Day3 甘みと苦みは紙一重
今回のEURO2020は、睡眠時間をちゃんと確保する観戦スケジュールにすることにした。
1日3試合の場合、1試合目をリアルタイム観戦し、就寝。
4時間30分弱で起きて、3試合目をリアルタイム観戦する。
2試合目は、ディレイで観戦。
3試合目の後も少し寝れば、睡眠時間はバッチリだ。
Day3は、グループD「イングランド×クロアチア」、グループC「オーストリア×北マケドニア」「オランダ×ウクライナ」の3試合である。
「イングランド×クロアチア」を観戦していたところ、WOWOWオンデマンドがダウン。
予想だにしない展開だ……。
その後すぐに復旧したようだが、どうなるか分からなかったので、試合途中で眠りに就いた。
結果は後半、スターリングの鮮やかなゴールで、イングランドが1-0で勝利。
クロアチアのディフェンスが、真ん中をあんなに空けるとは……というゴールシーンだった。
2試合目「オーストリア×北マケドニア」は、初出場の北マケドニアが同点に追いついた時点で、このまま逆転するのでは、と感じた。
しかし、オーストリアは違った。
すぐさま勝ち越し、さらにもう1点。
結果、快勝だった。
そして3試合目の「オランダ×ウクライナ」は、まさかの展開。
右サイドを攻めに攻めたオランダが、2点リード。
これで終わったかと思った矢先、ウクライナが立て続けに得点し、追いつく。
しかし、最後はオランダの粘り勝ちだった。
勝利と敗北は、紙一重だ。
オーストリアの2点目。
ダビド・アラバの左からのクロスに、グレゴリッチュが右足で合わせる。
北マケドニアのGK・ディミトリエフスキが伸ばした手の、その一瞬の先。
オランダの先制点。
右サイドに展開して、裏に出されたボールを、ウクライナは止められなかった。
足に当たったのに。
一瞬の、動き。
あと一歩。
ほんの数センチ。
それが、勝敗を分けた。
その紙一重が残酷なまでに、勝利の甘露な味と、敗北の苦い涙を作る。
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さて、「飲み食いEURO2020」。
飲みものを豊富に選べるグループだが、今回はビールとワインをいただいた。
オランダのビールといえば、ハイネケン。
そういえば、カールスバーグは大会スポンサーを降りたんですね。
オーストリアのオレンジワイン。
マインクラング、ヴァイサー・ムラチャック。
苦いお酒が好きだ。
でも、お酒を飲み始めた高校生の頃は(時効です 笑)、甘いお酒しか飲めなかった。
ビールを飲めるようになったのは、20歳を過ぎてから。
ウイスキー、特にスコッチに目覚めたのは、20代後半になってからだ。
しかし、苦いお酒を飲むようになると、そのなかにある甘みも徐々に感じられるようになる。
(たくさん飲まなければならないかもしれないが)
ビールって、実は甘いんです。
そして、オーストリアのマインクラングも、苦みのなかにフルーツのような甘みがある。
果たして、気づけるだろうか。
それは、本当に紙一重。
喉を通り抜ける一瞬の味も見逃さず、心を研ぎ澄ませるといい。
たとえ口にした瞬間は苦くても、やがて甘露な蜜になるはずだ。