北欧デイアンドナイト2
10月6日、タンペレからヘルシンキへと向かう電車に乗る。タンペレでは日本人が珍しいのか、駅で切符を買っている時50 ~ 60代くらいのホームレス風の男性が話しかけてきた。フィンランド人ではなさそうだが、汚かった。かなり訛った英語で「Tokyo!? Tokyo!?」と話しかけてきた。そして最後に握手を求めてきた。正直かなり抵抗はあったが傷つけてはいけないと思い握手に応じた。その後、旅行では必需品の除菌シートで手を拭いた。
電車では若いフィンランド人女性が隣だった。目的地に近くところで少し話をした。ここでも聞いてみたが、日本人には初めて会うらしい。別れ際に「ヘルシンキを楽しんで」と言われたが、これから向かうのはエストニアはタリンである。
ヘルシンキ駅に到着し、少しの懐かしさを感じながらフェリー乗り場へたどり着いた。たどり着いたという表現が正しすぎるくらいには遠かった。タクシーを使わなかったことを後悔した。
フェリーターミナルでは日本人もいた。エストニアに行くためのメジャールートだからだ。フェリー内でスタッフに日本語で話しかけられた時は驚いた。フェリーの仕組みとしては特定の席があるのではなくいくつかのカフェエリアがあり、どこかのシートに座るという仕組みだった。暗黒大陸にでも向かっているのかというくらい大きな船だった。船内では色々散策したが、カフェスペースに落ち着いた。wi-fiが繋がっていたのでネットをして過ごした。
2時間ほどの船旅を終え、エストニア、タリンに着いた。着く際のアナウンスでも日本語が流れていた。
タリンでは雨が降っていた。まずはホテルを目指す。ホテルはオールドタウンにある。オールドタウンは入り口から既に美しかった。ホテルは入り口から入ってすぐだった。いつも通りチェックインをし、部屋へ向かう。今回は休憩もそこそこにすぐに街へ出た。いつもとは違い、Macbookを持っていった。アメリカの空気を吸うだけで高く飛べるように、IT大国であるエストニアの空気の中ではいつもより良い発想がでる気がした。
まずはスタンダードに展望台に向かった。イメージ通りだった。イメージ通り良かった。悔やまれるのは雨だったことだ。一通り観光スポットやおみやげ屋を回った後はエストニア料理の店に入った。特にエストニア料理と言われるまでは普通の肉だった。一方でエストニアの伝統的なジュースも飲んだが、こちらは甘いレモネードだった。
夜の街も少し歩いた。ラエコヤ広場のランプが少し暖かかった。この日はあいにくの雨だったのであまり出歩かず、すぐに寝た。
朝から雨だった。10時くらいにチェックアウトし、オールドタウンを散策した。中央のラエコヤ広場のカフェで休憩していた。すると日本人のおそらく大学生くらいの旅行者が後ろに座っていた。ここで日本語を聞くと思わなかった。14時くらいまでいくつかのカフェを周り、ホテルに頼んでおいたランドリーを受け取って別のホテルへと向かった。
この日のホテルはサウナがあった。チェックイン後、すぐにサウナに向かう。サウナがあるフロアは大抵プールと併設されており、プール独特のにおいで場所がわかる。時間が合わなかったのかこの日は一人だった。
サウナから上がるとまたオールドタウンに向かう。入り口前のステーキ屋で食事をした。晴れていたのでまた違った写真が撮れるだろうと思った。予想通り晴れの日も晴れた日の夜も雨の日とは違った風景だった。
タリンでの最終日は特に何もせず、すぐにフェリーに向かった。思った以上に待ち時間が長く、退屈した。ヘルシンキへ向かうフェリーではカフェでランチを食べた。
ヘルシンキに到着し、ホテルへ向かう。フェリーターミナル近くのホテルを予約したので到着後すぐにホテルへ着いた。これまで通り、サウナに行き外出の準備をした。人気のあるホテルなのかサウナは混んでいた。
外出時は、Whimというモビリティのアプリを使ってトラム(路面電車のようなもの)に乗り、中心部へ向かった。トータル3日目のヘルシンキということもあり、中心部はいつもの風景だった。街ではmarimekkoなどフィンランド発祥のブランドを巡った。そのうち、Artekという元々は建築系のブランドショップに入った。Artekはスツールのデザインを皮切りに様々な家具を販売している。フラフラ中を見ていると「こんにちは」と日本人に声をかけられた。ここで働いている日本人だった。「けっこう日本人きますか?」などととりとめのないやり取りをした。今回の旅行では何人か日本人は見かけたが、しっかり会話したのは初めてだった。ここではお土産用にノートを買った。
最終日は早く目が覚めた。最後のサウナに入り、10時くらいにチェックアウトした。ヘルシンキ大聖堂に行き、カフェなどで最後のヘルシンキを堪能した。12時くらいに空港に向かった。チケットの買い方もだいぶ慣れた。
今回の旅は街を散策しその街の風景を楽しむというコンセプトだったが、だいぶ達成できたと思う。特に昼・夜と別の場面で楽しめた。北欧はもう冬だったので、夏の北欧にも行きたいと思う。次はどの街へ行こうかと考える。