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【連載小説 短篇予定】美の骨頂⑲Battle of Yamazaki......X大名(切支丹だいみょう)と三山統一と金丸のクーデター

 ウーランダーというのは阿蘭陀(オランダ)のことで、オランダ人はこの時代(いつ?)、追いつけ追い越せということで歴史上初の株式会社を作って勢いを増していました。

 宗教的な法悦は、商人の欲望の目的地へとそのあれが変わっていったのです。

 株式というイメージがあっという間に世界の大半を覆い尽くしました。今現在もそうです。

 ぜんぶ雲の中に。歴史はクラウドへと姿形をかえ、観測者によって、あるいは朝昼晩、緯度経度によってその解釈は無限となりました。あるとき神は死んだとのことです。噴飯物です。

 その神のために一体何人が死んだのか(現在進行形)。

 うちは電車を降りて、しかしそこは大井ではなく、五反田でした。誤算だ、でした。

 駅員さんに聞くと、ここらへんには賭場はなく、工場と空き工場と、風俗と牛丼屋があるとのことでした。

 ためしに駅員さんを誘ってみましたが、仕事があるので御免なさいと断られました。でも、別の駅員さんはそろそろワーク・アウトとゆうことで、会ってみるとX・霧子という女の人でした。

「家出したの?」

 とX・霧子さんが言いました。

「あ、はい」とうち。

「どこからきたの?」

 石神井、というのをやめて、「久米です」とゆいました。

「くめ?」

「あ、はい」

「東北のひと?」

「いいえ」

「くめ。。。久米島?」

「はい」

「えーっ、久米島マジで。さいきんイッたよ」

「はい」

「いいところだよね」

「あ、はい」

 うちはまだ、久米島に行ったことはありませんでした。

「ダイバーさん?」

「えっと、あの」

「久米島高校なの?」

「はい。。。いいえ、いやはい」

「えーまじアツいじゃん。なにしにきたの?」

「えーっと、ギャンブルです」

「へえ。好きなんだ?」

「へえ」

「のみいこっか」

 とゆうX・霧子について、駅舎を出ました。

 そのあと、ふたりで六升ほどのみ、霧子さんの宿舎に泊めてもらいました。もちろん性交もしました。おりものシートを外して、シャワーを浴びてしかしそのまま全裸で、ベッドに行きました。

 なんとか観音、十ほどの手や器具がどうじにうちを攻めてきました。

 カンニンやで。

 袋の緒も切れて、スロットのレバーのようにうちは扱われました。霧子さんはいわゆるアレで、独り身で切り身のオナニストでした。うちみたいな少女(半処女)にはあらがうすべもありません。

 百八回の閃光を見て、その夜は終わって、また朝になると一から始まりました。このままではいけません。

 死の可能性すらありました。


 


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