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世界を創る
世界を創る。なんて甘美な響き。
新しい言語。新しい地名。新しいキャラクター。
1つ1つが意味を成し、歴史を刻み、人の心に影響を生む。
そんな
「現代の歴史上にはない世界を再現する人」は、神の遣いか、天才か。
私はいつも、そんな人の頭の中を、覗いてみたいと思う。
何を考え、どのように再現するのか。
小説家も、ゲームディレクターも、アートクリエイターも、その人にしかない「世界の描き方」があるのではないか。
考え始めたら、夜も眠れない。
その仕組みを全部知りたい。
茉莉花官吏伝は、種類が違う何人もの天才が登場し、全ての思考が機能する。
アル・トネリコは、仮想言語と独自世界のルールで、潜在意識の仕組みを描く。
東京幻想は、リアルな場所の時を進め、まだ見ぬ未来を表現する。
人が人として生きる時、絶対に外せないのが、この想像力だ。
どんな言葉を使うと、人の心理は動くのか。
どんなプログラムを用いると、見えない世界を理解させることができるのか。
どんな見せ方をすると、それを「リアル」と思い込ませられるのか。
私たちはすでに、これらを知っていて、簡単に使用することができたはずだ。
でも、自由にならない。
もどかしい思いをしているのは、単なる暇つぶしである。
願いを叶えるのは簡単。
想像さえできれば、本来は全て叶えられる。
それでは面白くないから、叶わない体験をし、自由にならない感情を得て、豊かだと楽しんでいる。
私たちは、今ここにいるだけで、最高・最善の世界を創り出している。
だから認めたらいい。
私は今この瞬間も、このうえなく幸せだと。
誰が何と言っても、これは変わらない事実だと。
泣いても、笑っても、怒っても、きっと明日も同じ毎日を送るだろう。
それが私という人間で、私を創る構成要素なのだ。
さて、そんな「私」を変えたいと思ったら、どうすればいいのか?
同じ毎日の連鎖から抜け出し、さらに幸せになりたい。
もっと違う世界を生きたい。
その欲求を満たすには、今歩んでる道から隣りの道へ、登っている螺旋階段から隣りの階段へ、飛び移ったらいい。
実に単純で、簡単。
だけど、難しい。
それは、隣にあるにもかかわらず、他の道や階段が見えていないからである。
見えない道や階段を探すのは、見えていないから故に難しい。
見えていない。それは、存在していない、と同義だからだ。
存在していないのなら、創り出せばいいだろう。
あるか、ないかにこだわらず、創り出してしまえば解決する。
その解決方法は、私たちの頭の中に、すでにプログラムされている。
生まれつき、知っている。
ただ、今は別のプログラムが優位に作動しているため、その機能を停止しているのだ。
あなたは、このプログラム変更をしたいだろうか?
それとも、今のままがいいだろうか?
もしプログラム変更に興味があるのなら、私に1時間預けてほしい。
これまで見てきたものとは似て非なる世界を、目の当たりにすることだろう。