VRoid2024年振り返り
どうもVRoiderのなおです。
VRoidの制作物の2024年の振り返りをつらつらと書き連ねていこうと思います。
BOOTHに出したモデル
1.古暦ちゃん
最初に出したモデル、古暦ちゃんですね。配布用に作るキャラクターが、まさか「嫌われている経験しかない🐈」だとは思いませんでしたね(?)。古暦ちゃんは最初のモデルなので、シンプルに!とは思って、髪で余計なものを作ることはしない方針で進めました(最初のざっくりラフでは、4個ほどヘイローと猫缶がついていました…)。とはいっても、猫耳の耳毛を髪で作ってふわふわな毛にする、髪のテクスチャ塗りなど、こだわる部分にはこだわりました。その結果かどうかは分かりませんが、X(Twitter)で謎のバズをいただき、スタートとしては良いモデルになったと思います(Vさん企画の方が伸びてほしかった…)。
2.るらちゃん
二つ目にBOOTHに出したモデルです。こすもすちゃん、古暦ちゃんと続き、自分の中で宇宙要素を絡めた設定が着々と形になってきました。その時、「やっぱり広い宇宙を移動するための移動手段と、それに関わるキャラクターが必要だろう」と思い、作ったのがるらちゃんです。銀河鉄道はみんな好きなので(クソデカ主語)。名前は銀河鉄道のカンパネルラから取りましたが、『銀河鉄道の夜』や『999』の設定はあまり参考にせず、宇宙を移動する手段としての「銀河鉄道」だけを残しました。
るらちゃんのデザインは、わりと手の込んだものになっています。これは、古暦ちゃんをシンプルなデザインにした反動もありますが、VRoid界隈のフリーアバターが異様にクオリティが高すぎることも影響しています。「ちょっと張り合ってみたかった」という気持ちが大きかったです。
また、るらちゃんのデザインに板ポリの線路状ヘイローや惑星(?)といった要素が組み込まれており、さらにリボンも軽く作り込んでいます。「髪で髪以外のものをどう作ったらいいか🤔」と考えた時に、何か参考になればと思い、るらちゃんを作った経緯もあります。
3.ハデスさん
ハデスさんには制作理由が2つあります。1つ目は、神話をベースにしたキャラクターを作りたいという欲求があったことです。実はルミナ、リズナも明言は避けていますが、ある一神教の伝承から名前を取っています。私自身、神話がとても好きなので、それをモデルにしたキャラクターを作れたらと思い、今回ハデスさんを作りました。
ハデスさんは、二次創作では悪者にされがちな神様ですが、ギリシャ神話では「くじ引きで冥界担当になった」「奥手すぎて相談相手を間違えた結果、嫁さんをさらってきた」など、不運でありながらまとも(当社比)な神様です。そんなところが私にとっては大好きな神様です。
2つ目の理由は、「ロリ以外も作れる」ことを示したいという思いです。ただ、やっぱりロリ以外のきれいめな顔を作るのは難しいですね。シュッとした目だと「シュッとしすぎでは?」と思ってしまい、まだまだ勉強の余地があると感じています。
また、ハデスさんには衣装も作りました。その衣装も販売しましたが、値段設定がよくわからず、とりあえず100円にしてみました。これが原因かは分かりませんが、服が異常に売れました。
4.ミクさん
8月にマジカルミライを見に行き、自分が3Dモデルを作り始めた理由として、やっぱりMMDが原点にあったな~と改めて気づきました。それから、「なお(茶味)式初音ミクさんを作ろう」と思い、ミクさんを制作しました。
とりあえず形は完成しましたが、まだVRM→PMXの変換が行えておらず、MMD用のモデルとしては未完成です。なんとか仕上げて、MMDで動かせるようにしたいと思っています。
次の販売用モデル
今の段階では、次のモデルは日本神話から好きな神様をモチーフに作ろうかと考えています。それに伴い、和服でデザインしたいと思っています。ただ、VRoidの今後を考えると型紙の追加は期待できなさそうなので、思い切ってBlenderで衣装を作ろうかと悩んでいます。
とりあえず、次のネオケットや販売イベントなどで出品できるように、モデル制作を進めていきたいです。(モデルだけでイベントに出られるのかは、正直よく分かっていませんが……)
依頼モデル作り
今年は、桃園なるみさんと駄天使ぼたんさんの2モデルを依頼を受け製作させていただきました。そこを振り返っていきます。
桃園なるみさん
なるみさんの依頼は、素体のみ(衣装なし)での制作依頼でした。素体のみでの依頼は初めてだったため、少し難しい部分もありました。ただ、やること自体はいつもと変わらず、資料の色を取り込み、ひたすら似るように塗り進めるだけです。今回は素体のみの依頼だったので、衣装の影を落とさず、より衣装を変更しやすいテクスチャに仕上げることを意識しました。
実際に作業を進めてみると、汎用性を考慮する必要はありましたが、苦手な衣装デザインをしなくてよかった分、スムーズに作業を進められて安心しました。
余談ですが、なるみさんのお披露目は9月でしたが、依頼自体は6月ごろに受けていました。当初、作業期間は3か月と見積もっていただいていましたが、実際には1か月で完成しました。もう少し長期のリテイク期間を想定していましたが、予想以上にスムーズに進められました。
駄天使ぼたんさん
駄天使ぼたんさんの3Dモデルを制作しました。ただ、リデビューに伴い立ち絵も変更されたため、現在(2024年12月時点)では旧モデルとなっています。
ぼたんさんのモデルは、全身(衣装込み)のご依頼でした。また、制作にあたり「塗を変えたモデルにしてほしい」という要望も添えられてました。この要望は少し難しく、○○(私のモデル)の塗っぽくしてほしいというコメントがありましたが、塗を変える過程で色合いも変更する必要が出てきました。そのため、どの程度原画の色と異なる仕上がりにするか、色々と試行錯誤を重ねました。
この過程で特に難しさを感じたのが、ピンク色の扱い方です。私は色の感覚が人よりおおざっぱなようで、ピンク色の範囲がぼたんさんの認識よりも広かったらしく、色を合わせるのに苦労しました。(「脳で思っている色の範囲をカラーコードで指定できるサービス」とか、本当に欲しいですね…)。最終的にOKはいただけましたが、まだ「正解」の感覚を完全に掴めたわけではありません。
さらに、ぼたんさんのご依頼では立ち絵通りに作る必要はありませんでしたが、私自身「ママさんに筋を通したい」という思いがあり、立ち絵通りのモデルも別途で制作しました。このモデルはあまり日の目を浴びる機会がありませんでしたが、可愛く仕上げられたので、これも供養として記しておきます。
ファンモデル
今年もファンモデル企画と称して、Vtuberさんの3Dvroidモデルを5人ほど作りました。企画の反省点や全体の振り返りは下記の記事で書いてるので、この記事では各モデルの拘り点や反省点などを書いていきます。
1.葉竜らぷるさん
らぷるさんは個別の記事がこちらに詳しく書いてあるのでこちらを読んでいただけると助かります
2.缶おとかさん
おとかさんは何といってもアニメ塗(?)がすごくかわいいモデルに仕立てられたと思います。この塗は一見簡単そうに見えますが、少しでも塗位置が変わるとおとかさんのイメージから離れるので結構難しかったです。
また、今回無理やり袖を作りましたが、ウェイト塗頑張って萌え袖化する処理も後でやりたいと思ってます。(あとおとかさんは別の髪型も作りたい)
3.游生イルさん
まず、游生イルさんは11月30日付で活動を終了されました。改めて、これまでの活動お疲れさまでした。
游生イルさんのモデル制作では素体のみを担当し、衣装は蛸壺様のジャージメイドを着用していただきました。今回、素体のみの制作となった理由は、イルさんの衣装が一定の厚みを持たせることで映えると判断したためです。しかし、これをきっかけに「似合う衣装屋さんを選ぶ楽しみ」を発見できたことは新たな発見でした。素体のみの制作も良い選択肢だと感じました。
素体制作で特に力を入れたのは、色使いとリング状の髪です。普段は彩度の高い色を使いがちですが、イルさんの淡い色遣いに合わせて彩度を抑えた配色に挑戦しました。これにより、色彩の勉強にもなりました。また、リング状の髪については、ヘイローを作ることはよくありましたが、髪としてリング状に仕上げるのは初めての試みでした。そのため、塗り込み作業を特に頑張りましたが、思った以上に難しい工程でした。
全体を通して、とても可愛く仕上がったモデルになり、イルさんの配信で使っていただけたことが本当に嬉しかったです。
4.せつ花さん
せつ花さんの制作では、ケープ問題とリボン問題に直面しました。ケープ問題とは、VRoidにはケープに適した型紙がほとんどないため、ケープを作るのが非常に難しいという問題です。一方、リボン問題は、リボンの尻尾がくるくる巻いていたり、織り込まれていたりするデザインの場合、無理やり板ポリで作るしかないという問題です。この場合、無理にメッシュで作ろうとすると、アウトラインが崩れてしまうことが多いです。
これらの課題を踏まえると、Blenderの勉強が必須だと感じています(自戒)。また、個人的な課題として、VRoidのショートボブにおいて「どこまで後ろ髪を盛っていいのか」が、いまだに掴みきれていない点もあります。
5.甘兎るなさん
甘兎さんの制作では、パーツが非常に多く、服の構造も難しかったため、VRoidでできる限り再現することを目指しました。ただ、振袖などはVRoid単体ではどうしても作れないため、Blenderを使用する必要があると感じました。
素体自体は、なかなか可愛く仕上がったと思っていますが、元絵があまりにも可愛いため、それをどこまで再現できたかと言われると正直自信がありません。自分の実力不足を痛感しました。もっと技術を磨いて、さらにクオリティの高い作品を作れるようになりたいと思っています。
ファンモデル全体まとめ
今年モデルを作っていて、素体までは『いいじゃんいいじゃん』とトントン拍子で行ったのですが、やはり衣装となると厚みだったりvroidで不可能or難しい形状だったりが多くてやっぱりblender技術があればな~と思いました。
なので、今後はうまくblenderを取り入れて作っていけたらなと思います。
また、私の気のせいかもしれませんが。今年作ったVさんは、休止だったりいろいろと負のことが起きてる気もしないでもない…もしかしてこの企画は呪いなのか….
旅行フォトのVRoidモデル利用
今年から、というわけではありませんが、noteに旅行記を書き始めました。実は以前から自分用に旅行記を書く習慣はあったのですが、公開するのは今回が初めてです。
私は基本的に一人旅が多いので、ワイワイした写真はもちろん、自撮りもありません。そのため、撮った写真を自分で見返す分には楽しいのですが、人に見せるとなると少し味気ない印象がありました。この課題を解決するために、自キャラのVRoidモデルをVRMPosingDesktopで写真に合成してみたところ、これがとても良い効果を発揮しました!何気なく撮った風景写真や料理の写真が、一気に華やかに見えるようになります(オタク的感想)。
一人旅オタクは全員VRoidモデルを作るべきだと思っています。また、この過程で普段使いできるVRoidの衣装やショップについての知識が自然と増え、「おすすめの服を教えて」と聞かれた際の引き出しが増えたのも大きな収穫です。とても良い体験でした。
それにしても、noteの旅行記にVRoidタグを付けていないのに、意外とたくさん❤をいただけているのが本当に謎です。どこに需要があるのだろう…🤔?
プリセット+αでvroidぽさから抜け出す試み
「プリセット+αでVRoidぽさから抜け出す試み」をテーマに、顔篇だけをnoteに投稿しました。軽い気持ちで「3〜4❤くらい取れればいいかな」と思っていた記事でしたが、なんと28❤もいただきました。予想外の反応に驚いています。
これは続きを書かねばと思い、現在、体篇と髪篇の執筆を予定しています。作業動画も録画済みなのですが、記事化には不慣れな部分もあり、どうしても時間がかかっています。気長にお待ちいただけると嬉しいです。
それにしても、なぜこんなに多くの方に見られているのか……感謝と同時に素朴な疑問を感じてます
頂いたファンアート
実は実は閑咲あめさんとKadoさんから今年はありがたいことにファンアートを頂きました。あめさんからは古暦ちゃんのイラスト、kadoさんから誕生日にSDイラストを貰いました。
とてもうれしい!ウルトラ感謝です!!!
閑咲あめさん
x(旧twitter):@Rosechur_Anime
VRoid Hub
kadoさん
x(旧twitter): @masakikado
VRoid Hub
あめさんの古暦ちゃんのファンアートとてもいいですね。なんといってもあめさんの塗で古暦ちゃんが塗られてて凄く良き。細かいところでは前から見られる髪のインナーカラーが魅力的ですごく良き。
kadoさんが誕生日に送ってくださったイラストです。眠そうな表情がとても素敵で👍!また、柔らかい線がとても可愛らしい仕上がりになっています。さらに、おにてんどんも同じポーズなのが、kadoさんのイラストではよくある特徴で、それがすごく自分の好みにハマっています!!
来年の抱負・やりたいこと
1.依頼ページの整備
現在、依頼はX(旧Twitter)のDMで受け付けているのですが、分かりにくく、詳細をまとめたページがない状態です。そのため、依頼ページをきちんと整備したいと考えています。正直なところ、今は依頼ページやポートフォリオがないのにモデルの無償制作企画をやっているので、界隈としては少し不健全な状況だと思っています。
また、企画に参加してくださる方も「なんだこのうさんくさい人は……」と思われている可能性があり、頼みづらいだろうなと感じています。だからこそ、依頼内容や実績を分かりやすくまとめたページを作り、添付できるようにしたいです。
2.Xneoket or Vketに出品
実は、去年の目標は「市場にモデルを出すこと」でした。その目標を無事に達成できたので、来年は販売イベントに出展してみたいと考えています。ただ、モデルだけで出展できるのか……?という一抹の不安も正直あります。
3.VRoid+Blenderの導入
前述のとおり、Blenderの必要性をひしひしと感じています。また、VRoidStudioがフルスクラッチモデルの導入を視野に入れている方向性が見えるため、今後の理想形としては「VRoidで素体を作り、Blenderでアクセサリーや衣装を制作する」という形を目指したいと考えています。
ただ、最初から衣装制作に挑むのは少しハードルが高いので、まずは帽子などの小物から徐々に導入を進めていきたいと思います。