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開発スキル以外に大事なポイントは何?活躍するエンジニアになるための働き方チェックシート

私が経営しているスタートアップ・新規事業向け開発支援事業では現在副業含めて30名以上のエンジニアの方が参画しており、実際にお客様から寄せられた不満もしくは不満の種になりそうなものを弊社コアメンバーが「反省シート」なるものに記入しています。また、同時にその反省に対する、改善アクション記入と社内共有を行なっています。

今回の記事ではその実際のお客様が関わる開発プロジェクトの中で経験した反省点から、開発エンジニアがプログラミングなどの技術スキル以外で業務中に意識すべき働き方チェック項目として抜粋しました。

このチェックシートで想定しているのは、お客様が関わるプロジェクトに開発のエンジニアとして参画するケース(=「お客様があなたに対してお金を支払い、開発業務を委託されたプロジェクト」)を想定しています。

お客様からお金をいただいて働く上で最も重要な根本の考え方は、発注者側<>受注者側という対面するような関係でいるのではなく、お客様のメンバーの一員にどうなれるか?と考える点はものすごく重要です。では、具体的にどうすれば良いのか、について今回まとめました。

特に、近年フリーランスとして独立される方がすごく増えてきました。今後、個で生きていくことが当たり前のようになり、企業も個人の方に発注するのが当たり前のようになってきた時代にこそ、一緒に働きたいと思われる能力が必要になります。よろしければ参考程度にどうぞ。


活躍するエンジニアになるための働き方チェックシート

これだけは必ず守ろうBasic

Basic 1: まずはレスポンスをする
お客様は早いレスポンスをしてくれる方を信頼します。何か依頼や相談がきたら、コーディングに着手する場合は「対応します」、今は着手できない場合でも、まずは「後ほど確認します!」で良いので何か返事をしましょう!

Basic 2: とにかく些細なことも共有する
例えば、他のメンバーに影響する作業がある場合「これからステージング環境で作業しますー」とか、何かシステム的に懸念点がある場合は「XXが動いていないようなので調査始めます!」など事前に共有しましょう。共有して悪いことは一切ありません。どんどんあなたの頭の中を共有してきましょう。

Basic 3. 品質チェックを最低限行う
例えば、iOS Safariで動いていないじゃん、IEで全く動いていないじゃん、とお客様が問題に気づいて、その往復が何度も続いてしまうと信頼感を損なう可能性があります。もちろん予期せぬ問題は起きるものですが、最低限のチェックは開発担当者として行いましょう。

Basic 4: 期待値を適度に保つコミュニケーションをとる
例えばきちんとした見積もりをせずに、1ヶ月で終わります! と期待値を上げ過ぎることは気をつけましょう。若手エンジニアにありがちですが、それで実際3ヶ月かかったりする場合、ハイパフォーマンスで進めていたとしても、お客様から評価が下がることもあり得ます。

Basic 5: 稼働の透明性を図る
リモートワークが増えてきている中、対面で会えない状況で重要なスキルです。「今週はいついつ働きます」とか「本日XXします」と宣言して進めていくなど、自分の稼働に対してお金を払ってくれている方に対して透明性を出していくことは大切です。

Basic 6: 計画を先に伝え、定期的に計画の進捗を共有する
「このくらいのスケジュールで取りかかります」と実装の着手する前に伝えておくだけでお客様としては安心感があります。また、定期的にその計画通り進んでいるのか、について共有することが大事です。計画の共有なしに、黙々と進められていると、たとえそれが順調に進んでいたとしても、お願いしている側からすると「本当に期日までに終わるんだろうか...?」と不安になってしまうものです。

Basic 7: 別途請求が発生する場合にお客様の了承を事前に得ないで勝手に進めない
エンジニアにとっては「新しく機能追加を依頼されたので、言われたことなのでやりました。」と言いたくなるところですが、それがもし契約外のことである場合勝手に進めてしまうと、お客様は「お願いした工数にお金がかかるものだと思っていなかった/もしくは、もっと安いものだと思っていた」という状況はしばしばトラブルに発展しがちです。追加の請求が発生する場合は、やってからではなく、やる前に必ずお客様から工数的・金額的承認を得ましょう。

これができたらExcellent

Excellent 1: お客様自身が気づいていない重要なことを提案する
「◯◯したら効率的なんじゃないか?」など積極的に事業全体に関わることに関して提言をしてくこと。このように提案していけると、お客様にとってのあなたの印象は単に指示通り作るエンジニアという認識ではなく「このエンジニアの方は事業のバリューを高めてくれる存在だ」と、より信頼を得られることでしょう。

Excellent 2: 大きなシステムトラブルに対して責任感を持ち対応する。対応後にも、再発防止策をきちんと練って実行計画に移す
火消しを率先してできるか、というお話。例えば、システムに大きな問題があり事業に支障をきたしている場合、手をあげたら責任をとらされるのが嫌でついついスルーしたくなってしまいます。このような、誰が責任を取るんだという状況であっても、積極的に手を挙げられる当事者意識が大事です。それによりお客様から一層ありがたみを感じていただけるでしょう。

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以上です。

上記、目を通していただけるとわかりますが、チェックシートと大袈裟に謳っていますが、全て当たり前のことしか書いてありません。

当たり前のことを率先して行う。慣れてくると空気を吸うように実行に移せていくことができます。技術スキルと同じく、このようなスキルもトレーニング次第で改善できます。

初めは意識できないかもしれませんが、少し困った時は「もし自分がお客様の立場だったらどう動いてくれるのが嬉しいだろうか?」と考えてみると徐々にお客様からあなたへの信頼が高められてくると思います。

エンジニアとして働いていると技術にとにかく夢中になってしまいがちですが、しばしばこのチェックシートを思い返して見てください。また、こんなこともチェックシートに加えて欲しいと言ったご要望・ご意見などもありましたらぜひ共有お願いします!

最後に

弊社GAOGAOは現在副業含めて30名以上のエンジニアの方が参画し、グローバル(東南アジア、US、日本など)で15件以上お客様の開発のお手伝いをさせていただいております。

海外出張手当もつくようなグローバル案件も増えてきており、絶賛グローバルでスキルを試してみたいというエンジニアの方(デザイナーの方も)いましたらお気軽に @tejitak までご連絡ください。もっと日本から世界へチャレンジするクリエイターが増えて面白いものに溢れていく世界を実現するための仕組みを一緒に作っていきましょう!

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