忘れないうちに、「オレのウルトラマン」と「シン・ウルトラマン」と怪獣世代」のこと その1
忘れないうちに、「シン・ウルトラマン」とか「ウルトラ怪獣」ものとかについて書いておこう。
先週、公開直後に「シン・ウルトラマン」を観てきた。
正確には、5月14日の15時から。入間市のユナイテッドシネマ の9番スクリーンである。
バックボーンを説明しておこう。
おっさんの思い出語りなどには興味がない方は、この項はここで終了で、「その2」とか「その3」とかから読みなおしてもらってかまわない(笑)
自分は、ウルトラ・怪獣ファン第1世代(最っとも幼い年齢での記憶が、ウルトラQ~ウルトラセブンで、その本放送をリアルタイム視聴した事実を記憶・記録している人)と、第2世代(帰ってきたウルトラマン~ウルトラマンレオ までの同様の人)の中間ぐらいの生まれである。
ぶっちゃけ、初代のウルトラマンについては、「白黒テレビで観た」という記憶があるに過ぎない。
ただ、これは我が母の談なのだが(ほのかに記憶もあるのだが)、
『あんたは、ウルトラマンが大好きだったけど、怪獣が怖くて、怪獣が出てくると、ふすまの影に隠れて、
「ママァ! もう、ウルトラマン、出てきた?」
と、大声で訊いていたよ。
それで、ウルトラマンに変身したところで
「ウルトラマン来たよ!」
って言うと、テレビの前に戻って、座り込んで夢中で観てたよ。
笑っちゃうね』
当時2~3歳ぐらいである。
多分、この時怖かった怪獣は、「アントラー」(笑)。
なお、ウルトラQ の(リアルタイム視聴の)記憶はない。1歳では無理だ。
再放送も「ウルトラマンがいないから怖い」のでほとんど見ていないはずだし、モノクロ作品は、カラーテレビ時代に再放送されることが、どんどん少なくなっていった。
キャプテンウルトラは、大好きだった。
お気に入りは、キケロのジョー。
「異星人の仲間」という設定は、当時画期的だったと思うんだが。
駄菓子屋で売っていた、パチパチはめ込むだけの、安っすいプラモのシュピーゲル号のおもちゃとか、買ってもらった覚えがある(ような気がする(笑))。
セーターの袖をブラブラさせて、バンデル星人ごっことか、やった覚えがある。
キャプテンウルトラは、スペースオペラ的な世界観の「ぬるいSF」で、キャプテンウルトラの宇宙は「青い」。
まぁ、我が家はまだカラーテレビじゃなかったはずだが、多分、空の色は明るかっただろう。
全体に、フィクション感が強く、子供心にも明るいイメージだったんだろう。
ずいぶん、お気に入りだった覚えがある。
まぁ、今風に言えば、本格ファンタジーじゃなくて、ゲームラノベみたいなアレだったと思ってもらえば良いような気がする。
そして、「名作」ウルトラセブン。
今、おっさんになってからは一番好きなウルトラセブンはどうも、まともに見ていなかったようだ。
第一の理由は多分、怖かったから。(笑)
それとまぁ、もちろん家庭用ビデオなんてものは、世の中に事実上存在しない時代の話。
当時典型的「団地族」になっていた我が家の場合、日曜日夜のゴールデンタイムのチャンネル権(死語)は、多分親父殿のものであったろう。
我が親父は、日曜日となると、職場関連だかの地域の実業団だかの軟式庭球協会だかの仕事で、休日もあまり家にいない人になっていったが、帰宅すれば当時の標準的おっさんのルーチンをこなしていたのは間違いない。
つまり、晩酌と野球中継である。
そのためか、ウルトラセブンのリアルタイムの記憶は、あまりない。
思い返すと、怪獣ウルトラ図鑑(大伴 昌司 著/1970年/秋田書店)は、我が家にあった。
イカルス星人とウルトラセブンの表紙のやつ。
「ざるとぼろ布で作る、カネゴンの着ぐるみの作り方」が載ってるやつ(笑)
あれは、当時のこどもたちのバイブルみたいなもんだった。
なので、「ウルトラセブンの記憶」は、再放送と、怪獣図鑑と、おそらく「小学館の学年誌」からのものだろうと思っている。
あと、怪獣ごっこな(笑)
そして、ウルトラマンが帰ってきた。
我が家にもカラーテレビが来ていた。
第一話を観た記憶がある。
イメージは、黒と朱赤。
そして、炎の色。
ウルトラマンに変身する郷秀樹は、背が高くてカッコいいんだけど、なんだか独り言をぶつぶつ言ってる、へんなにーちゃんに思えたことを覚えている(笑)
「帰ってきたウルトラマン」は、よく見ていた。
相変わらずこどものチャンネル権は弱いものだが、少なくとも「観た」という確たる記憶はある。
ただ、「ベムスター」の回は見逃している。
「ウルトラセブンが初めて客演した」回。
ウルトラブレスレットの受け渡しエピソードである。
多分、「毎週、かかさず見る」という習慣になっていなかったんだろう。
前述のとおり家庭用ビデオだの、録画ハードディスクだのなんてものは存在ない(我が家にビデオデッキがやってきたのは、多分16歳ぐらいの時。周囲に比べると遅かった)し、チャンネル権も弱かろう。
そして帰ってきたウルトラマンは光の国へ帰り、そして、「エース」が現れる。
ウルトラマンAは、かなり一所懸命観た。
「超獣」のデザインやカラーリングが派手で、
「あぁ。怪獣とは違うんだ!」って思ったものだ。
ベロクロンとか、バキシムとか。
今思い出したが、「肉筆同人誌」を、この頃作った覚えがある(笑)
画用紙に怪獣やウルトラマンたちの活躍をボールペンで書いて、束ねて、ホチキスで留めただけのもの。
自分が楽しむだけの、自前の怪獣図鑑だが、あまりの絵の下手さに、母親に監修・修正指示されたのを思い出す。
メタリウム光線を放つウルトラマンエースの足が 「 乙 こんな感じになるべきのところが、
人 みたいになっていたのだ(笑)
これが、小学校の4~5年生頃の話だ。
この後、ウルトラマンタロウは、「光の国」のディテール、ウルトラ兄弟→ファミリーへの展開等、内山まもる的ウルトラ世界(笑)への憧憬はあったが、それと同時に、年齢的に「怪獣」よりも「ギター」「音楽」へ興味が移って行ったこともあって、「ウルトラ」からは、フェードアウトしていった。
ウルトラマンレオは「暑苦しいにーちゃん」が主人公で、ウルトラセブンのモロボシダンがレギュラー登場していたのは知っているが、ちゃんと観たという記憶がない。
以降、大人になって、ライターとして関わった雑誌で再会するまで、「ウルトラマン」という世界からは距離を置くことになる。
昼飯前に 概ね2300w
一休みしてまた後で。
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