【金】株とかいうのが大暴落らしいですが、お金が使い切れないほどあったらわたしがすることとは①
お金が使い切れないぐらいあったら、アヘン窟をつくります。個人的というか、まあ別に誰でもつかっていいよ的な感じで。
日本では無理かもしれません。違法なので、司法ももちろん買収します。買収できるところでヤります。どっかの島とか?なのかな。
洞窟かもしれませんし、ワンルーム・マンション型かもしれません。どこでもいいです。どうせ正気ではないのだから。
「玉、砕ける」という開高健の短篇のことを覚えています。今手許にはないですが。ベトナム戦争の従軍記者として取材に行った作者は、ベトナムなのかな?どこかで阿片を体験します。
阿片というのはものすごく繊細な薬物らしく、摂取する前に煙草とか酒とかはNGで、肉も食べたらダメだそうです。効かなくなる。こういう、繊細なところがいいなと思いました。
ちなみに、こういう繊細な部分を除去して、成分のみに特化したのがヘロインだそうです。いかにも西洋の人たちがやりそうなことで、無粋だと思います。くだらない。本来、快楽を味わいたいのであれば、節制・禁欲・苦行・努力がかならず伴うはずです。それがいやなら、コカ・コーラを飲んで、ポテチでも齧っていればいいのです。
阿片による症状を、開高健は「清潔(清浄)な夢」と記しています(記憶です)。北欧の、誰もいない湖を夢に見たそうです。釣りをする人なのでそういう夢を見たのかもしれません。ちなみに澁澤龍彦は、何かの病気で薬を投与され譫妄状態に陥った時、蘭陵王が出てくる夢を見たそうです。蘭陵王て何でしょうか。わかりませんが、澁澤龍彦となると、こういう文学的な夢を見るのでしょう。と、武田百合子が書いていました。
阿片というのがどれぐらい中毒性があるのかはわかりませんが、開高健はこれ以降、阿片をつづけはしなかったようです。バカスカ煙草を吸うし、大酒を飲む人なので、向いていなかったのでしょう。ちなみにヘロインというのは相当中毒性が高いそうです。やめておいた方がいいと思います。
※「玉、砕ける」は垢すりを描いた短篇だったような気もします。本が手許にないのでそのままにします。阿片の話は、同じ短篇集に入っています。
本稿つづく