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Vtuberのファンモデルを10人作ったので振り返り

どうも。初めましての人は初めまして
主にVRoidを使って3Dモデルを作っているなおです。

今回、Vtuberのファンモデルが10体になりましたので。その感想などを書き散らしていきたいと思います。よかったら見てください


思ったことなど感想・振り返り

企画によるフォロワーの増加

 私はX(旧twitter)の固定ツイで作るモデルを募っていました。いわゆるVtuber系の企画というものでしょうか。それを去年と今年はやってました。
 ファンモデルの対象を決めるという行為は私のファンモデル製作過程で多くの時間を要しています。今回の固定ツイをすることで、時間とエネルギーは削減できました。

 また、今年のRT数だけでも去年のRT数の約4倍になりました。こんだけ個人Vさんが増えて需要が出てきているということでしょう。
 これだけ聞くとフォロワー稼ぎにいいかも?と思うかもしれますが、フォロワーはあんまり増えていないので、フォロワー稼ぎを目的にやることをおすすめしません(作るエネルギーはそれなりに要るのでコスパは悪いと思います)。まぁ私の立ち回りがフォロワー稼ぐムーブではないのでこの結果なのかもしれませんが…

クレジットについて

 自分はうっかりミスなどで揉めたくないので、利用規約にクレジットの表記は義務化はしていないのです。
 ショートなどの簡単な投稿はクレジットはなくても気にならないですが、長めの動画(MMD等)などでは載っていないと(載ってないか…)と思います…
 理由を説明すると、自分はよく気になったモデルを見かけると製作者を探るのですが、これが少しでもし易い環境になってほしいのです(結構製作者様を見つけるが苦労するケースが多い)。
 なので、動画などの大きめなコンテンツでは是非クレジットを載せてほしいです…もちろんこれは規定外の事で自分の好みといえばそれまでなのですが…

改変(?)の扱い

 蒼鷹さんが最近、作ったモデル(憶測)からVRoidの新モデルを作ってるのを見かけます。この場合をまったくもって想定してなかったのでいい意味で驚きました。

 立ち絵からコンセプトアートに近い明るめな肌色になっていて、髪ボリュームも足されて、良さてんこ盛りのモデルなので、もっとアピールしてほしい(制作の苦労や、拘りポイントとか、動画化してほしい)!

 ちなみに、改変で思いましたが。衣装の変更は人によって改変扱いで考えていますが。私としてはVRoidの標準機能なので改変ではないと思っています。
 てか、せっかくvroidなのでもっと着せ替えて遊んでほしい。

ママ(絵師)さんに対する敬意

 モデルを作るうえでママ(製作絵師)さんに対する敬意は絶対わすれてはいけないと思っています。
 ここで地味に困るのが、立ち絵(Live 2D)とコンセプトアートの絵師さんが違うということがあったときです。色や塗手法が違い、印象が異なることがままあります。私はこの場合、ママさんを尊重して立ち絵の印象を優先することが多いです。ただ前述の蒼鷹さんがコンセプトアート寄りな肌色にしているのを考えると、少し難しい問題かなとも思っています(まだ正解はなし)。絵師さんそれぞれに良さがあるので非常に悩ましい。

技術的な振り返り

クオリティと時間

 ここではクオリティは立ち絵にどれほど似ているかという達成度と定義します。
 クオリティの観点で、とりあえず作ってみてわかったことは時間をかければかけるほどクオリティが上がるということはまずなかったということです。
 複数人作った後に以前に時間かけて作ったモデルを見て、今ならこういうやり方で時短しつつ同様のクオリティを出せるかも。と考えることがしばしばあります。
 ある程度自分が許せるラインを設定して、そのラインを少しでも超えられたら公開ぐらいの方が長期の目で見るとクオリティが上がっていくのだと思います。ここでライン設定を決めるときは他者のモデルを比較しないで自分のモデルだけで決めるほうがいいと思います。他者のモデルと比較してライン設定すると、自分で作れもしないラインを合格ラインにしてしまい落ち込むというケースに陥りかねないので

 また、立ち絵の塗に関して。厚塗りだから難しい。アニメ塗だから簡単という訳ではなかったです。アニメ塗は塗箇所が少ない反面、少しでもズレると微妙になります。厚塗りは塗のズレに違和感がアニメ塗に比べて少ないですが、色の混ぜ具合やぼかし具合がストレートに効いてきます。
 それぞれの塗の違いで難しさのベクトルも変わってくる感じがします。(イラスト経験がそれなりにある人はここらの説明がもっと詳細にできそう….)


JPGとの殴り合い

 ファンモデル、これが一番きついです。前にどっかでも書いたと思いますが、JPGは拡大するとノイズののる量がますので実質的に拡大はできません。
 また、色味に関して、スポイトでとってもjpgだと正しい色は取りずらいので見比べるとえぐいほど色合いが違うということもよくあります。この補正が少々面倒。
拾える資料はJPGなので、参考資料として使わないといけません。しかしながら、やる気を引き上げるのにも大量のエネルギーが要りました。

『pngで配れよ』とたまに心の闇の部分で思うのですが、PNGだと渡したときに悪用される可能性が高まってしまうので迂闊にPNGを配る訳にはいかないと思います(そもそもこんな胡散臭いやつにPNG渡したくないだろうし…)。

本業と時短術

 私個人、VRoid製作が本業でもないし本業が終わった後にちまちま作っています。ここで若干触れましたが、時短して作るというのが重要だと改めて思いました。
 もちろん、時間をかけて最高のものを作るべきという考えがあると思いますが、私は少しでも3Dを持つVさんが増えてほしいという思想の元にこの活動があるので、ある程度のクオリティで数を作りたいと思っています。

時短術についてある程度下記にまとめます。
・期限を決める
→私は月1体と決めて製作してました。デッドラインを決めることで、作業を分割化し、作業の重み付けをできるので重要です。
 分割化とは前髪作り、瞳作り、アイライン作り、衣装のリボンつくりなどモデルのパーツごとに作業を分けることを指します。これを行うと、進行度をつけることができるので実感が完成までのイメージが付きやすくなります(例:前髪:10%、後髪:10%…. 今日前髪できた残り90%だ(*^▽^*)という感じで)
 作業の重み付けとは。完成度を図る上でどのパーツが重みを持ってるか把握するということです。
 例えば、らぷるさんを例にとると、しっぽ、太めなツインテール、角、頭フリル、これらを再現できればある程度らぷるさんとして認識できます。上記のパーツは作業重み付けを高く設定し時間をかけるかわりに他のパーツについては時間を短略する。といった形で割ける時間を工夫して頑張るところと頑張らないところにうまく分けるのが重要だと思います。
 この重み付けをやっていくと、この立ち絵だとどこが重要かがだんだん見えてくる気がします。

・今日やることを決める
 なんとなく、vroidstudioを開くとだらだらと気になる箇所                                                           からいじりはじめ、寄り道が更なる細道にそれ、作業を振り返ると、全体からするとあまり時間さくひつようがなかった拘りだったなということが稀によくあります。
 なので、やることを決めてからvroidstudioを開く方がいいかと。例えば、瞳の塗をやるとか、髪のベーステクスチャを塗るとか。作業量の大小はその時のテンションと体調によりますが、やることを決めてその作業を全うする、進行度を見極められた後に寝ると、細道ループよりはぐっすり眠れるのでメンタル的にもこっちがいいかと思います。

・完成(100%)させないで公開
 これは、あくまで私の考えです。
 ファンモデルの100%完成というのは完璧に立ち絵通り作るということを指します。しかし、3Dの仕様上完璧に絵を再現というのは無理がある局面があります。
 例えば、三面図が与えられたとき、正面図では輪郭のラインに髪がかかっていても側面図では輪郭より後ろの耳らへんに髪が来ていることがあります。この時点で一方をとると一方が成り立たない状態となり完璧にとは無理があります。
 上記は絵と3Dの性質の違うことから発生する完璧が無理という話ですが、シンプルにスキルが足らず塗の再現が今一というケースも過分にあります。というかこの場合が多い。この場合公開するか悩むところですが、自分は公開に踏み切った方がいいと思います。
 まず、塗の再現が今一という状況ですが、公開したらあまり突っ込まれないということもあり、自分だけが気にしていたということも十分にあります。
 逆にいうと、公開後に塗が似てないと突っ込まれたときに修正するぐらいの心持ちでも十分だと思います。別に一回の公開が最期というわけでもないですし、修正を重ね完成度を挙げていけばいいと思います。一人で答えがわからない修正の旅に出るのはなんとも苦しいので…(まして上記の通り絵の完全再現は仕様上無理な場合があるし…)。

VRoidでできることを見極める

 VRoidはモデリングソフトではないので造形が苦手という面があります。特に衣装についての造形は限られ、また薄い衣装しか基本的に作れません。
 Vtuberさんの肩だし衣装について、VRoidでも正面から見ればある程度再現できますが、薄いので側面や斜めから見ると(ちょっとなんとかならないかな~)って良く思います。
 ここは割り切ってvroidで作ってしまおうというのも重要です。最初にVRoidで作ると明言している場合は、これで押し通していいと思います。
 もう一つは、いわゆる逃げになるかもしれませんが素体(衣装以外)のみを作って公開するという手です。自分はイルさんの時にこの手を使いました。イルさんの衣装は厚みが重要なデザインでvroidで作ってもコレジャナイ感がでたのでこの手を使ったわけですが、正直これでも自分は全然いいと思います。別にフルスク依頼を受けてるわけではなく、あくまで無償なので…

イルさんの衣装:ジャージメイド 蛸壺さん
https://booth.pm/ja/items/5152014

blender導入について

 前述の部分でVRoidでできない造形はやはり悔しさを感じることがあります。自分はblenderとVRoidのミックスについてまだ勉強が足りていません、なので10人はVRoidのみで作りました。
 10人目以降作るかは未確定ですが、作るとしたらblenderの勉強をかねてblender+vroidということでチャレンジしていきたいと思います。blenderから逃げてきてVRoidやってるのに結局blenderに帰るというのはなにか奇妙な気がしますねw


まとめ

 勝手に作るという意味で気軽に始めたファンモデル作りも十人になり、結構楽しくやれせてもらいました。勉強の意味でもすごく貴重な体験でした。
 今後はblenderの勉強など余裕持たせて活動をしていきたいので、ファンモデル作りは減るかもしれませんが続けるとは思います。
 その時はどうぞ、よろしくお願い致します。

制作モデルの集合絵
前列 2023作成 後列 2024作成

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