は12半音から構成されるものとして考えます
12半音の定義の仕方を音律といいます
平均律がもっとも一般的で、これを前提にして音楽理論を考えていきます
音の名前
音の名前の付け方は二種類あります
1つは音名
もう1つは度数(Degree Name)もしくは階名です
音名は絶対座標のようなもので、1つ1つの音に直接名前をつける というものです
度数は相対座標のようなもので、ある基準に対してどれだけ離れているかで定義される名前の付け方です (距離=interval)
音名
音名は以下の12個です
C, Db, D, Eb, E, F, Gb, G, Ab, A, Bb, B
もしくは C, C#, D, D#, E, F, F#, G, G#, A, A#, B
#やbの付くもの 、つかないものがあります
これを整列させると↓のようになります
音の価値としては12個全部同じですが、黒鍵の5音は白鍵のサブみたいな呼ばれ方をしていてかわいそうですね
ジャズではビーフラットとかエーフラットとか英語式で読みます
ドイツ語で読むことは許されません
ポップスなど弦楽器メインのジャンルでは#を使うことが多く、ジャズなど管楽器がよく登場するジャンルではbを使うことが多いです
度数
階名ドレミファソラシはよく知られていますね
これはメジャースケールに登場する7音の名前です
これらを順番に1, 2, △3, 4, 5, 6, △7とするのが度数表記です
キーと呼ばれる基準音が変わるとドの位置が変わります
12音を表す度数には重複があります
キーがC, Dのときの度数は、音名と以下のように対応します
3と7は少し特別で、-3, △3および7, △7のように二種類ずつ存在します
読みは マイナーサード、メジャーサード、セブンス、メジャーセブンスです
7は-7(マイナーセブンス)のようにマイナーであることを明記することもありますが、ここでは7(セブンス)とします
このほうがコードの導入がしやすいからです
1, 2, 4, 5, 6にはメジャーやマイナーがなく、適宜#やbで表されます
また、コードを考えるときには奇数の度数だけ使うことが多いです
4はSus4コードの主役なので偶数ですが使われることがあります
#15はほとんど出てきません (Herbie HancockのTell Me a Bedtime Storyなどで登場)
以上が音のネーミングになります
なかなか面倒なので一度に完璧に覚えようとはせず、フレーズやコードのサウンドとセットにして体感していきましょう
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