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職場仲間に退職すると言われたとき

先日今まで、一緒に働いてきた同じチームのメンバーに「退職することに決めました」と言われました。

年は私と近いため、なにかとプライベートでも仲良くしていたのでとても残念な気持ちになります。

看護師歴25年もあれば、入退職で見送ってきたスタッフも数知れずですが、やはり辞めると聞かされると淋しくなる反面、逆によそよそしくなってしまいます。

辞めていく彼女は、人間関係が苦手で看護師としての経験も少ないため
「転職が不安でいっぱいだ」
「きっと、今いる職場が良かったって後悔すると思う」
と言っていました。

じゃあ、なんでやめるの?ここにいたらいいやん?

と私は違和感で首をかしげてしまいます。

転職の理由が
今いる職場では体力も気力も続かないから転職を決めたと言われました。

要は、今の職場は介護度やすることが多くてキャパオーバーだったようです。

少し前から、彼女の退職フラグはなんとなく感じていてチームでのフォローもしていましたが退職を決めてしまったようです。


職場との波長が合わなくなった

転職といえば、なんらかの理由があって職場を離れていきます。

理由はひとそれぞれです。
人間関係、経済的理由、家庭の事情、心身の健康などなど

一身上の理由でと書くことが多いですが、理由のひとつに職場との波長の変化も挙げられると思います。

人間は身体を細かくしていくと電気信号で成り立っています。
内臓や筋肉の動き、心臓の鼓動も電気信号を起こして動かし続けています。

人間の最小単位は細胞と言われますが、さらに細かく解析するとエネルギー生命体とも言われています。

エネルギーはいわば、波長とも言われます。

そして、ひとがたくさん集まる職場もエネルギーの塊であり、たくさんの波長が存在しています。

最初は、波長を合わせるために必死になって疲れてしまいますが次第に慣れてきて合わすことが自然にできるようになってくると思います。
ただ、自分の思いや感情を抑え込んで周りに合わせて仕事に従事していると知らない間にストレスがかかってしんどくなってくる場合もあります。

この流れが適応障害やうつのはじまりにつながるひとつの原因ではないかなと最近感じています。

自分との波長、職場の波長の間で不具合を起こしているとしんどいですよね。

波長が合わないからと、転職を繰り返すのもしんどいなと思います。

ただ、もう一つの考え方もあると思うのです。


自分と職場の波長が合わない
     ↓
自分の波長の変化を感じ取って進むべき道を決めることができるようになった

自分の快不快を感じとって、自分が心地いい場所を求めて動き出した

そう考えると、辞めてゆく彼女はひとつの課題をクリアしたと言えます。
喜ばしいことですね。


未練を残させなように笑顔で送り出すというのは建前。本音は・・・。

辞めてゆく彼女は
「この職場はいい方々ばかりで、働きやすかった」
「転職先でうまくやれるか不安だ」
とこぼしています。

私が転職を決めた時には、働いていた職場での責任やしがらみをリセットできて荷が下りたという安堵感と、新しい職場に胸を膨らませていました。

もしかすると、彼女の建前なのかもしれませんね。

辞めた職場が良かったと、帰ってくる人もいるので働きやすい職場なのかも知れません。

でも、今は辞めるという覚悟を決めた人に
「さみしい」や「辞めないでほしい」といって引き留める言葉をかけることは今の職場に未練を残すことになるんじゃないかなと思います。

未練(職場への想い)が残ったまま次の職場に行ったときに、トラブルが起きた時、「前の職場の方がよかった」と後悔する可能性もあるかなと思います。

というのは私の建前です。

本音は
辞めるって決めたなら、もう弱音は聞かない。
自分の決めた道なんだから覚悟決めて進めや。
もう、知らん。

結構、ブラックですよね。厳しいと思います。


ご縁があれば関係はつづく

退職の日、私は「おつかれ。元気でね。バイバーイ」とサラッと笑顔で送り出すと思います。

私なりの防御反応でもありますが、去っていく人に思いを運ぶよりも、今いる人との時間を大切にしたいと思うからです。

薄情と言われても、私なりの防御でもあり願いでもあります。

一見、薄情な対応で彼女ががっかりしたとしても、最終的に彼女の転職がうまくいけばいいなと思います。

以前、退職した職場の友人も今でも交流がつづいている人もいます。
ご縁があれば続くし、退職してしばらくしたら私のなかにある、わだかまりも消えて本当の友人になれるかも知れません^^



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