Day1-part2 乾いた心に潤いを
イタリア、ローマ。
スタディオ・オリンピコ。
感動的なオープニングセレモニーのあと、開幕の舞台に上がったのは、トルコとイタリアである。
新型コロナの影響で、観客の人数が抑えられたとはいえ、おもいっきりイタリアのホームだな。
(でもレギュレーション上、トルコがホーム、イタリアは2ndユニフォーム)
前半は、ペナルティーボックスに強固なブロックを作ったトルコの作戦勝ち。
トルコ選手のハンドじゃないの? というシーンがあり、あえてイタリアに不利なジャッジなのか? と思いつつ。
案外イタリアが不用意なファウルを犯し、PKを決められて負けたりして……とイタリアにとって悪いシナリオを想像した。
しかし、杞憂だった。
ボールをほぼ制圧したイタリアの容赦ない攻撃とハイプレスが、トルコの守備に対する集中力をついに切らした。
前線の選手たちはもちろん、先制点に見られたロカテッリとバレッラのラインが強い。
守備⇔攻撃どちらにも気が利く、強力な中盤だ。
結果、3-0の完勝。
得点よりも、トルコにシュートすら打たせず0点に抑えた守備は、さすがイタリアだった。
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さて、飲み食いEURO2020の開幕戦も、トルコ×イタリアだ。
大会を前に、近所のスーパー・S城I井に行ったところ、トルコ産の乾燥いちじくを発見。
そういえば、いちじくはエジプトとかトルコとか、中東地域の特産でしたね。
プルーンなどもあったが、おつまみにイケるな、という理由で、いちじくにした。
乾燥とはいえ、柔らかく、甘みがちょうど良い。
歯ごたえも、なかなか。
おやつにも、いいな。
一方、イタリアといえばワインでしょう。
開幕の地がローマなので、ローマに近いトスカーナ地方のワインをセレクト。
喉も渇いたし、白ワインをごくごくいきましょうか。
と、飲んでみたら、すっきりというよりフルーティー。
でも、コク旨で良し。
ごくごく飲んじゃいました。
ここのところ、スポーツに関する、イメージが悪いニュースが続いていた。
あの世界的な平和の祭典は、開かれるのか。
選手に対する、謂れなき誹謗中傷や、差別発言。
観にいきたいけど憚れる、何となくの空気。
スポーツって、こんなものだったっけ。
自然と、心がカサついていたように思う。
しかしローマでは、極上の舞台が用意され、男たちが躍動した。
観客席では老若男女が一喜一憂し、マスクをしながらも声をあげる。
これだよ、これ。
スポーツは、こうじゃなくちゃね。
ドライフルーツに、白ワインの一滴。
それがやがて、乾いた心に潤いを与えてくれる、素晴らしい開幕戦になった。