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 大学の卒業論文のテーマに選んだのはカルト宗教について。実地見聞のため、キャンパス内で活動している原理主義団体に近づいた。彼らは非常に活発で、やはり攻撃的であった。実際に武装をしている。

 彼らはファンダメンタル(原理)にすべて身を任せているように感じた。原理的に似ているのは、浄土宗や浄土真宗の「他力本願」だと思った。あるものに全てを任せているという点において。しかし、似ているけれど何かが決定的に違うのだ。その何かを説明しようと思うのだが、口がうまく動かない。

 たとえば、切支丹禁教の時代に、秘密裡に地下で行われた信仰がホンモノの宣教師たちから見ると全く別のものになっていたように。

 そもそも、これらの構造を英語で説明しようとしていたので、どう説明すればいいのか。自分の思考の流れを追うことも覚束ないし、それらを例証するための知識も足りない。

 ただ「信仰の仕方が全く違う」ということだけははっきりした。

#夢


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