凡人のための就活入門(まとめ)
※2022/3/31 加筆修正
※以下は大学4年生時に公開したnoteになります
見返すと青臭い内容ですが、どなたかのお役に立てば何よりです
1.はじめに
こんにちは。noteをお読みくださってありがとうございます。高井です。
偏差値50・非体育会系・留学経験ナシ・TOEIC未受験・コンペや大会の出場経験ナシ・長期インターンの経験ナシ・飲食バイトの自分ですが、先日無事に就職活動を終える運びとなりました(最終的に計3社から内定をいただく結果となりました)。
大学3年生の夏に1dayインターンに参加していたときは、まさか自分がこんなしんどい人生を歩むことになるとは思ってもみませんでしたが、ここまで細々と、あきらめず就活を続けてきてよかったです。まずは置かれた場所で頑張りたいと思います。
このnoteでは「凡人のための就活入門①~④」のまとめと称して、「はじめて就職活動をする学生向け」にこれまでの就職活動について記していこうと思います。
自分は大手企業から内定をいただいたわけではありませんし、商社を狙っていたエリート就活生でもありません。意識の高い方向けというよりかは、平凡な学生向けのnoteになるかと思います。どなたかのお役に立てれば幸いです。1万3000字程のボリューム(関連noteも含めると2万字)がありますので、お時間あるときに、よろしいようにお役立てください。
※あくまで個人の意見・記録になります。正解ではありません。
※このnoteを執筆するにあたり、多くのキャリアアドバイザーの方のアドバイスを、出典元を明らかにした上で引用させていただきました。問題がある場合は、恐れ入りますがご一報いただけますと幸いです。
2.やさしいせつめい
最初に、就職活動についてやさしく説明していきます。一番わかりやすいと思うので、まずはまるごと受験に置き換えてみます。
説明会は学校説明会、インターンはオープンキャンパス、エントリーシートは自筆の願書のようなものをイメージしてください。ただ、就活の場合、オープンキャンパスに参加すると、早く入試を受けられる仕組みがあります。それが早期選考です。AO入試や推薦入試のイメージに近いです。インターン参加者にのみ、企業の公式サイトやナビサイトよりも早く本選考の案内が届いたりします。
そして、就活は受験と違い、第一志望の試験日が滑り止め校より早かったり、「思えばあそこが第一志望だったな…」と後悔したりすることが、往々にして起こります。なるべく手を抜かないことをオススメします。
また、就活を始めてから必要になるのが「A4サイズの封筒・切手・大学指定の履歴書・成績証明書・証明写真」です。特に成績証明書は発行に時間やお金がかかることが多いので予め準備しておと吉です。
3.よくある質問
就職活動っていつから始めればいいの?
長期インターンに行くようなガチ勢ではない限り、3年生の6,7月頃にはインターンに参加し、10月~1,2月にかけて早期選考の参加とSPIの対策(私はこれといってしませんでしたが)をしておくと安心かな~と感じました。
いずれにせよ、4年生の3,4月頃に行われる本選考を堂々と受けられるようにしておくのが重要です。
企業のウェブページ、どこも同じに見えてくる…。
カタカナ用語が多過ぎて、自分も一時期、英和辞典片手に読んでましたね…(実話)。 最初は審美眼が足りないのでしんどいですが、たくさんの企業の説明会やウェブページに触れることで、企業独自の強みを見抜く力が自然と養われるかな~と思います。
「エントリー完了」は「選考スタートのお知らせ」ではありません!
自分も大学3年生のときに頭こんがらがったのですが、ナビサイトに表示されている「エントリーボタン」を押せば勝手に選考が始まるわけではありません。「エントリーボタン」は、貴社に興味がありますよという「アピールボタン」に過ぎないからです。
エントリーボタンを押す→企業から説明会の案内が届く→履歴書提出(メール/郵送)やGoogleフォーム回答のお願いメッセージが届く→指定された書類やデータを提出する…
この「指定されたデータの提出(書類審査)」を提出して、書類審査に通って初めて、グループディスカッションや面接といった本選考を受けることができます。大手企業では説明会を視聴する前に書類選考を行う場合すらあります。「エントリーボタンを押したからとりあえず申し込み完了」などと思わないようにしましょう。ちなみにこれは自戒です(ポンコツ3年生でしたね…)。
インターンに行かないと本選考には通らないの?
志望企業によりますが、一部の大手企業以外はインターンに参加しなくても内定はいただけます。なので、一度もインターンに参加したことがないからといって悲観的にならないでください。
私はマザーズ上場の某企業のインターンに参加した際、プレゼン発表で表彰されたことがあります。が、その企業の早期選考では早々と落ちました。結局、本選考に通る人が内定をもらえるのだなあと思います。
じゃあインターンと本選考は関係ないの?
もちろん関係は大アリです。企業が早い時期からインターンを行う理由は「優秀な学生を、他の企業よりも早い時期に囲い込みたいから」です。インターンに通った方は、まずは早期選考の1次面接通過を目指して行動しましょう。
業界も業種も絞れない(泣)
自分が好きなことや得意なことは見つからなくても、苦手なことや、やりたくないことから消去法で業界・業種を絞っていけば大丈夫です。むしろ「好きなこと=向いていること(適性がある)」だと勘違いして、業界や業種を早々と狭めてしまうことの方が危険です。自分はこのパターンでした。「やりたい仕事」と「向いている仕事」の二軸で就活を進めるのがおすすめです。
業界を絞るのはハイリスク?
対策を効果的に行えるという点では有利だと思います。
が!自分の場合は、業界にこだわり過ぎたまま就活してしまったために、自ずとエントリー数も少なくなり、選考経験が周りより大幅に少ないまま4年生の夏を迎えてしまいました…。
できることならば業種や適性を軸にした企業選びも平行しておこない、万が一業界を変えることになっても焦らないようにしておくとよいかと思います。何はともあれ、まずは選考をたくさん受けてみることをおすすめします。
エントリーする企業は一覧にまとめたりした方がいい?
「応募書類を提出した後(or書類選考通過の連絡がきた後)に」まとめるようにしましょう!
取り急ぎエントリーだけしておいて、気になった会社の中から期限の早い順番でエントリーシートを書いていくのがベターです。
一覧にまとめてからエントリーしようとすると物凄く時間がかかる上に、まとめている間にエントリーが締切になってしまうこともあるからです。ESは出すのが早ければ結果も早くわかることが多いので、その後の身の振り方も考えやすくなります。応募書類は一刻も早く書き始めましょう。
学歴フィルター怖すぎ~!
しょうがないですね!!大学受験終わっているので!!せめて後悔が少なくなるように振舞うしかない。
そもそも学歴フィルターは「選考の質を高めるべく、志望者の下位層をふるい落とす(選考人数を減らす)」ことを目的に設けられている考え方です。「学歴フィルターでふるい落とされる境界線」のランクにある大学の場合、ESなどで差をつけることによって学歴フィルターに太刀打ちできるかもしれません。また、学歴はあくまで「論理的思考力が優れている可能性が高いかどうか見定めるための指標」であって、絶対的評価ではありません。学歴だけで他の就活生を見下したり、自分を卑下されたりしませぬよう。のちのちしんどいです。
サークルをやっていたせいで、留学や長期インターンといった経験が無いのですが…。
「学生時代しかできないこと」をやり切ったのだから胸を張りましょう。
好きなことだけやってたといっても辛いことも絶対に経験してきたはずで。だからこそ「自分がどんな状況で・どんな風に頑張ったのか」「なぜ頑張ることができたのか」を見つめ直して、過去の自分を褒めてあげてください。これは過去の自分に送る言葉です。
そして何より、企業が重視するのは
の3点です。留学や長期インターンに行っている学生だから採用されやすいのではなく、彼らが「ビジネスについて理解し、相手の立場になって説明することが上手」だから採用されやすいのです。実際、私が一緒に選考を受けた学生の9割近くはサークルやアルバイトの経験を自己PRしていました。焦らず選考に臨みましょう。
履歴書を書くときのノリがわからん!
文体のかしこまり具合などがイメージしづらい場合はOnecareerや就活会議といったサービスを使って、選考通過者の履歴書に目を通してみるのがオススメです。「ふ~ん、こんな感じなのね」と目を通すだけでも気持ちが軽くなります。
履歴書にバイトの経験って書いていいの?
アルバイトは基本的に職歴扱いされないので書きません。
自己PRでバイトリーダーの経験等を書きたい場合は、自己PR欄にその旨を書きましょう。企業の長期インターンやアルバイトに参加した等、特殊なアルバイトをされた方は記入してもいいかもしれません。もちろん、企業から指定があった場合は記入しましょう。
履歴書を修正液や修正テープ、二重線で修正しても平気?
線や汚れを消す程度ならいいかもしれませんが、文字を書き損じたら基本的には書き直しがよいと思います。時間ギリギリで誤字ったときは心のなかで謝りながら提出していましたが…。また、丸カッコなどのような情報を補足する記号もあまり使わない方がいいです。
履歴書は使い回していいの?
基本的に「使い回しは厳禁」です。採用担当もプロなので、コピペで作ったESだとすぐにわかってしまいます。テンプレートを用意した上で、
の、3つの修正を行ってから提出しましょう。
履歴書に書く内容って企業ごとにガラリと変えた方がいいの?
自分も当初は変えるべきかと思っていましたが、結論としては「ガラリと」変える必要はないと思います。
そもそも新卒採用はポテンシャル採用なので企業側は「性格や価値観(=入社後に企業に貢献してくれる可能性が高いかどうか)」をみています。スキル(資格/使用できるソフト)等はそこまで求められていません。つまり「自主性」「誠実さ」など、業界や職種が変わってもアピールできるような強みを精査しているわけです。
くわえてスケジュールが過密になってくると、面接の前に「ここの企業はどんな自己PRをしたんだっけ?」とESを読み返すのが億劫になります。また、1社の回答に充てられる時間も短くなってしまいます。なので、基本的には2,3パターンのテンプレートを用意し、業種や業界によってそれらに修正を加えるやり方がベターなのかなと思いました。
自分のセールスポイントってこれが正解なのか…?
これはしょうがないのですが、就活初期に受ける企業のESは上手く書けないものです(仮に第1志望の企業の選考が早い時期だったとしても、上手く書けないものは書けない)。
私も15社くらい書いた段階からやっと文章が垢抜けてきた気がします。書類選考通過率を高めるためには一人で悩みながら書くのではなく、「書く→エージェント/OB,OG /新卒ハロワの方/親/友人に読んでもらう→書き直す→誰かに読んでもらう……」というサイクルを回すことが最も有効です。
留学経験を書くと、海外派遣に行かせられちゃったりするんですか…?
これは面接官の方に実際に言われたことがあるのですが「留学経験で海外派遣を決めることは100%ない」そうです。1年以上の留学経験や実際に英語で活躍した経歴等が無い限りは、海外派遣を打診されることは十中八九無いと思います。
履歴書を送るための封筒に書く宛名って「◯◯様」と「◯◯御中」どっち?
採用担当者個人宛てに送るなら「様」で、企業や人事部に送る場合は「御中」です!
4.就活の流れ
①自己分析・他己分析を行う
まず就職活動は「自分がやりたい仕事」と「自分が向いている仕事」の二軸で行うことをオススメします。そもそも「やりたいこと=向いていること」とは限りませんし、万が一「やりたい仕事」の選考に全て落ちた場合、「向いている仕事」で就活するしか活路が残されていないからです。
では「自分がやりたいこと」「自分が向いていること」を見つけるためにはどうすればいいのか? そこで行うのが自己分析と他己分析です。
【自己分析】
自己分析とはその名の通り「自分について深く知ること」を指します。
具体的な方法としては、
等があります。
特におすすめの方法はマインドマップです。手書きよりもとっ散らからないし、感覚的に整理できるし、時間もかからないからです。
また、「自分史」は最終面接のプレゼン課題として指定される場合もあります。課題に指定された場合は、ぜひマインドマップを活用してチャレンジしてみてください。
【他己分析】
自己分析も大切ですが、自分一人でウンウン考えていては客観的な視座を得られません。友人・家族・OB,OG・エージェントなどを頼って、客観的な自己分析(=他己分析)も行った方がベターです。
具体的なやり方としては「私を紹介する場合にどのような点を紹介するか教えて欲しい」と頼んでみること。
の3点にフォーカスして答えてもらうと、お互いやりやすいです。
②求人を探す
ナビサイト、オファー型サービス、就職エージェント等を利用して求人を探し、エントリーします。通知が多いサービスもあるので、登録する際は注意しましょう。
【ナビサイト】
・マイナビ(Android版/Apple版)
・リクナビ(Android版/Apple版)
・indeed(Android版/Apple版)
・業界特化型ナビサイト(こちらも要確認)
ex)マスナビ、クリ博ナビ、シンアド就活、グラフィカルジョブ、cinra.job(転職者向け)
【オファー型サービス】
・Offer box(Android版/Apple版)
・Wantedly(Android版/Apple版)
【就職エージェント】
就職エージェントにも得意分野と不得意分野があります。「〇〇エージェントでは紹介してもらえた求人が△△エージェントでは紹介してもらえない…」なんてことも。必ず複数のエージェントサービスに登録し、比較検討しながら使用してみてください。
正直、エージェントは「どんな担当者に担当していただけるか」によって効果が大きく異なります。「この人は苦手だ/合わない/使いたくない」と感じた場合は、退会を視野に入れ、本当に必要なサービスだけ利用するようにしましょう。
・マイナビ新卒紹介
・doda新卒エージェント(Android版/Apple版)
・キャリアチケット(レバレジーズ株式会社)
・Job Spring(株式会社Roots)
・ゼロイチユニット(株式会社The Unit)
・ジールキャリア(株式会社ジールコミュニケーションズ)
・株式会社ビヨンドカフェ
・アッテミオファー(いい就職ドットコム)
【その他】
・Googleで「新卒採用 求人」などで検索(特に早期選考や秋採用以降の求人で有効)
・大学のキャリアセンター
・新卒ハローワーク
③説明会を聞く(業界/企業研究を行う)
エントリーした企業の中で説明会を開催している企業があれば説明会を聞きに行きましょう(WEB上で開催される場合もあります)。案内メールに「服装自由」と書いてある場合は私服で問題ありません。心配であれば襟付きシャツやジャケットを着用し、オフィスカジュアルを心がければ大丈夫なはずです。
広告業界やベンチャー企業の場合、服装自由の説明会にスーツで出席すると(忖度する子なんだな)と思われて評価が悪くなる…なんて噂話も聞いたことがあります。企業側も、サンダルやジーンズといったラフな格好がそぐわない場合は、きちんと案内メールに書いてくださることも多いです。
そもそも説明会に行く目的は
の2点です。
企業が採るのは「働きたい!とアピールする学生」ではなく、「働きたい!とアピールしていて、かつ企業側も求めている学生」ですから、まずは面接官に「うちの会社に欲しい!」と思ってもらう必要があります。説明会を通して志望企業の分析をしっかり行いましょう。
下記に着眼点を列挙してみました。細かい事項まで設けてあるので全てを行う必要はありません。理解が進んだ場合は必要な情報のみ確認しながらご活用ください。
④転職サイト、口コミサイトを使ってブラック企業かどうか見極める
良くも悪くも「学生に対する魅せ方が上手い企業」はたくさんあります。
公式HPの写真や採用サイトに書いてある内容だけではなく、実際に働いていた人の意見も参考程度に確認してみましょう。一方でどの企業にも悪い口コミは付き物です(劣悪な競合他社が消費者になりすまして悪い口コミを書いている場合も)。あくまで参考程度に留め、最終的な判断は自分で行いましょう。
【転職サイト】
※口コミ閲覧のために使用しました
・転職会議
・Job-Q
・IT/WEB業界特化型転職サイトGreen
【口コミサイト】
・エンライトハウス
・Openwork(Android版/Apple版)
・ONECAREER(Android版/Apple版)
・みんなの就活
・就活会議(Android版/Apple版)
⑤応募書類を書く
具体的な文章の書き方については「エントリーシートの書き方」をご参照ください。下記のツイートにもっと早く出会っていれば…と思う昨今です。
【自己PR】
・興味のある分野についてどれだけ意欲的に取り組んだか
・そのエピソードに企業での再現性があるか
を精査されます。
下記ツイートで述べられているように「人事も人間」ですから、無理に自分を盛るのではなく「新卒らしい謙虚さ(可愛げ)」をアピールすることも一つの戦略かな~と個人的には思います。
【志望動機】
上記のテンプレートが使いやすいのではないかな、と思います。実際はこんなに堅苦しく話さなくて大丈夫です。
他の企業でも使い回せるESは質が低いと見なされやすいので「興味があります!この業界が好きです!」ではなく、・社会人になってからやりたいこと・業界や仕事への貢献方法(どんな状況でモチベーションが上がり、どうやって頑張るか/何を頑張るか)を述べるのがオススメです。
参考資料:就活の未来『履歴書の志望動機の書き方|新卒が知っておきたい基本まとめ』,2020/10/30更新
⑥面接対策をする
【一次面接】
一次面接では応募者をある程度の人数に絞り込むために、会話力や論理的思考力など、ビジネスパーソンに必要な基礎的な能力の有無を審査されることが多いです。基本的には「業界」の志望理由を言えれば大丈夫。
ただし、時間の長い面接ほど深堀りされるので、面接の長さに応じてしっかりと対策しましょう。頻出質問に上手く答えられない場合、準備不足と見なされる場合もあります。
ちなみに、もし「自分の性根」と「志望業界の雰囲気」が一致しない場合、ありのままの自分で行くと”うちの社員らしくない”という理由でバッサリ切られることもあるようです。どうしても好きな仕事がしたい方は、業界らしい人間に擬態することをオススメします。
とは言え、働いている人に対して気を遣い過ぎたり違和感を抱いたりしていては、自分がすり減っていってしまいます。入社後のコミュニケーションもぎこちなくなってキャリアが積めないかもしれません。
「好きな仕事/やりたい仕事」と「自分が得意な仕事/向いている仕事」の二軸で就活することを、心の底からオススメします。自分の可能性を自分で狭めないようにしましょう。
【二次面接】
二次面接では、学生の性格・能力・価値観を把握し、自社が求める人物像に合致しているかどうかを見極めます。自分の考え方のクセや行動の動機付けを、いかに論理的かつ客観的に語れるかがポイント。一次面接は「バツを落とす面接」であるのに対し、二次面接は「マルだけを通す面接」であることがポイントです。これは採用担当の経験がある父から教わりました。
【最終(三次)面接】
企業によっては受験者の半分が落とされることもザラなので気を抜かないようにしましょう。最終面接で大切なことは、嘘でもいいから「第一志望です。」と言い切る練習をすることです。
企業も高い経費を出して採用活動をしているため、「絶対に入社します」と言い切れる学生を採ります。どの会社に就職するかは内定を貰ったあとに考えれば大丈夫なので、ひとまず「言い切ることで覚悟をアピールする」ようにしましょう。
また、一次・二次面接を終えて、企業側も学生の価値観を把握し始めています。過去の面接を踏まえて志望動機をブラッシュアップし直すことで、説得力のある志望動機を考えておきましょう。最終面接ともなると役員や代表が出てくるため緊張することもありますが、面接はあくまで会話であり、双方向のやり取りです。私は下記の意識を持つようになってから、最終面接に比較的リラックスして臨めるようになりました。
入社前に確認しておくこと
【金銭面での準備】
☐入社前/入社後に必要な資格はありますか?
☐一人暮らしをする必要がありますか?
☐転勤はありますか?
☐引っ越し手当てや、転勤手当てはありますか?
【給与面の確認】
☐賞与(ボーナス)や昇給は年に何回ありますか?
☐月給はいくらで、時給に換算するといくらですか?
(目安としては時給=月給÷250時間(8H勤務×25日+残業40H(※残業代は基本給の時給+25%増)
☐見込み残業時間を超過した場合、残業代がきちんと支払われますか?
☐固定残業制度(サービス残業)や裁量労働制を採用していないですか?
☐手取り(税金や保険料を引いた給料)はおよそいくらですか?
☐賞与や昇給を含めて、年間でおよそ何円の手取りがありそうですか?
☐休日日数と残業時間はどれくらいですか?
5.おわりに
いかがでしたでしょうか。
最後になりますが、就職活動で最も大切なことは「インプット→アウトプット(行動)→反省/相談→インプット……」というサイクルを回すことです。SNSで就活用アカウントをフォローして流し見ているだけでは選考結果は変わりません。臆せず、恥をかきながら、たくさん行動していって欲しいなと思います。なんだかエラそうですみません。
かく言う私も「失敗したら恥ずかしいからやらない」「この時期に相談に行くなんてみっともない」と、意地を張ってばかりいました。ですが内定を辞退した8月以降は、たくさんの方を頼り、たくさん行動し、たくさんみっともない思いをしました。背に腹は代えられないと思ったからです。大学4年生の11月にもなって地元をリクルートスーツで歩いていたときは普通にみじめで泣きそうになりました。
でも、ここまで続けてきて良かったです。
最初に掲げていた目標とは違うけれど、自分のペースでやり切ったからこそ、そこそこ納得できているのだと思います。目標が下がっているように見えても、将来がくすんで見えても、自暴自棄にならず、自分を大切に、就活を乗り切ってください。
拙い長文お読みいただきありがとうございました。あなたの将来がなるべく明るいことを願っています。