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手作業での面付け作業
最近よく入稿されるデータで、入れ子面付けのインデザインデータがある。インデザインを使って何種類もの表裏のあるデータを手作業で面付けしてある。
データを見ていると表裏が一つのアートボードに付いているイラレデータを手作業でインデザインのフレームに表裏面を配置時にオフセットして貼りこんである。
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しかし時々表裏面付けが間違っている時がある。(そらそうやろなと思う)10数年前に自分がやっていた作業を思い出した。ある日上司が下記のような面付けをする仕事があると入れ子になった多丁面付けのCADデータを見せられた。
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片面ならまだしも入れ込んだ面付けで裏表がある。(これ手作業で面付けをすれば必ず貼り込みを間違えるよな‥)そう思った。パッケージ印刷を行なっておられる方ならこういった面付けに特化したソフトを使っておられるかもしれません。しかし結構高価な上そんなに頻繁に入稿されるわけでもないし、購入しようということにはなりませんでした。当時はSCREENのTrueflowを使っていて、面付けはFlatWarkerというソフトを使っていたのですが、FlatWarkerでは入れ子の面付けが出来ませんでした。(本当は大貼り台紙とかなんとか方法があったような気もしてますが)出来なかったのですが、PageOptimizeというソフトのことを思い出していました。TrueFlowに付属で付いていたPageOptimizeというソフトではフレームを重ねて配置することができました。このソフトを使ったことはありませんでしたが、Trueflow SEにバージョンあげるときの説明でPageOptimizeの存在を知り、その時(これ意外と便利なのでは?)と思ってSCREENの担当者に説明の範囲外でしたがちょっとあれこれ聞いていました。トンボの設定やらなにやら面倒だったのか他の人はほとんど使っていませんでしたが、TrueFlowの次世代と聞いていた「EQUIOS-Pre4m」でこんな形になるかもしれないと思ってて割と積極的に使っていました。しかし後年Pre4mでなくEQUIOSになりましたけれど。
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当時の出来上がった台紙のスクショは添付できませんが、ページボックスが重なって配置された上にトムソンあたりとして全面にアクセサリを乗っけた台紙にしていました。ソフトを使って面付けすることで表裏の関係や丁数を間違えることはほとんどありませんでした。
後年TrueFlowからEQUIOSに移行する際にPageOptimizeはサポートされないということでしたが新しいEQUIOSなら色々融通のきく面付けができるんだろうと思っていました。けれどそうでもないらしいと聞きさてどうしたものか。(あとで作業者に聞いたところ今まで出来てたことも出来ないとかトンボが不自由だとか作業者が言ってました。これに関してはちょっと懐疑的になってます。面倒なことはやりたがらないし、試してないのかもしれないって)
そうこうしてるうちに「またいつものがそろそろ入稿するよ」と担当営業から聞いて、PageOptimizeの代わりを慌てて考えることになりました。
結論から言うと結局インデザインで組んだ台紙に面付けすることになりました。
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PageOptimizeで面付けしていた時も上記のような単ページドキュメントで01表・01裏、02表・02裏‥‥と表裏を交互に配置して一気にPSファイルを書き出していました。そうか最初にきちんと配置したものを作っておいて同じ名前のファイルで自動的に更新したらいいんだ‥
ということで
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上のような二つのドキュメントでページ分(面付けの数に合わせた丁数分)を面付け済の面付け台紙で更新して面付けする方法。二度手間ですが、直接面付け台紙に貼り込むよりは間違いは少ないはず。そういえばTrueFlow時代もサイズ違いとかの複雑な面付けの時は各ブロックで別々にFlatWarkerで面付けしてoutlinePDFを書き出した上で、それぞれのoutlinePDFをもう一度面付けしたりしていたな。あまり画期的な話でも方法でもないのですが、少し手を加えることで作業のリスクを減らして時短ができますという話でした。
ちなみに現在でもこの形のまま作業しているようです。