オンライン作文指導サービスの立ち上げに思うこと

ここに来られた方は皆さんどこかで私と関わったことのある方という前提で、最近動かし始めたタイトルのサービスについて考えていることを書いてみます。

元々こういうことしてみたいなーとぼんやり考えていたんですが、そもそも何でこんなこと思いついたのかとか、実際に動かし始めるにあたってのキッカケとか、その他諸々を金曜の夜に一人つらつら書いてみます。

思いついたきっかけ

私、大学在学中から塾講師のアルバイトをしておりまして、社会人になってから色々な職種を経験しましたが一番経験があるのが塾講師なんです。
社会人で大体10年弱、大学時代も併せると15年弱くらい中学受験と高校受験の指導をしておりました。

下の子が生まれるタイミングで、九州・沖縄出身の夫婦が東京で子供二人、しかも私は平日は帰宅が23時とかもっと遅かったり、週末も殆ど仕事だったりで、妻のほぼワンオペは無理よねってことで転職を決意することとなりました。

まぁ他業種への転職のタイミングとしてはギリギリアウトな年齢でもありまして、知り合いの伝手でエンジニアとして就職するつもりだったのですが、コロナ禍もあってそのお話がなくなり、一年位ハローワークで職業訓練校に通いながら雇用保険とアルバイトでなんとか食い繋ぐ状況がございました。

その時のアルバイトも、もちろんというか、そりゃそうというか、塾講師でした。

とはいえ平日に入ってると辞めた意味ないじゃんってことなので、週末の特別授業のみ対応するピンチヒッター的なポジションで、都立中受験の適性検査の文系・作文の指導を担当することになりました。

もちろんその直前まで指導してきた内容ですから全く違和感なくスタートしましたし、授業中の生徒も頷いたり、なるほど!っと目を見開いたり、毎週手応えを感じながら半年余り週1授業をしました。

都立中の受験日は毎年2月3日なんですが、この週末授業のカリキュラムが一月の上旬にラストの授業というスケジュールになっていました。

倍率6倍弱(今は5倍前後かな?)という入試なので、週末授業に参加していた40人くらいのうち上位10人がまぁ受かるかどうか、という予測で私の担当する最後の授業は終わりました。するとその翌日に、校舎の責任者の先生からメールをいただきました。

「担当されていた生徒の一人が作文を添削して欲しいとお願いしてきています。」

話を聞くと、成績的には40人中25番くらいの生徒で、どうしても合格したいから最後までやれることを全部やりたいと作文を書いて持ってきているとのことでした。

力になってやりたい反面、それほど頻繁にその校舎に行くことも出来なかったので、どうしようかと悩んだ末に、書いた作文を写真に撮って校舎からメールで送ってもらい、それを添削したものを校舎にメールで返す形であればいけます!という形でGOサインをいただきました。


実際に添削した作文です

上のような形で書いてもらった作文を添削して、コメントを併せてメールを送り、コメントの内容や添削内容を踏まえて書き直したものがまた送られ、それに対してさらに添削とコメント、というやりとりを過去問5年分以上ひたすら繰り返しました。最後のやりとりは受験前日にまでなりました。

私としてはやれるだけのことはしたし、確かに作文は合格レベルのものが書けるようになってくれたけれど、それでもやはり1月の模試結果を考えると合格は厳しいだろうなと思いながら受験当日を迎え、あっという間に合格発表の2月9日になり、校舎の責任者の先生から改めてメールが届きました。



「合格しましたよ!」



もう二度見、三度見しました…!

自分が校舎の責任者をやっていた時とはまた違う状況でしたが、やはり合格へ向けて最後まで頑張りきる子にこそ、いい結果は届くのだなと改めて思いました。

それとともに、テキストでのやり取りでも指導の効果は期待できるものなんだということを発見する機会でもありました。

この経験を活かして、いつかオンラインの作文指導に取り組むのも面白いかもなぁとうっすら思い描いて今まで生きておりました。

何で今なの?

そうなんです。じゃあなんで今なの?って話なんです。

この3月に東京から長崎へ引っ越してきたんですが、そのタイミングで部署異動を言い渡されたんです。

エンジニアとして勤めて約1年だったのですが、まぁ大人の事情によりエンジニアではなくなってしまったわけです。

流石に堪えるものはありまして、しかも殆ど窓際族みたいな仕事になっているのでこれはクビも近いだろとか思いながら、転職活動を始めました。

そこで、改めて自分のやりたい事を考えた時に、これはやるなら今なんじゃないかという考えに至ったというわけです。

こんなことやります

やるからには自分にできる最高のものを!ということで、これまでの受験生指導で大切にしてきたことを惜しみなく伝え、志望校合格とその先にも役立つ力を付けてもらえるような仕組みにしたいと考えています。

まず軸として作文の添削放題があります。塾のテキスト、模試、過去問、形式は問わず、送ってもらった答案と解答・解説、過去問であれば学校の校風や求める生徒像も踏まえて、合格答案を作るための添削を繰り返します。書ききれていないのであれば書ききるための思考方から、解答の核となる部分はもちろん、文法的な部分も含めて指導していきます。

さらに、コーチングやPCIT(親子相互交流療法)のスキルも参考に、本人のモチベーションを維持できるようなコメントでコミュニケーションを取っていきます。

加えて、自分の教室と合宿や週末授業で毎年、文系・理系の受験生指導を行ってきた経験から考案した、作文問題だけでなく他の科目にも通じる問題の読み方、答えの出し方を伝えられるような仕組みを考えています。
(テキスト形式になるか、映像授業形式になるか、あるいは両方か、鋭意考案中です)

毎年の受験生の傾向として、夏休み明けの模試の成績が返ってきてからテコ入れに奔走することが多いです。そのため遅くとも夏前には受け入れ態勢万全の状態を作っている予定です。

直近の受講希望のお問い合わせについては、状況のヒアリングとこちらで用意しているオリジナルの作文問題に解答してもらって、その内容を踏まえてどこから始めるかを決めていきたいなと考えています。

もし適性検査対策を検討されている方、あるいは検討されているお知り合いの方がいらっしゃいましたら、下記のXアカウントまでご連絡ください。

@papyrus_sakubun

それでは!引き続き不肖上地をよろしくお願いいたします!

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